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107話

今日なんで二回投稿かというと僕が休みだったからですよ

夜分一話です。

久しぶりに家族全員・・・じゃないけど皆で食べた朝食も終わり、それぞれ好きなことをし始めた。

親父と母さんは二人でお出かけ。俺はコロちゃんの毛づくろい。フミは隣で編み物の続き。残りの子は・・・



「zzz」


「zzz」


「zzz」


「zzz」


「よぉ寝とるねぇ」


「ワフ」(ゴロゴロ


「朝飯食って寝る。なんていい生活だ」



いいご身分でってやつ?・・・違うな。



「いや好待遇だからあってるのか?」


「多分ちゃうやろ」


「そっか」


「クゥン」


「ちゅちゅ!!」


「ん?先にコロちゃんな」


「・・・ちゅう」


「・・・ワフ?」



我ながらなんて頭の悪い会話なんだと思わんでもない。まぁでも休みの日なんてこんなものだろう。

それに、最近はユニちゃんの初ダンジョンだったり、まぁいろいろあったし。



「のんびりのんびり」


「その前に一個やることあるやろ?」


「・・・ええ」


「なんで嫌そうな顔なん」



一回決めた案件ひっくり返すのって嫌になりませんか?僕はなるんですよ。



「年越し前にスキルどうするか決める言うてたやんか」


「うー!」


「ところでその恰好は大掃除?」


「その通りや」


「う!」


「へぇ。ばあちゃんそんなの持ってたんだ」


「でも話はそらさせへんで」


「るる!」


「わー。手回しはやーい」


ピッちゃんに頼んでまでやらせたいか・・・。やるって言ったのを俺だけどさ。


スキルを決めるって言うのは、『回転』と『魔力強奪』の話だ。『悪魔化』は一応バトちゃんに使う事は確定で、時期に関してはバトちゃんに一任してる。

まぁバトちゃんに決めたのも結構前の話の気がするけどさ。



「しゃーない。持ってきてもらっちゃったからやるか」


「る?」


「いんやぁ。今回はすらっぴと・・・コロちゃんかな」


「ワフ?」


「『魔力強奪』はお前かなって思ってるんだよ」


「・・・?」


「まぁわからんよな」



俺の考えた『魔力強奪』は、おそらく敵に接触しないと使えないと考えている。

そうなると、近接戦をほとんどしない子たちは除外される。近接するのは俺とコロちゃんがメイン。すらっぴは敵に近づくけど、『溶解液』ばらまく攻撃だから敵に接する攻撃ではない。

バトちゃんも『吸血』は持ってるけど、ほとんど使ってないし。スキル的には死んでる。



「でも俺ってさ。今魔力が余ること多いんだよね」


「る?」


「うん。この間の巨大トレントとかの時も地味に余ったし」



後五分続けるのは厳しかったから本当にギリギリだったけど、それでもまだ余ったのだ。

そうなると、それ以外の敵に対して使い切ることは今のところほぼない。


連戦すればなくなるけど、先ずそうなる前に帰るからな。



「そうなると、常に全力出せた方がいいコロちゃんの方がいいでしょ?」


「う?」


「だって、コロちゃん魔力の伸び悪いでしょ」


「う~」


「る~」



コロちゃんは『魔刃』を持っているため、一応魔力の伸びがあるのだ。ただ、最近は当たる寸前に発動するのみなのだ。

なぜかというと、そもそものコロちゃんの魔力が少ないからだ。身体能力面での伸びが良すぎる上に、そもそも『魔刃』を使わなくても大体の敵を倒せるようになっている。

狼人間くらいなら普通に爪で倒してるからな。それくらい早くなっているってことなんだけどさ。



「そこで、魔力不足を補う兼『魔刃』使用頻度上昇を狙ってコロちゃんなのだ」


「うー」(パチパチ


「るー」(パチパチ


「じゃ、次にすらっぴかな」


「zzz」


「起こすか」





















「ぴ~・・・」


「わりぃわりぃ」


「うーうー」


「ぴ?・・・ぴ!?」


「いや、今回はお前しか使えなさそうなんだよ」



確かに毎回スキル使うかどうかは聞いてたけどさ。今回はほとんど間違いなく使ってもらうことになる。

ぶっちゃけ死蔵するにも売るにもわけわからん過ぎてどうしようもないからな。



「一応理由聞いとく?」


「ぴ!」(ピョンピョン


「断固拒否の構えやんか」


「構えってか跳ねてる」



あれが拒否の構えなのだ。



さて、すらっぴに『回転』を与える理由なんだが。わからんから何が起きても大丈夫そうなすらっぴに押し付けてるわけじゃない。てかそう思うならその前に売る。



「この『回転』ってさ。多分体も回せるのよ」


「・・・ぴ?」


「俺に使うと多分手回せる」


「ぴ!?」


「う!?」


「るる~」


「ワン」


「でもさ、それって意味ないじゃん?」


「・・・ぴ」


「さて、ここで数少ない近接攻撃が体当たりな子はだーれだ」


「・・・う?」


「そうだ。すらっぴだな」



俺が考えた『回転』利用方法。

それは、すらっぴが高速で回転しながら体当たりするものだ。



「・・・?」


「ワフ?」


「まぁこれだと強くないわな」



でも、すらっぴの『溶解液』があれば話は変わる。



「・・・『溶解液』を纏わせて突撃させるんか!?」


「何なら、普段すらっぴがやってる水弾とか水レーザーに使って貫通力を上げてもいいな」


「ぴ~」



だんだん説明を聞いて乗り気になってきたようだ。

まぁ単純に悪いことないし。使いにくい物でもなさそうだしな。今まで使ってた攻撃にひと手間加えるだけだし。



「それにすらっぴなら練習いらないかなって」


「うー」


「るる」


「ワン」


「ぴ~」(テレテレ



我が家の感覚派トップは伊達ではないのだ。



「それで?使っていい?」


「ぴぴ!!」


「よし!」


「あっというまに乗り気になっとるやん」


「そんじゃま。一個ずつ渡していくな」

























スキル譲渡後、庭で回転しながらばねのように跳び回るすらっぴの姿が。



「ぴ~ぴぴ~ぴ~」(ピョーンピョーン


「別にああいう技やらせるためにスキル上げたんじゃないんだけど・・・」


「まぁ・・・使いこなせてるってことでええやろ」


「天才肌すぎるだろ」



上げたの30分前なんだけど、コロちゃんはまだ感覚つかめてないんだけど。


あ、こら。なんで宴会芸みたいな技先に覚えるんだお前は。にょろにょろして蛇の真似~じゃないんだよ!

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