一歩目の歩み
4話投稿です。
一日遅くなりましてすみません。
昨日、あんなことがあってもアカデミーはある。
「やっぱり少ないですわね」
「そうだね……」
クラス内の人数は3分の1にまでに減ってしまった。とはいえ生存者の中には負傷したものがいて、その人達は教室には来ていない。
「私たち三人だけね……」
「海志さん……」
教室のドアが開き先生が入ってくる。
「昨日は大変だったな」
その言葉に海志さんは、先生の胸ぐら掴んで
「なんですか?その言い方……助けを寄越さない上に私達を監視していたんですよね!!!」
声が教室中に響く。
「海志さん、先生に言ったってなにも解決致しませんよ」
「分かってる…けど!」
「海志、お前の気持ちは痛いほど分かる。けど先生はな、歯向かえなかった」
先生は泣きながら話してくれた。その時にあったこと、心情を。
「本当にすまなかった」
「私こそすみませんでした」
海志さんは自分の席に戻った。
先生は話し始めた。
「こんな時で申し訳ないが部隊適正テストの結果を言わせてもらう。華山、お前は03部隊に入隊してもらう。」
「ハッ!」
「次に海志、お前は02部隊に指名されているが、どうする?」
「はい。入隊を希望します」
「分かった。追って連絡が来る。それまでまて」
「ハッ!」
「最後に桜木、お前は05部隊に入隊してもらう。いいな」
「ハッ!」
「以上、お互い自室に戻り荷物の整理をしてくれ」
「ありがとうございました!」
「その……凛さん、残念でしたわね」
「05部隊でも頑張れば01部隊に行けるって」
「励ましてくれてありがとう。でも今は、一人にしてくれないかな」
「うん、わかった」
部屋から出る海志さんと華山さん。
あれ以来話さなくなったな
「本日付けより討滅課、05部隊に配属される事になりました。桜木凛と申します。よろしくお願いします」
「という訳だ。なかなか可愛い子だろ〜!」
隊長は、私の体を触っている。
腕からお腹、そして胸にまで手が伸びて……
「あ…あの、隊長……」
「ああ、ごめんごめん。でもこれはDかな〜いやEはあるか!」
まだその手は胸を揉んでいる……
モミモミ。モミモミ……
隊員達が隊長を引き離してくれた。
「隊長。その辺にしないとまた逃げられますよ」
「んー、もうちょっと揉みたかった」
「ごめんね。ウチの隊長は、女の子好きなんだ」
「そうなんですね…」
「でも、今時珍しい。凛ちゃんって、ナチュラルなんだ」
「やっぱり珍しいですよね」
「でも、こんな可愛い子なら全然構わないけどね!」
隊長のエロい手つきなっている。
「隊長!そろそろいい加減にしてください!」
「わかったよ」
渋々、奥にある椅子に座る隊長。
「自己紹介がまだだったよね。私は坂本一葉。この隊で副隊長をやってるんだ。で、さっきの隊長が大戸秋。この通り可愛い女の子には目がないんだ。」
「えっと、私は長谷川詩織と言います」
「で、私は詩織の姉の長谷川蘭。よろしく」
「蘭って凄いんだよ。昔01部隊に所属してたんだ」
自慢げに話す坂本副隊長
「そうなんですか!」
「でも詩織ちゃんが05部隊に所属が決まった瞬間、妹と一緒の部隊になりたいので05部隊に入隊してもよろしいでしょうか!て、上の人に言ったの」
「その話はもういいじゃないですか」
照れつつ話をやめさせようとする蘭。
次回の投稿予定は1ヶ月以上先の8月27日です。
お楽しみに!