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ゴームズ、天然?な駅長に振り回される?

はじめまして、私は越生 ゴームズ 健太と申します。念のため言いますけどハーフです。よろしくお願いします。

ちゃっちゃと経歴をね。地元の高校を卒業後に、こことは別の鉄道会社に就職。半年後に一身上の都合で退職しました。その後コンビニだったりスーパーの店員のバイトを5年間した後、この鉄道会社に再就職しました。

それでは、長くなってすみません!本編です。


「5番線に電車が到着します。危険ですから黄色い線の内側までお下がりください。」

「…停止位置、よーし!ドア開!」

電車の停止位置がズレてないか慎重にチェックする。


笹野さん、ピッタリですよ。ズレが一切無いです。流石、ベテラン運転士ですね。カンペキ!!」

「ゴームズ、ワシを茶化してるのかー。まあいい。罰としてワシの夕飯に付き合え!」

いつも、こういうやり取りが日常である。笹野さんとはいつも帰りに夕飯を食べに行っている。いつも、笹野さんにはご馳走になっている。本当に笹野さん、ありがとう!!


「ありがとうございまーす。今日は払わせてください。たまには奢らせてください、お願いします!!」

そう言うと笹野さんは

「そうか!?遂に支払ってくれるのか!成長したなあ。終わったら改札で待ってるぞ?」

「まもなく電車が発車しまーす。黄色い線の内側までお下がりください。電車動きまーす!!」

笹野さんの車両が遠くに行ったところで次の業務を開始した。


次の電車まで1時間ほどあるため駅構内のゴミが無いか点検。

「自販機脇のゴミ箱がいっぱいだー。何か缶・ペットボトルとかのゴミ箱なのにタバコの吸殻だったり新聞紙や雑誌まで入れられてる…分けなきゃ!!」

仕分け作業をしているときに駅長が背後から忍び足でやってきた。

「…ワッッ!!ビックリした?ゴミの仕分けか?ご苦労さーん。袋持ってくるね。」

いつものことなので、駅長の驚かしは慣れてしまった。あの人見た目に寄らず結構お茶目だから。

数分後、ゴミ袋を持ってきてくれた駅長がコスプレをして戻ってきた。

「はーい、ゴミ袋。どう?このコスプレ?似合ってますかねえ?」

「はあ、あの駅長?失礼ですけど今、1月ですよ?ハロウィンの仮装をするなんて…。遅くないですか?もう終わってますよ?」

そのコスプレは案の定周りの乗客たちからも失笑が出ていた。

「え?1月ってハロウィンじゃないの?違うの?じゃあ、駅に飾ってあるのは?」

駅長は正月か何かをハロウィンと勘違いしているのだろうか?駅に飾ってあるものはおそらく、門松のことだろうか?

「もしかして門松ですか?あれは正月を迎えるための飾り物ですよ。駅長、本当に勘違いされていたんですか?」

駅長はその真相を真に受けてしまったのかしばらく何も話さなかった。


「おーい、ゴームズ?駅長があの衣装のままハロウィンじゃない、正月。って何度も呟いてて不気味なんだけど、何か言ったの?」

副駅長が駅長の異様な光景を見て話しかけてきた。

「今月はハロウィンじゃなくて正月ですよと言っただけなんですが…。マズかったんですかね?」

副駅長はなるほどね!といったような素振りを見せ、駅長の元へ戻った。

その後、副駅長が駅長の様子を見て

「ちょっとあの状態で業務は難しいかもね。立ち直るのに2週間は必要でしょ。今回は相当ショックだったみたい。」

と言い駅長は立ち直るまで業務続行は厳しいと副駅長に判断された。



「あ!ゴミ…捨てなきゃ!!すっかり、駅長の騒動でゴミのことすっかり忘れていた。早くしないと次の電車が来ちゃう!!」

慌ててゴミの集積場所にもって行き、再び駅の電車接近放送の業務に入った。

「5番線に電車参ります。黄色い線の内側までお下がりください。乗降りの際には足元にご注意ください!」

電車が先ほどのように進入し停止位置は若干ズレたが指定された停止位置にはしっかりと停まった。

「ワンマン運転、お疲れ様です。今日も…あ、お客様対応入ります!!」


彼はいつも通り駅員として頑張っていた。まだ駅の業務に不慣れな感じがしますが…まあ、大丈夫でしょうね。駅長にまた、振り回されなければですが。


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