179話
夜分です
「・・・おはよ」
「あら、おはよ~」(ニコニコ
「う~」(ニコニコ
「・・・なんすか」
「いや別に~」(ニコニコ
「う~う~」(ニコニコ
「明らかにあるよなぁ!!」
どうせなら早めに言ってくれませんかね。
「あれ?フミちゃんは?」
「まだ寝てる」
「あらぁ。がんばっちゃったのね~」
「・・・何も言うまい」
「うー!」
「ありが・・・なぜ赤飯」
「おめでたいかなって」
「気遣いが」
ははーん?これ今日中・・・というか、しばらくこれで弄られるやつだな。つら
早く起きてこないかなぁフミ・・・
「あ、ていうかうまい」(モグモグ
「うー」(ドヤ
「ニホリちゃんが張り切ってたのよ~」
「ふーん・・・いや待て。赤飯ってそんなすぐに作れる?」
「昨日から準備してたもんね~?」
「う~?」
「・・・そういや、ニホリは途中までのぞき見してたな」
見れなくなってから母さんに教えに行ったか・・・失敗してたらどうしたんだか。
「ワフ」
「ん。おはようコロちゃん」
「・・・」(スンスン
「んお?どうした」
「・・・ワフ」
「・・・なんだ?」
「ジェラシー?」
「うー?」
「いや、なんか確認されて、よしで終わった」
何が良かったのだろうか。
あれ?コロちゃんだけか?他のみんなは?
「他のみんなどこ行った?」
「お庭じゃないの?」
「いんや、なんか遠いっていうか・・・下?」
位置的にダンジョン入ってないかこれ?
いや早くない?まだ10時くらいでしょ・・・早くないな。遅いな。普段ならもう潜ってるわ。
「なんか聞いてる?」
「うー・・・?」
「ニホリも聞いてないか。あ、ロラちゃんもいな「」(ワーイ ぶぼ!?」
食事中の俺の横腹をロラちゃんが襲う。
椅子から落ちはしないが、箸は落とした。茶碗は保持した。
「・・・おはよう」
「」(ブンブン
「え、何このテンション」
「う」
「ずっと?一体何があったんだ・・・ん?」
ユニちゃんが小屋から離れてる?てかこっちのほうに来てる。
茶碗を一回置いて窓を開ける。
少し見渡せばそこにはユニちゃんが。
「おっすおはよう」
「!!」(ブンブン
「・・・だから何このテンション」
ロラちゃんもユニちゃんもしっぽブンブン言うとるがな。
・・・これ、もしかしてみんなこのハイテンション?
「めぇ」
「あ、クールな羊だ。おはよう」
「めぇ」
一緒にしないでと言わんばかりにひょこっと現れるしーちゃん。
相も変わらず毛が素晴らしい・・・
「めぇ」(ポイ
「お?贈り物?」
「めぇ」
一気に『増毛』して毛を取り外す。
なんとその毛をくれるというのだ。前回のベッド計画は却下されたのにくれるのか。
何々?実は今日ハイテンションじゃな?今日みんな一日中こんな感じだな?
「もしかして、皆贈り物するためにダンジョン行った?」
「めぇ」
「ああ~そういう?」
なるほどね~だからか・・・。
「うれしいんだけど。あれだ、恥ずかしい」
「めぇ」
「ワン」
「!!」
「」(ダキ
「うー」
「・・・ありがと」
「あれ?恭輔~もうご飯いいの?」
「あ、食べまーす」
「ぴー!!」
「ききー!」
「クゥ!」
「ちゅー!」
「るる!」
「にゃ」
「あ、おかえりー」
「ぴー!!」「きー!」「ちゅー!」「るるー!」
「おぼ」
受け止められるんだけどさ?急に突撃してくんの辞めない?
「何故突撃を・・・」
「ぴ」
「き」
「ほほう・・・ところでふーちゃん。しっぽからなんか出てっけど」
「クゥ!?」(ササ
「にゃーにゃーにゃー」
突撃の勢いでしっぽからなんか飛び出でたのを急いで隠している。尻尾を増やしてしまえるようにしてたのか。よくできたなそれ。
ちなみに、ふーりんちゃんはふーちゃんの前でディーフェンスしてた。両手広げて。
「まぁタレコミで知ってるんだけど」
「・・・クゥ!?」
「しーちゃん」
「クゥ!!」
「・・・めぇ」
「ク?」
「そら気がつくわ」
ほとんどいないのに、残ってた子からいろいろ貰えばそら気がつくよねって言う。
ユニちゃんとロラちゃんもなんか用意しときかったらしいけど、しーちゃんとコロちゃんが止めたらしい。お気持ちだけ受け取っておきます。
「」(ヒョコ
「お薬はまぁ・・・気が向いた時でいいよ?」
「」(コクコク
「クゥ♪」
「・・・せめてもうちょい渡しかたあったと思うけどありがとう。よく落としたな」
ふーちゃんからあげるーってもらったのはなんとスキルスクロールだった。
もしかして、全ボス回ってきたの?
「よく落とせたもんだわ」
「・・・るっるー」
「ちゅー」
「え、何々」
ピッちゃんとねっさんが何やら自慢げなご様子。何かあったのか?
「るー!!」「ちゅー!!」
「クゥ!」(ヒョイ
「・・・おおおおお!?」
なんとしっぽの中からまた一本スキルスクロールがでてきた。
なるほど、自慢げだった理由はこれか。
え、もしかしてみんなで手分けしてボスやってきた?
「る」
「ちゅ」
「クゥ」
「マジか、よくやったな」
なんでもみんなでボスを倒しまくったらしい。
一人で一回ボス倒して、終わったら他の子が部屋に入って戦う。これによって全階層ボスを5回倒してきたらしい。
ピッちゃんとふーりんちゃんのはセットだったらしい。
「落ちるまで粘ったのか」
「る~」
「まぁ下の階層以外なら問題ないか。最近一人でも簡単だしな」
フミとの訓練は本当にいい結果になってんなぁって感じ。
「みんな、ありがとうな」
「ぴ!」
「き!」
「ちゅ!」
「る!」
「にゃー!」
「クゥ!」
「・・・ところで、コロちゃんもなんかあたりするの?」
「・・・ワン」
「え、マジであんの。冗談だったんだけど」
まだ何かあるようだ。
 




