春風タンポポ
タンポポの花には花の風になり
春風が頬をなぶるころになると、
タンポポの味がよくなる。
なにを妙なことを、と思われるだろうが
決して冗談ではない。
西洋タンポポは摘んでサラダにするし
漢方では 開く前の花を乾燥し
風邪や消化器の薬として効能があるらしい。
無論、根も例外ではなく
水で良く洗い、乾煎りし焦がしたものは
コーヒーの代用品にもなる。
父の友人の話だが
競走馬にタンポポの根を食べさせると
滋養がつき元気になるそうで
ドーピングではないが
その馬が走るレース前には家族総出で
タンポポの根の収穫に駆り出されたという。
葉を茹でて食べる地域もあるが
苦くてかなわないという人は、
一度、天ぷらで食べて欲しい。
逆に苦みが旨いという方は
ブルーチーズをレモン汁で溶き
塩胡椒で味付けをし
倍量のオリーブオイルで割ったドレッシングで、
サラダで試していただきたい。
春は苦みが美味しい季節ですね。
蕗の薹、たらの芽、こしあぶら、蒲公英、ギシギシ、ガイロッパ