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あるわけ無いはじめてを。  作者: 寝夢猫
ハジメテの異世界転移
11/14

お店が開店?イスイともう一人の……?

結構掛かりました……その癖とくになんもないって……。

誰かに怒られそうな勢いです。

虚しい悲鳴の後、イスイはちゃんとジュースをもらって回復………しなかった★現在イスイはベッタリとリィリの肩に乗っかり、いかにも疲れてますオーラが出ている。もうお昼だったのから夜になってしまった。夜に出歩くのは危険で、さっきの二人はさっさと退散済である

「…………イスイ?」

『ううぅっ。』

「へ、平気か?」

『平気か?じゃ、無いです。酷いです。残酷です。幾ら魔力を使わないからって、やり過ぎてす。しかも、満足したらしたで、置くもの置いて先に行ってしまいましたし。あの人達の暖かい心は何処に……?』

「あ、まぁ。御愁傷様?」

『イスイは暫くリィリさまのポケットで休みます。』

「うん。お疲れ様、イスイ。ゆっくりやすんで?」

『はい。』

「まぁ、とりあえず、お店の報酬がまだだ。お手伝いを呼んでおいた。その子に指示と、契約をしとけよ?」

「わかりました、契約の仕方は…?」

「あ?そうか、商人の家の子供でな。安心しろ?女の子だ。まぁ、オマケも居るかもな。」

(話が合ってません。にしてもオマケ……?)

「女の子ですか。」

「そうだ、コレを渡しておく。とりあえずの宿と、契約の書類だ。本人にしか書けないからな。燃やしたり、水に浸けないでくれ?」

「わかってますって。大事に預かりますね。」

「まぁ、今日はお疲れ様だな。送ってやるよ。朝は早いからな?悪いが、私は門番があるため、その子に任せる。待ち合わせの場所は、今日と同じように王城に来てくれ。」

「はい、わざわざありがとうございます。」

「王命だからな。当然な事よ。」

「それでもありがたいです。」

「固いって、ねぇ。」

「そうですか?」

「まぁ、それでも良いところだ。」

「?」

「じゃ、そろそろ時間だ。じゃぁな。」

「はい。」

(…………話あんまり合ってませんでした。仕事ですもの、仕方ないです。とりあえずは明日に向けてお休みしますか。)


神殿跡/草原

ガザガサ。

ガザガサガザ。

『……プハァッ!……草原だぁ。にしても魔力が大きいなぁー。』

グルルルゥ

『あ、これは、何て言うんだっけ?でも敵意ムンムンだぁー!危ないなぁ。駆除しないとね。』


犬(?)モンスターが現れた!

犬(?)モンスターの攻撃!

???の攻撃

『もー。いったいなぁー!沈め。』

犬(?)モンスターが沈んでいった!

…………?と思ったら犬(?)モンスターが浮かんだ!

『意外としつこいんだね。じゃあ、』

???の攻撃!

『我、崇める神水子シンスイコよ、その聖なる力を御貸しください。水脈陣!』

犬(?)モンスターの回りに荒波の渦ができ、犬(?)モンスターを飲み込んで陣を描いた!

『…………終わりかなっ★』

(はやく会いたいなぁー!おねぇちゃんに!)


次の日/早朝

『リィリさまっ!』

「んん?」

『朝です!おはようです!』

「ぅんにゅぅ~~。」

『……変化。』

ぽしゅっん。

「リィ!リ!さ!まっ!」

がぁぁぁぁぁん!

「はぇーーー!」

『寝起き悪すぎますよ♪』

「ふぁぁ。おはようございます。……眠い」

『もう一回やります?』

「いえ!結構ですっ!」

『そうですか?とりあえず、ご飯にしましょう。』

(冗談じゃない!鼓膜が裂けます!)


月野原/食堂

「おはようございます。」

「はい、おはよ!サンドウイッチでいいかい?」

「はい。おねがいします。」

「朝から固いねぇ。」

「そうですか??」

「あぁ、固いねぇ。」

「……?」

私が固まっていると、女将さんが、呆れ通り越してガックリと

「わかんないのかぁー!」

『わかんないのですぅー!』

「何がですかぁ???」

「あっははは!そりゃそうかい!」

「むぅー?」

解せませんね。

『うぅ、さっきから良い匂い……お腹空きます……。』

「そうですね。」

『私もお腹空きましたぁー』

「本当です。」

……10分後

「はいよー!サンドウィッチ、おまたせ。今日はモーヴ〔小型のウシ〕のお肉だよ。朝型のアッサリシャッキリサンドウィッチ!」

「わぁー!」

『やったぁー!』

『やっとですー!』

…………ん?

『『いただきまーす!』』

『『しゃきしゃき、モキュモキュ。』』

『『ごちそうさまでしたー!』』

明らかに居ますね。

「い、イスイ……その子は?」

(私のサンドウィッチ食べられた……。)

『へ?』

『ん?どうしたの?おねぇちゃん。』

あれ?おねぇちゃんん?

「へぇ?」

『あ!』

『むぅ?』

『きゃぁー!アリビィ!』

『うん!アリビィだよっ!』

「ナチュラルに入ってきて、おねぇちゃんって、イスイに姉妹……。」

『違いますよぉー!ちゃんと弟、妹がいます!』

『でもでも!おねぇちゃんが知ってるだけの人数でしょ?』

『あ、それもそうか。多分、私にもおにいちゃんおねぇちゃん居るかもです。』

「はぁ。」

一体……何人の兄姉妹弟なのでしょ?

『アリビィ』

『はいっ!』

おおー。なんか、イスイがしゃきん!ってしてる。

『主様のご飯はどうしましょう?』

『あ!やってしまった!』

アリビィがこちらを向いて、

『神聖なる御子様、この度は無礼を誠に申し訳ございません。この賢者ガナルムー・クルの配下、ガナルムー・ノルク・アリビィ主様の配下として、置かせて頂きます。』

ほほぉーなるほど、わからん。

「え、えっと……」

『つまりは、リィリさまへの無礼と、魔力をチョーダイして、配下になることを許してほしいんだって。』

「ほうほう。どうやるの?」

『取り合えず、ご飯を食べましょう。』

「そうですね。」

………ビッポッパッポッ♪


『先ほどは失礼しましたなの!』

「良いんですよ?別に。」

『怒ってませんの?』

「はい。」

ニコッと笑かけてみた。アリビィもニコォッと返してくれた。イスイにはちょっと似てる気がする……

『あぁ!リィリさま!リィリさまッ!』

「?」

『時間がないですよー!』

『時間ちりちりーん?』

「そうだね。イスイ、お代払っておいて?」

『わかりました!……変化。』

ぽしゅん。

「では、お任せください。」

「行ってきます!」


神殿跡/草原


ガラゴロ、ガラゴロ荷車を引くおにいちゃんを私が手伝って、いつものようにあのバカが先に走ってモンスターを倒していく。

(戦っているのがあんなに格好いいから、直視できないよぉ……。ぅぅ、もうだめ!)

「アールッ!そんなに速く行ったらはぐれるよぉ!」

遠くに向かって叫ぶ。心配だよー。

「はぁ?それは俺の勝手だろー!」

「まぁ、まぁ。喧嘩腰になってるよー?」

「別になってねぇ。」

「そう?」

別に、心配な訳じゃ、ないし、別に、心配な訳じゃないんだからね!うん。ただ、バカが勝手にやってるんだもん。危ないから、仕方ないのよ。

そんな風に悶々としていると、目的地に近付き、普通に着くかと思った、でも荷車がこけてアールからノーボ、私の順番で転がり込むように飛び出してしまった。その先には可愛い少女がいた。容姿は汚れているけど、磨けば綺麗な女の子だった。こちらに気が付いたらしく、あわてて避けて、近づいて来た。ちょっと安心した。

「あっ!」

「「 …………。」」

「君が依頼人かな?」

「はいっ!そうです、リィリといいます!」

「僕はノーボ、こっちが妹のトーモと、友達のアール。」

「よろしくな。」

「はじめまして!」


************


自己紹介が終わって、店の取りかかりに入った。設計をして、後は神殿跡地の魔力を使って造るだけ。簡単作業だ。ちょっと拍子抜けしちゃうなぁ。

「じゃぁ、いくよ?」

「お願いします!」

「本来は皆で詠唱するけど、今日は頑張って私がやるね!」

「静かにしててね?変な風にならないように、」

「噛むなよー?」

「もうっ!アール茶化さないで静かに!」

「ハイハイノーボもキツいなぁ~。」

「今度こそいきます!」


我等、望む、新たなる神殿を創造したまえ。想像の神の継承なる、巫女を捧げる。今巡り行く力を与えん。


詠唱がチカチカ光って形になっていく。やがて実物化して設計通りの建物しんでんが出来上がった。

「もう良いよ!」

『すごいでしゅ!』

イスイ、いつの間に帰ってきたの?噛んでるよ?

『さっき来まちた!』

そう。お疲れ様。

『はい!』

「流石ですね、全く動かずに造っちゃいました。」

「まあ、これが仕事ですから」

えっへんっ!とまんざらでもなく照れてます。イスイに関しては、……気にしないで置きましょう。

絶賛しながら、興奮して噛みまくってるイスイを横目に、何処からかくる嬉しさを私はゆっくり楽しんだ。そして、大きな声で、


「営業開始!エイ、エイ、オーーー!」


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