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132話

何がとは言いませんけど書いてて思ったのは新しいペット感覚。

夜分二話です。


あとあまり関係ないんですけど、攻略した階層を間違えてたみたいで変な階層になってるかもしれません。見つけ次第直していきます

車で5時間ほど。無事に本日の宿に到着。



「ここは?」


「京都だ。お前みたいな話し方の人がいっぱいいる」


「ほえー」


「・・・うう」


「・・・ふぁ~」


「おはよう二人とも。ついたよ」


「う~?」


「ワン」(ユッサユッサ


「・・・はぁい」


「だめだこりゃ」


「しゃーないわな。よっぽど楽しみやったんやろ」



二人とも初めての旅行なのだ。楽しみで寝られないのもかわるというものだ。



「恭輔も経験あるんか?」


「ノーコメントで」


「なんやいけずぅ」


「聞いたところで面白くもないからな。そんなことより、二人を運ばないとな」


「ん~じゃあニホリはこっちで、雪ちゃん頼むわ」


「はいはい」



起こさないようにそーっとそーっと。まぁ起こさないようにするんだとお姫様抱っこしかないんでそれで。

・・・軽いなぁやっぱり。



「よっと」


「お、大丈夫そうやな」


「・・・その持ち方はありなのか?」


「ニホリはこれじゃおきへんよ」



だからって米俵みたいな持ち方でいいのか。

あ、コロちゃん。ふーちゃん起こして。



「ワフ」(ペチ


「・・・クゥ?」


「ワンワン」


「クゥ?・・・クゥァ」


「大欠伸じゃんか。お前も楽しみだったのか?」


「クゥ!」


「そうかいそうかい。部屋は広いからな。びっくりするぞ」


「クゥ?」


「いや、流石にうちの庭レベルではないけど・・・」



ていうかあれと比べるのはちょっと・・・。

あ、でも雪ちゃんの家はあれより広いのかも。まぁお金持ちだし。



「ほ~れ。体冷えてまうで~」


「おっとそうだった。行くぞ」


「ワン!」


「クゥ!」


「起きるだろ」


「・・・ワフ」


「・・・クゥ」


「それでいい」

























フロントで荷物も運んでもらい。エレベーターで最上階へ。

ここのホテルももちろん俺の金は一切払ってない。雪ちゃんの祖父。俺のスポンサーの千爺が支払いを済ませている。

受付でもすでにお支払いは済んでいると言われた。先に言っとかないそれ?


案内された部屋は最上階。スイートルーム。間違いなく俺個人なら泊まることはないであろう場所だ。

料金的な話ではなく、なんかもったいなくてな・・・。


ここ泊まるんなら、その分みんなの道具とか買えるし。



「うへぇひっろ」


「流石スイート。アホみたいに豪華だ」


「え、ここ泊まるんか?」


「そうだぞ」


「なんか、ベットいっぱいあるんやけど」


「一人一つでも余るな」


「ていうか、こういうホテルってコロちゃん達平気なんか?」


「今更だなそれ」



千爺の名前は伊達じゃないことだけ伝えておこう。



「マジかいな・・・」


「とりあえず、二人を寝かさないと」


「・・・隣の部屋でええかな?」


「いいんじゃね?」



多分だけど、寝るときは結局みんなで一緒の場所で寝そうだし。

ニホリは普段俺と一緒。フミも狸モードで一緒。ふーちゃんは部屋は一緒。コロちゃんも部屋は一緒。

そうなると、逆に雪ちゃんだけ一人ってのも寂しいだろう。



「せやなぁ。なら一緒やな」


「だからどこでもいいでしょ」


「まぁそれは後でもええやろうし。ところで、雪ちゃん起きてへんか?」


「あ、やっぱり?」


「恭輔にお姫様抱っこされて、恥ずかしくて寝たふりしとるなぁ?」


「やっぱり恥ずかしいもんなのかこれ」


「・・・わかってたなら言ってくださいよぉ」


「途中で顔真っ赤にしとるんやもん。嬉しかったやろ?」


「嬉しかったですぅ!!」



嬉しいならいいか。てかニホリも起きてんな。



「うう」


「なんでってえ。ニホリはこうやっても起きへんやんか」


「う?」


「いやまぁ。うちにあれやられてもやろ」


「・・・う」


「ちゃんと起きなあかんよ」


「観光もできないぞ」


「・・・う!」


「あ、観光」


「するか?まだ寝ててもいいけど」


「・・・今寝たら夜に寝れなくなりそうなので」


「まぁそうだな。時間的にはちょっと早いけど、お昼ご飯にするか。何食べたい」


「いや、家やないんだから」


「いえ、何でも大丈夫ですよ」


「・・・はい?」


「・・・う?」


「クゥ?」


「ワフ?」


「え、ええっと」


「頼めばなんでも出してくれるってさっき聞いたしな。無料で」


「無料?」


「う?」


「これ分含めて支払い済みだそうで」



いくらかかるんだろうなぁ。



「おじいちゃんが。みんなに楽しんでほしいって」


「他になにか言ってた?」


「他に・・・・」(ボン


「!?」



爆発した!?



「な、何も言われてないです!!」


「いや、明らかに何か言われてる」


「何でもないです!!」


「・・・そうか」



こうなったら聞き出せないし。置いておこうか。


それにしても、千爺は楽しんでほしいと言うが。まさかここまで気を回してくれるとは。

コロちゃん達動物は、飲食店に入れないことがほとんどだ。だから、外食って選択肢がない。

そうなると、出前をとるとか、どっかで買ってくるとかになるんだけど。ホテルならルームサービスで食事はあるしな。

爺さんの口利きでなんでも出してもらえるのなら。ホテル内でも地域の名産品とかは食べられる。

部屋の中でなら、コロちゃん達も一緒だしな。確かに。みんなで楽しめるってわけだ。


まぁ何か余計なことも吹き込んでくれたようだが。



「とりあえず、なんか食べたいもの考えとけ~」


「わかったわ~」


「う~」


「クゥクゥ」(クイクイ


「おん?」


「クゥ?」


「そらな。なんでもいいぞ」


「クゥ!」


「ワン!」


「それ家でも食べてるじゃんか」



むしろそういうものの方落ち着くのか。



「・・・あの~」


「どうした?」


「私はいつまでこのままで・・・」


「え」


「え?」


「嬉しいんじゃないの?」


「それより恥ずかしいんですよぉ///」


「・・・じゃあこのままで」


「あんまいじめちゃあかんで~」



本気で嫌がられる前に辞めますよ。

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