表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/567

116話

「・・・」(ポケー


「見事に使い物にならん」


「お前のせいだろうよ」


「うーうー」


「喜んではくれてたから」


「・・・」(ポケー


「ほら」


「ほらじゃないが」


「うー」


「出来たわよー」


「うー!」


「今行く」


「ほれ、そろそろ戻れ~」


「・・・」(ポケー


「ダメだこりゃ」










引きずって連れてった。

そしてご飯はおいしかった。













「「「ご馳走様でした」」」


「お粗末様でした~」


「う~」


「ワン!」


「クゥ!」


「ちゅ!」


「ぴ!」


「き!」


「ぴぴー!」


「にゃ!」



みんなのご飯も今日は豪華仕様。ピッちゃんは俺たちとほとんど同じだけど野菜多め。

皆もそれぞれに豪華になっている。高い肉とか。


ここにはいないが、しーちゃんとユニちゃんのご飯ももちろん豪華になっている。

何気にこっちの方が用意するのに苦労したくらいだ。

肉好きチームはオークの肉でよかったし。これものすごい楽だったわ。なんならみんな食べたいだけ取っていいって言っちゃったからそれはまぁとんでもない量が手に入ったよ。

ほとんど手放したけど。



「じゃあプレゼント渡すか」


「ワン!」(ブンブン


「・・・う?」


「ぴぴ」


「うー?」



ニホリがみんなの代表でなんで?聞いてくる。

コロちゃんは毎年の事だからわかってるからか、座って構えてる。

説明してあげなさいよ。



「まぁ俺からするか」


「う」


「今日がクリスマスなのは知ってるな?」


「うー」


「ぴー」


「ただご馳走を食べる日じゃないんだよ」



まぁ食いしん坊すらっぴはそうなるのはわかってたよ。



「細かい所は省くけど、子供にはサンタさんが来てほしい物を貰えるんだよ」


「う!?」


「ぴぴ!?」


「き!?」


「るるる!?」


「クゥ~」


「にゃー」


「ちゅーちゅー」



驚いた子と、すごいねぇで終わった子で別れたな。意外なことにふーちゃんがあんまり驚いていない。

普段は驚くことの方が多いんだけどな。・・・違うな、これお腹いっぱいで考えられてないだけだな。


まぁいいか、続けよう。



「ただまぁ、うちにサンタは来ない方針なので俺が用意しました」



拍手喝采・・・は拍手できない子が多いからないけどみんなめっちゃ喜んでる。

ちなみに、うちにサンタ来ないうんぬんは昔から親父が普通に買ってきたのを渡されてるからって理由だ。



「物は俺の部屋に置いてあるから、見たい奴は見に行って・・・」



そういった瞬間にだれもいなくなったよおい。俺でもまったく目で追えないくらいの速度だったんだけど?



「・・・しーちゃんたちに渡してくるわ」


「行ってら~」(ゴク


「・・・何飲んでんの?」


「クリスマスに飲むもんやって」


「シャンパン買っちゃった!」


「そうですかい」















「その時のみんな速くってな」


「めぇ~」


「!!」


「食べやすい?そらよかった。しーちゃんにも感謝しろよ」


「♪」


「めぇ」



クールだ。



「まぁしーちゃんはもう一個あるけど」


「・・・めぇ?」


「いいっていいって。ユニちゃんが食べやすい入れ物用意するのは本当は俺がもっと前にやらなきゃいけなかったしな」



気がつかなかったっていうか、別に困ってなかったからそれでいいと思ってたのだ。

ところが、ずっと一緒にいるしーちゃんが見るに、若干食べずらそう。

成長が速い分。気がついたら微妙に低くなってたのだ。まぁまだ育ってたのかと思ったけど。

ユニちゃんだしな。もっと注意して見なければと改めて思った瞬間だった。・・・最近これ多いなぁ。


ともかく、しーちゃんはいいの?って聞いてくるけどいいのだ。



「ほれ、これよ」


「・・・めぇ?」


「まぁわからんよな」



俺がしーちゃんに用意したのはバリカンだ。

よく考えると、しーちゃんにしてあげたことないのだ、毛刈り。



「スキルで調整できるとはいえ、どうせなら俺がやった方がいいじゃん?」


「めぇ・・・」



まぁ確かに面倒ではある。そう言うしーちゃん。

時々伸ばしてそのままの時とかあるしな。

大した効果のないスキルだが、『増毛』の名前の通り、元は毛を伸ばすスキルだ。

短くするのには通常より手間らしい。それを聞いて思いついたのだ。



「来年も上げるから今のうちに考えとけ」


「めぇ!?」


「いや、基本毎年だぞ」


「めぇ~」


「ご飯あって寝床があるなんてここじゃ基本だよ」


「めぇ?」


「用意したのは確かに俺だけどさぁ。これだけじゃダメなの」


「めぇ・・・」


「なぁんで呆れられてるんですかね」



ダンジョン内で過ごした時間の長いしーちゃんはこういったことに対する抵抗が他の子より大きいな。

そういう意味では、ダンジョンが生まれてすぐに割とすぐにテイムした子たちは素直だ。

・・・ん?もしかしてフミもか?



「めぇ」


「うわぁ。マジかよ・・・」



フミ分も買えたから安心してたのに・・・

ああ、あいつ。自分への贈り物だと思わなかったのってそういうところからか・・・



「めぇ?」


「なんとか・・・」


「めぇ・・・めめぇ」


「他人事だなぁ」


「めぇ」


「!!!」(バクバク



しーちゃんは何とかなるっしょって他人事だし、ユニちゃんはバクバク食ってるし。

まぁ、仕方ない。当たって砕けろでいくか。



「じゃあ、そろそろ行くかー」


「めぇ」(フリフリ


「!!」(フリフリ



がんばれーだってさ。

はぁ、なんかこの緊張はいやだなー!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ