争いの残り火
今なお、抗議続いているものの我々は立ち止まることができないのであった。
「討滅対象ってどういう事ですか!」
ただ疑問に、感情も含めて出来うる限りを吐き出した。
「なんで!マガイモノでもない彼らを殺さなきゃいけないんですか!?」
少し間が空いたが後ろにいた蘭さんが口を開いた。
「私達も最初の頃は戸惑ったけど、でもこれは上からの命令だから」
その言葉に悲しく儚げに聞こえた。
「でもだからって殺すことなんて、ない…………ないじゃないですか」
「でないと命令に逆らった貴女を殺さなくてはいけないなるの凛ちゃん」
私は俯き、悩んだ。
葛藤はあった。心のどこかでは仕方がないと割り切っている自分がいて、でも助けたいと思っている私もいる。
そして考えに考え抜いた結果、頷き命令通り
殺した
殺して殺して殺した。
彼らの目は死の恐怖をしていた。ただ殺され倒れている前の人を見ていることしかできなかった。
悲鳴の嵐は一瞬の間に通り過ぎていった。
その後、彼らの死体を火葬してお墓を作った。
そんなくらいしか、彼らにしてあげられない。
こんな自分を悔やみながら。
今年もギリギリでしたが
これで目標達成です。
まあ、かなり文字数はすくないですが……
それではまた来年もよろしくお願いします!