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お遊びてきなあれ

「うぉおああっ!!」


飛び膝蹴りを額で受け片足を体に巻き込む。意識はトびかけたが歯を食いしばりドラゴンスクリューへと体勢を持って行き、捻じ切れろと言わんばかりの渾身の力で関節と筋を破壊させながら地面へ叩きつける。



パァンッ!!



「…………は?」


「受け身だよ」



俺は顔面を踏みつけられ、手を離してしまった。


しまった!!


と思う暇も無く頸椎を圧迫され、そのまま俺の頭部を抱え込むようにして膝蹴りの連発。


あいつの膝が顔面に強打する音が次第に間隔を狭めていき、俺が気絶する直前頃には一つの持続している長い音になっていた。



「回復」


「ぶっはぁっ!!?」


「いくぞ」



と言う声が俺の耳に届く頃にはもうすでにタックルを決められていた。


(宣言してる意味ないじゃん?!)


だが、幸いなことに目の前にはがら空きの背中。さぁ肘鉄を背骨に食い込ませてやる!


と振りかぶった瞬間、俺の顔面に蹴りが入っていた。


(なっ?!)


「知らないのか?スコーピオンキックってんだよ」


(その体勢からこの威力かよっ!!ってそのまま蹴り上げか!)


スコーピオンキック、蹴り上げ、踵落とし、足を外側から流れるように廻してダッキング回し蹴り、返しのヒールキック。

着地からオポサイトサイドキック。


息を吐く事すら出来なかったが、何発かは肘鉄で迎撃できた。その代わり肘はお釈迦になったけど



「…なんとか本気の蹴りには迎撃出来るようになったね」


「……まだまだ行けるぜ」


「それは頼もしいね。ま、君の体にはハイレベルのサブミッションや投げ技とそれらの対応力がこの二回の人生で刷り込まれているし、私はスピードに慣れさせるだけで済むからね、もっと早くいくよ」


「臨むところだっ……!」


「おっと」


ゴシュッッ!


(かっ、回転肘打ち!?)


「ヘッドロックからの脳天へ肘鉄~」


「かっ?!?!」


「そのままチキンウィング~」


「ぐえっ?!……って易々と決めさせるか!」


「おっ?強引に吊り込み腰かー」





「残念」


トッ、、、、、


恐らく今までの修行の中で一番静かな技を食らい、俺の背骨は曲がってはいけない方向へと折れ曲がった。


(はっ……発頸、かよ…)































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