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100話

100話到達!!

でも普通のお話。記念話的な小話はちょっと考え中。


そして前話の冒頭ですが微妙にコピーミスって切れてましたすいません

「手に入れた蛇の皮~」


「・・・ダンジョン産のバックってわけか」


「アホみたいに値段上がりそう」



主に珍しさって点で。





















「zzzzz」コロちゃん


「zzzzz」すらっぴ


「zzzzz」バトちゃん


「zzzzz」ねっさん


「zzzzz・・・うー」ニホリ


「zzzzz・・・クゥ」ふーちゃん


「・・・るる~」


「にー」


「静かにせなあかんよ~。ん」


「るる」



平日朝。俺は半分自由出勤みたいなところあるし、平日と休日の概念は微妙だけど、世間一般的には平日。ダンジョンに行かない今日は、俺にとっては休日だ。

あれ、結局それ休日でいいんじゃね?


そんなわけで、みんなはお寝坊さん。コロちゃんもまだ寝てるから、本当に珍しい。

朝8時。普段なら朝ごはんも食べ終わってるくらいの時間だけど、今日はまだ食べてない。どうせ休日だしな。

そうそう、しーちゃんは前までここで寝てたんだけど、狭いって言ってユニちゃんのところに移っていった。

まぁフミも増えたし、ふーりんちゃんもぴょんぴょん動き回るしな。しーちゃん的には狭くなったかも。

それに比べて、ユニちゃんの小屋はだいぶ広く作ってある。しーちゃんと二匹でも何も問題ないだろう。

それに、狭いってだけであっちに移ったわけじゃなさそうだしな。



「止まっとるでぇ」


「おっと、悪いな」


「あ~」



狸フミモード。今日のサイズは俺の膝に収まるくらい。ふーちゃんと同じくらいかな。

正直人間モードで来られるよりこっちの方が触りやすい。人間モードだとどうしてもちょっと戸惑うというか・・・

いや、普通な?大人の女性相手に容赦なく触れる方がおかしいからな?中身はともかく見た目は抜群にいいわけだし。


あと個人的にこっちの方がスコ。



「スココドリ・・・?」


「何言うてるん?」


「いや、なんか受信した」



きっと日本以外にもいるんだろう。



今は何してるかって、フミの毛づくろい中。うちしたことないって言ってたからやっているのだ。

普段は魔力でその辺どうにかしてたらしいし。そもそも毛並みに気を付け始めたのだって俺に会う数日前とかだったらしいし。

まぁだからやってるんだけど。櫛で毛を梳く度に気持ちよさそうな声を出すこと出すこと。

正直、声は普通に人間だから非常にいろいろよろしくない。でも見た目は可愛い狸だから問題ない。狸だもの。



「どっか手の届いてないところあるか?」


「もっかい全身やって~」


「ダメです」


「なんでぇけちんぼう」


「そろそろ起こさないといけないしな。てかこれくらいなら毎日でもやってやるけど」


「ほな!はよ起こすでー!!」


「わかりやすなーおい」



途端にテンション爆上がりだよ。

てか、俺コロちゃんとかふーちゃんとかにやってたじゃんか?



「いや、何してるかわからなかったんよ」


「ああ~、そういや、ねっさんも最初はわかってなかったな」



ダンジョンで生まれた子は毛づくろいって文化を知らんらしい。・・・文化ってなんだ。

まぁともかく、知らないことだったから、コロちゃんの気持ちよさそうにしてて興味を持ち、今ではリピーターになったわけだ。



「ほれ起きろー」


「・・・ワン」


「おはようコロちゃん。相変わらずの寝起きの良さで。あ、フミ、他の子起こしといてくれ」


「はいなー」



自分たちの朝ごはんの準備と、しーちゃんゆにちゃんのご飯の準備があるからな。

起こしてからでもいいんだろうけど、ニホリがふーちゃんを抱えてたからあれは長引くと見たのだ。

何故かニホリはふーちゃんを抱えて寝ると眠りが深くなるらしく、なかなか起きない。

そもそもふーちゃんは一回寝たら基本起きない。がっつり気分のままに寝るタイプ。


自分たちのより先にしーちゃんたちの準備だ。今日は少し待たせてしまった。



小屋の中には、あらかじめいろいろな物を常備している。

二匹に使う用の道具はもちろんあるし、なんなら遊び道具とかもある。他の子が来てユニちゃんと遊んだりするんだよ。


置いてある野菜やらなんやらをゴーレムを作って一気に運んでー



「おはようー」


「めぇ」


「・・・?」


「ああいや、みんな起きるの遅くってな。まだ寝てるのもいるよ」


「めぇ?・・・めぇぇ」


「むしろ君ら早起きよね」



健康的でいい事なんだけどね。

会話の間も、ゴーレムたちがご飯を運んでくれている。操作してるの俺だけど。

食事は箱ごとに並べてあるので、基本はそれを運ぶだけ。俺のすることは基本掃除だな。それが本当は大変なんだけど。



「・・・君ら本当に掃除のし甲斐がないね」


「めぇ」


「・・・!」


「いやキレイなのはいい事なんだけど」



この子たち、頭よすぎて掃除も勝手にしてくれんだよねぇ・・・

俺の手間が省けてるからいいっちゃいいんだけどさ。それに、流石に完璧にできるわけじゃないから細かい所は俺がやってるけど。



「よし、終了!俺も食べてくるかー」


「めぇ?」


「いや、今日はゆっくりでいいよ。最近なんだかんだダンジョン潜り続けだったし」



フミが来てから、やぱり無茶が効くようになったって言うのがあるのだろう。それまでとは比べ物にならない速度で一気にダンジョンを踏破して行っている。



27層



まぁ22層とかで止まってた時期に比べると進んだ感がすごい。実際、一月で5層分進んだってなかなかすごいと思う。

最近は一月で一層とかもあったしな。まぁいろいろ強くなっては来てるし、難しい時期を乗り越えたってのかもしれないけど。


家に戻るまでの数メートルまでに野良猫やら野鳥やら、近所の家の飼い犬やらに挨拶・・・いや、君は帰れ。



「うぇーい」


「おかえり~」


「ただいまーってなんでだ」


「言ってみたくなっただけやよ~」


「うー!」


「はい、おはよう。飯は出来てる感じか」


「出来とるでぇ。みんなも待っとるし、はよ手ぇ洗ってな?」


「はいはい」



さくっと手洗いしてと・・・ついでに風呂も沸かすか。どうせ後で汚れるし。



「今日はすくらんぶるえっぐや!」


「卵焼き失敗したな?」


「・・・なんでわかるんや」


「だって焼きすぎてるし」


「うっ」


「うーうー」



日々精進あるのみって、ニホリちゃん何キャラなの?

そう、前にフミは料理ができると言ったが、正確には違った。肉じゃがといくつかは作れるが、ほかのは出来ないのだ。

卵焼きも失敗するレベル。どうも作れるものは練習してたらしい。ダンジョンの中で料理練習ってなんやねんとか思わんでもないが気にしないことにしよう。フミだし。


親父たちはすでに出勤したようだ。キッチンには空いてる皿がある。後ですらっぴが洗う用のところに置いてある。

すらっぴが皿洗えるようになってからの食洗器の儚さよ。



「そのうち掃除機も要らなくなりそうだな」


「・・・ぴ」


「やらんでいい」


「きき?」


「出番でもない」



これ以上うちの家電たちの出番を奪わないでやってくれ。家電じゃないけど、風呂掃除もすらっぴいれば洗剤とかいらないし。

なんなら軽い掃除ならバトちゃんいればいいし。なんだろう、この主婦の味方みたいなモンスターたちは。



「ほい準備でーきた」


「ありがと。ほれ、おまえらもお座り」


「ぴ」


「き」


「ワン」


「ちゅ」


「クゥ」


「う」


「る」


「にゃ」


「はいっと」


「よし。じゃあ、いたたきまーす」



これが、ちょっと遅い、ゆったりとした家族との時間だ。

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