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184話

昼一話夜一話です。


「いや教えろ」


「うい」



大きく分けて三つに分けられる。

全く変わらないスキル。名前に変化のないスキル。完全に変わったスキル。

全く変わらないのが『テイム』だ。これに関してはまぁ想像通りだろう。別に能力が追加されたりはしなかった。まぁ元々何が強くなるのかわからないスキルだったしな。


名前に変化のないスキル。

『魔力節約』『精密操作』『硬質化』『飛行』

名前には変化がなかったが効果は確かに強くなってると思う。

『魔力節約』なんて明らかに魔力の消費量が下がった。『硬質化』も効果は高くなっている。フミに殴られて確認したから間違いない。

後も大体そんな感じだ。


完全に変わったのは『土魔法』のみ。

これはさっき話した通りだ。



「大体こんな感じ?」


「ん~『テイム』は変化なしか」


「そっち?」


「気になるじゃないか」


「まぁ親父的にはそうか」



最近の書類仕事ばっかの親父を見てると忘れることが多いんだけど、親父は生物学者。

生物を味方にできる『テイム』は興味深い所なんだろう。


今のところ、『テイム』の影響ってモンスターと動物をテイム出来ること以外に効果って意思疎通が簡単になるってくらいじゃないか?



「それが重要なんだが」


「というと?」


「お前は元から出来たからあんまり実感ないと思うが、三崎さんの『テイム』が進化したらより意思疎通しやすくなるとかあるんじゃないか?」


「ああ、そういうのはわかんないかも」



元々出来ることがもっと補正かかりますって言われてもなぁ。実感できることもあるんだろうけど、意思疎通に補正かかってもなって感じ。



「まぁそっちは三崎さんに任せる」


「そうだな」


「伝えておきますね」


「おねげーします・・・。そういえば、他の皆さんは?」


「ここにいますよ。それぞれ用事のある部屋にいると思いますけど」


「あ、いるんすね」



まぁ藤岡さんいない状態でダンジョンはいかないか。三崎さんはモグ三兄弟とバン君もいるから一人でも行けそうだけど。

丸山さんも脳筋だしワンチャン・・・?



「まぁ本当は行くもんやないわな」


「俺一人だったけど」


「恭輔は恭輔やからなぁ」


「マジぃ?」(ナデナデ


「うふぅー♪」



狸モードのフミを撫でる。なんか人型でいると親父と藤岡さんにすごい目で見られるから狸になってもらった。

膝の上で撫でられてクルクル回るフミ。もっと撫でてと手の動きでせがんでくる。

フミの元が人型だろうとなんだろうと今のフミは狸なので容赦なく撫でる。お気に入りはお腹。



「その姿なら触れ合いにしかみえないな」


「ほほえましいですね~」



これはいいらしい。



だからしばらくフミを撫でたり逆に狸モードで背中に乗ってもらったりして遊んでた。

すると



「所長!!」


「ん?どうした?そんな急いで」


「三崎さんの持ってた人形が人間に!!」


「何!?」


「お、変わったか」


「みたいやな」



事件発生のようだ。




















「・・・」(ギュー


「あらま」


「かわいい子ですね」


「金髪の人形だったから、ある意味想定通りの見た目だな」


「そやね~。あ、ニホリ呼んでくるわ」


「頼む」



三崎さんは会議室にいた。実体化した人形と共に。金髪でゴスロリ服の女の子だ。

今は三崎さんに抱き着いてこちらから隠れている・・・つもりらしい。

実体かした人形たちは実体化に必要だった魔力の持ち主がわかるのか、ニホリも俺には最初から懐いていた・・ニホリは誰にでも懐きやすいタイプだったな。

まぁ親みたいなものなのだろう。今も三崎さんにくっついているのはそういうことなのかもしれない。



「だが、何故俺は見られているのだろうか」


「魔力の高さとかですかね。この中だと恭輔君はぶっちぎりですし」


「ああ、ニホリもそういえば感知できるましたわ」



一番の危険人物だとでも見られているのだろうか。

俺が体ごと動いて覗こうとすると・・・



「・・・!!」(サササ


「完全にダメですねこれは」


「なんか、恭輔君がそういう風に見られるって珍しいですね」


「え?・・・ああ、そうかもですね」



フミは最初そうだったんだけど、それは話してないんだったな。いけないいけない。



「連れてきたでー」


「うー!」


「おお、ニホリ・・・何故チャイナ服?」


「私が持ってきました」


「前から思ってたんだですけど、どこからこんなの持ってきてるんです?」


「実家が呉服店でしたから」


「そういう問題じゃなくない?」


「・・・それでは」


「おい」



普通の服屋にチャイナ服は置いてないんだよ。


まぁニホリが来たからには後は簡単だろう。

さぁ、是非とも俺に危険がないことを説明してくれ!



「いや、そこかいな」


「重要」


「う?」


「ほれ、あの子。お前と同じ子」


「うー・・・」


「・・・」



あちらの子もニホリが気になるようだ。視線が俺からニホリに向いた。

お互いにジーっと見つめあっている。何か感じる物があるのだろうか。



「・・・」


「・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・う」


「・・・コンニチワ」


「喋った!?」


「ヒッ」(ビク


「う!」


「あ、すいません」



つい大声出したらむっちゃ怒られた・・・。



「うーうー」


「・・・コワイヒト?」


「う!」


「・・・うん」


「う?」


「ママ」


「・・・私?」


「ダメ?」(ウルウル


「うー」



私も恭輔がパパだよ!って何伝えてんだ。

あの子もあの子で、話せるのに三崎さんと話してなかったのか。母親かどうかを今言うとは。

しかも涙目で聞いてくるあたりなかなかの策士・・・。この攻撃に三崎さんの母性もたじたじだ。



「わ、私でいいなら・・・」


「ホント?」


「本当よ」


「う!」


「・・・えへ」


「おー」(パチパチ


「うー」(パチパチ



なんの拍手なの君ら。



「お名前はなんて言うの?」


「ナマエ?」


「え、ええっと・・・」


「あ、名前は付けてあげてください。ないんで」


「うー!」



ニホリも名前なかったからなぁ。この子もないと思ってたんだ。

懐かしいな。ニホリの名前を付けた時。確かみんなに囲まれてビビってたっけ。



「名前・・・名前・・・」


「まぁ元が西洋人形なんで、そこら辺から考えるといいかと」


「う」


「ニホリも日本人形だったからだしなー」


「うー」


「あれ?うちの名前の由来ってなんなん?」


「え、語感」


「ええ・・・」



お前の場合ほとんど人間だったから名前も普通にするしかなかったんだよね。



「いいでしょ?」


「うちだけ特別なんかぁ」


「まぁ割と?」


「ならええわ」



他の子たちはみんな種族名だったりから取ってるからな。まぁ俺のネーミングセンスは基本死にかけだからそうするしかないんだけど。

ん~どうせなら俺たちも名前考えてあげるか。

誤字の多さはもう一日一話投稿でも直らないんじゃないかと自分でも思うのでこのままいきます。

がんばって誤字減らしていきます。

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