死の下ごしらえ
名前を呼ばれた気がして私は後ろを振り返った。
そこにはクラスメイトの華山さんと海志さんの二人が何やらニヤついている。
「いよいよ明日だね!」
「こっちは、負ける気なんてないけど」
「それはこっちも」
「じゃあ誰が最初に入隊希望に入れるか勝負しようよ」
「わかったわ」
「こちらもわかりました」
というもの…………
<昨日の出来事>
「明日、部隊適正テストを行う」
「えっ?」
「どうゆう事?」
「なに?」
どよめきだしたが、私を含む3人は微動だにしなかった。
「桜木、華山、海志の三人は自信があるようだな」
「ええ、海志さんと桜木さんはともかく成績トップの私からしてみれば問題ありません」
「その自信はどこからくるのかしら。成績トップの華山さん」
珍しく海志さんが挑発してる…!?
「二人とも!とにかく席に着いて!」
渋々座ってくれた。ただ、にらみ合いを続けていた。
「で、凛さんはどこの部隊希望ですか?」
「私は、どこでも良いかな…」
「私のことはイイですから、そういえば 海志さんはどこの部隊希望なんですか?」
「私は01部隊だな」
「やっぱりそうなんだ!」
「ただそんなに甘くはないから01は。合格するのは無理だと思うけどね」
「なんでそんなこと言うんですか華山さん?」
「負け犬の遠吠えくらい大目に見たらいいじゃない」
「ブーメランにならないことを祈ってるわ」
やっぱりお互いライバル意識はあるみたいで、顔を合せるたびに言い合いをする。
そして次の日、部隊適正テストが始まった。
「では、部隊適正テストを開始する」
「目標である量産型テスト用アンドロイドをどんな事をしてでも破壊する事」
「1機破壊するごとに1ポイントが付く。上位10名が2次選考に行ってもらう」
「以上。3分以内に装備を整え次第出動せよ」
「了解!」
生徒達は準備をする為に部屋に戻る。
「志真っち?どうしたん?」
「なんでもないよ。本当に」
「ほんとぉに?まあお互い、頑張ろうなぁ!」
そう言い残し急いで部屋に向かった
「そうだね、お互い…うんん。頑張って…ね」
『これより部隊適正テストを開始します』
アナウンス後サイレンが鳴り響き、テストが始まったのである。
扉が開き、中に入って行く。
全員が中に入り終わると扉が閉まると同時に走りだした。
「いませんね」
「わかってると思うけど気を抜かないでよ」
「はいはい、わかってますって」
「目標発見!!!」
「了解ッ!」
「誘導お願いします」
淡々と少女達はヘッドショットを決めていく。
どこかおかしいそう思いつつ、声にだす。
「ただ歩いてるだけじゃん」
「こんなの目をつぶってでも当てられるよ」
「だよね」
「そろそろですか」
「ええ、ですがよろしいのですか。生徒を危険に晒すようなことをして?」
「構いませんよ。これは決定事項だから良いんです」
ボタンを押し再度サイレンが鳴った。
その直後アンドロイドが全機動きを止め、赤く目が輝き始めた。
次回は7月2日の予定です。
お楽しみに!