戦闘の下り道
キラリと光る刃物は頭の上から振り下ろされる。
その瞬間何処からか銃声が聞こえ、マガイモノは力が抜けたように崩れ落ちたのだった。
画面越しでしか見えていない私でも突然の事過ぎて立ち尽くしてしまっていた。
スピーカーから聞こえたのは慣れ親しんだ声だった。
「よくやった、海志!」
「ありがとうございます」
立ち上がり移動準備をしていた。
「05部隊が足止めをしてくださったお陰で、間に合いました。ありがとうございます」
海志は、敬礼し02部隊の元へと戻って行った。
「嫌味にしか聞こえないし」
「まあ、新人さんだから大目にみてあげてよ、大戸隊長」
「こっちも戻るよー!」
……
……
……
「凛ちゃ〜ん!」と、大声で私に向かって
大戸隊長がジャンピングハグをしてきたが坂本副隊長に捕まってしまった。
「大戸隊長。久々の実践戦闘だったからって、弾薬の無駄遣いしないでください!」
「だって、もともと私は近接戦闘が得意なのに、銃で戦えって言うから〜!」(ジタバタしながら言っている)
こう見ていると、大戸隊長が子供のように見えてしまう。
「それじゃ、凛ちゃんの05部隊入隊を祝いに飲みに行くぞー!」
「いいですね。それじゃ早く準備しなきゃいけませんね」
そして居酒屋に着いた05部隊の人達
「とりあえず、生5で」
……
……
……
「秋、飲み過ぎです」
「ううぅ、飲み過ぎた……」
「隊長は私が連れていきますから今日は解散で」
私は、酔っている大戸隊長を介抱している坂本副隊長を背に歩いて帰るのであった。