いざ!入国!……。できるの?
早速、門に着いた。歩いても歩いてもつかないので、イラッとしたので、正面突破。転移でスラッと。でも、
「おい!そこの女、止まれ!」
っひぇー!内心でびくびくしてこたえる。イスイが何か詠唱してる。
「はい。」
「お前……。名前、年齢、ここに来た目的を言ってそこのカードをうけとれ。目的の無は言わせん。」
「っひ、あ、はい!」
めっちゃ怖いです。よくみると、この門番?さん、イカツイ。渋いオッサン寄りのイカツイおじちゃん?って感じ。
「リィリ、16、ここに来た目的は、何でも屋さんを開くためです!」
「ほぅ。何でも屋さん…………。」
『リィリ!何でも屋さんの説明をしてあげて!あと、旅人ってことも、』
頭の中にイスイの声が聞こえる。
『そうだね。』
「説明しますね、何でも屋さんと言うものは、別名よろずやで、人々の問題を片っ端から解決する、そんな商業です!」
「……!何でも屋…。よし、店を開くのなら、私についてこい、良いところを紹介してやる。」
「いいんですか!?」
何か考えている。やがてイカツイおじちゃんは真面目な顔で、
「あぁ、その代わり、私の問題を解決してくれ。」
「……物に、よりますよ?」
「それで良い。」
「わかりました。」
さすがリィリさま、対応がはやいです!
「さてさて。その問題なんだが、私には、娘と息子が居てね。お忍びで久しく会おうと思ってる。しかし、私の仕事は、門番。代わりはいないのだ。」
「門番って、普通に3人位いるのではないんですか?」
「いやいや、この国は、貧相でね、雇えるのは西門、東門、王城門の3人。報酬額は、1人30w だよ。」
『30wは門番として、結構安値ですね。命を賭けるような仕事ですから、1000wは賭けられます。あ、冒険家、用心棒は別ですよ?』
「そうなんですね。」
「あぁ、雇えるのは、力あり金額を求めない。ことでな、それが難しくてね。雇える人が少人数なんだ。」
「なるほど。そこを飲むなら、雇えて、尚且つ、自己責任になるから、国は関係無いと、そして、おじさんは代わりを頼めるので、娘、息子にあえる、と…悩みどころですね。」
「あぁ、そうだ!そうなんだ!頼む!もう何年間会っていないのかわからない!娘と息子が安全に暮らしているのか、心配で、仕事が出来ない!一生に一度!この願い。叶えてくれ!」
「……。わかりました。その代わり、自己責任なので、達成できたら、戻ってきて私のお店計画に参加……もとい協力してくださいね?」
「!いいのか!?」
「はい。」
「ぁりがと!恩に着る!」
「いいえ、しっかり報酬は貰いますから。」
「わかった!では、私は手続きして家族に会ってくる。…頼んだぞ。」
「了解です!」
『行って、しまいましたねー。』
「家族……。ですか私のお父様お母様は一体、どこを旅しているのでしょう?」
何処からか懐かしい鈴の音が聴こえてくる。そうして、私の最初のお仕事が始まるのでした。
拝啓、お父様、お母様。
始めて、お仕事が来ました。
私は頑張ってお仕事します!