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方法

 さてさて、さぁさぁ。

 殺し方にも色々あるので、一重に殺すと言ってもどうやって殺すかは全く決めていない。

 その場に合わせて決めればいいや、程度に考えていたからっていうのは内緒にしておこう。


 別に殺人になるわけではないので、堂々としていてもいいのだけどそれは、気が引ける。何故かと聞かれれば答えは一つ。

 僕はこれからもこのクラスで過ごさなければいけないからだ。つまり、いくら九十九と言えど殺したのが僕だということを、クラスメイトにはバレたくない。

 だから、おおっぴらには出来ない。

 僕だってせめて高校は卒業しておきたいのだ。

 金が腐るほどあったとしても、だ。

 高校中退じゃあ、格好がつかないじゃないか。最低限の学歴は欲しいのだから、今の学校は辞めるわけにはいかない。


 それはそれとして、今はC君もとい、九十九の殺害方法を考えよう。無計画すぎるのは良くない気がしてきた。

 だけど、あまり時間もかけられない。

 またクラスメイトが死ぬかもしれないから、早めに決着をつけたい。僕の都合に君を巻き込んで申し訳ないけれど、まあ君なら付き合ってくれるよね。優しいから。


 難しいけど、現実的な方法としてなにか武器的なものを使った方がいいよね。そもそも僕のチカラじゃ、C君に対抗出来ないし。C君に限らず、僕は非力だから大抵の人間に敵わない。

 おっと、誤解しないでくれよ?僕にはこの灰色の脳細胞があるからね。力がなくとも、頭で解決できるのさ。

 …せっかく場の空気を温めようとしてるのに、その冷たい視線で見るのはやめてくれないかな?

 君はただでさえ無口で何考えてるのかよく分からないのに、そんな冷たい視線で見られると本当に責められてるみたいじゃあないか。

 大体君がそーゆーの初めてだって言うから、緊張をほぐしてあげようとしてあげてる僕の身にもなってくれよ。

 灰色の脳細胞に頼りたくもなるってんだ。


 …大分話が脱線してしまった。

 戻そう。

 どうやって九十九を殺すか、が今日の議題だ。

 実際問題、転落死させるってのがまあ1番簡単そうで、1番現実的だって君の案は正しいと思う。

 正しいのかどうかっていう話をしてしまえば、命を奪う時点で正しくはないと思えてきてしまうけど、それは割愛で、且つご愛嬌ってことで。それでも説明するなら、金の為だ。


 で、どうやって転落死させるのかが次の問題になってくるけれど、君はそこら辺考えてる?

 屋上に呼び出して、突き落とす。

 簡単に言ってくれるねえ…。実行するのは僕なんだけど…と言うより、ウチの学校って屋上開放されてたっけ?

 ああ、そう言えば最近開放されてたなぁ…なんだっけ?テスト明けのご褒美的な?あんまり先生の話聞いてなかったから覚えてないや。

 ウチの学校も適当だね、まったく…ご褒美で屋上開放するとか死人が出たらどうすんの、って話だよね。


 ありがたく、死人を出させて貰うけど。

 死九十九かな?どっちもでもいいか。


 え?屋上への呼び出し方?

 下駄箱にでもラブレターでも入れとけば来るものなんじゃないの?僕だったら飛んで屋上まで行くよ。

 でもそうだね、ちゃんと考えておこう。

 そこは僕に任せておくれ。

 口八丁は、十八番だよ。唯一の特技と言ってもいい。むしろ口八丁じゃなければ、僕じゃないとさえ言えるさ。

 じゃないと、語り部になんてならないよ。


 何の話だって?

 こっちの話さ。

この一人称視点は少し実験的な部分があるので、色々と模索していきたいと思ってます。

あと短くてすみません。

次の話が長いはずだから!

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