スパルタ的なあれ
気付いた時には龍の目の前だった。
て言うか俺が龍だった。
「あっ、このパターンね」
「このパターンだ」
「で、どうする?俺は人里に降りて俺ツエーして来るという大切な用事があるんだが」
「まぁまて、お前の人生は二回とも見せて貰った。もっと強くなりたくはないか?いや、成りたい筈、なれ」
(なるほど……これはあれだな?俗に言う修行って奴だな?)
「分かった分かった。お言葉に甘えるよ」
「よし、ならば戦闘だ」
「えっ?まだ俺人間の姿になってな……なってぅぅぅ!!?」
「えぃ」
「あっ」
…俺は次の瞬間、土手っ腹にサイドキックを食らっていた。
……あっ、いや。これは語弊が出てくるな。先ず始めに、俺は瞬きしていない筈なのに気づいたら上半身と下半身に別れていたから土手っ腹には食らっていないな。土手っ腹を「通り過ぎた」が正しかった。
そしてもう一つ、「次の瞬間」なんてかっこよく言ってはみたものの、「次」が「いつ」かわからないくらい速かったからこれも正しくない。
つまり正しく言い直すと、「気づいたら瀕死」だな。
「回復」
人の形になった龍が魔法らしきものを掛けた。
まぁそしたら俺の上半身から下半身が生えてくるわけよ。
「ちょ……」
二度目は股間から脳天までの……これは唐竹割り、でいいのか?
まぁ、何というか左右に分断された事が分かってくれれば幸いです。
「回復」
三発目、頭部へのハイキック。
「回復」
四発目、喉仏へ鶴キック。
「回復」
五発目、脳天への踵落としをギリギリ避け右半身消失
「回復」
六発目、鳩尾への膝蹴り。
「回復」
七発目
「回復」
八発目
「回復」
九
「回復」
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????発目、頭部へのハイキックをダッキングで避け軸足を取ろうとしたところへ引足の踵で頭部粉砕
?????発目、腹部へのサイドキックを掴み内側へ向かってドラゴンスクリュー。をする瞬間空中ヒールスタンプで頭部粉砕、
「なんとか初撃は掴めるようになったな。今日はここまでにするか」
「や、やっと1日が終わったのか……さて、寝ようかなーっと」
「ん?次は拳いくぞ」
「はっ?」
振り向いた瞬間、おれは回復させられて二発目であろう右手が眼前に迫ってきた所で三発目の初動を確認した