リィ姉と僕の約束《ヤクソク》
ちょっと寄り道。
「リィリ!」
「リィ姉~!」
僕たちは突然消えたリィ姉を探している。
「リィ姉~どこ~?」
僕は消えたリィ姉は遠くまで行ってないと思う。だって僕を見つけてくれた夜に約束してくれたから。
僕は捜索しながら昔をおもいだす。
###############
『っく、ぅぇ、ひっく、』
僕はテントのリーダーに薪を紡ぐために枯れ木を探していた。一人で、暗くて、ランプが無いと歩けない状態の森の中、ばさささっ
『うぇえぇぁ!』(パリン
鳥に驚いてランプを落として割ってしまったのだ。その日は奥の方に薪を紡ぐための枯れ木置き場が仮設されていたから、奥の方に来ていた。薪を紡いだ後に水で清める必要があるので、属性に水が無いと、なにも出来ない。属性の水の人数は僕含めて6人。テントには今のところ50人位の人がいる。清める必要があるのは中にいる害虫を取り除くためだった。属性水持ちの方が肝心の薪を濡らさずに、早くできるから。よく頼まれる。
『う、真っ暗でなにも見えないよぉ…。』
僕がまだ5歳の時のことなので、今となってから言えるが、簡易用の使い捨てランプを使えば良かったの。暗くて見えない状態に怯えてたから、全然わからなかった。その時、チリチリ、何か音が、でも聴いたことのある音
『キィン?そこにいるの?』
リィ姉だった。僕はとてつもなく安心した。よく覚えている。
『リィリ~。』
『もぅ、薪が遅いから、テントのリーダーがカンカンです!薪…うぁ!』
気が付くと僕はリィ姉に抱き付いていた。
『リィ姉~。怖かったのー!暗かったのー!』
リィリからリィ姉に呼び名が、代わった瞬間だったんだ。とっても安心して、本当のお姉ちゃんみたいだった。
『あーはいはい。よちよち。』
『うぇえええええええ!』
そのまま号泣、今ながら恥ずかしい。
『じゃぁ、行きますか。』
『リィ姉、何処にも行かない?』
『行かないから、』
『本当?』
『うん。』
『よかったぁ。』
でもあのときのリィ姉僕を弟みたいにしてくれた。とっても嬉しかった。薪を清めて、そのまま帰って、僕達は思い出した。………リーダーがカンカンに怒っているのを……。テントから物凄い黒い闇のオーラが、溢れ帰っていた。それに気付かなくて。
『『ただ今帰りました。』』
『お、か、え、り、なさい。リィリ、キィン。ちょっとそこへなおりなさい。聞きたいことが。』
『あ、、、』
######################################
あのあと散々怒られたな~。
「キィン!」
「遅い!」
二人に怒られてしまった。
「はい!今いきます!」
安定の弟。
すなわち、お姉ちゃんっ子!
可愛いと思う。自分で書いといて。
結構バラバラな連載になるとおもいます。