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あるわけ無いはじめてを。  作者: 寝夢猫
ハジメテの異世界転移
10/14

国の中へ突入! お店の行方は…………?

色々と終了そんなこんなでしました!

連れてこられた所は王城でした。キリリと受付の人がいて、この先が王様のお城です!的な感をかもし出してますけどなんか、強い。

「開門!」

直ぐに開いてあっさり感通り越して不信です。そして、王城内が凄い!キラッキラすぎす、高貴な印象です。

「何であっさり通れるんですか?」

「・・・この辺り、意外と治安良くてな。人々が争う事が無い。」

「へー。そうなんですね。本当に意外です。」

(物凄い不思議な力がありますね。)

「モンスターが大いに湧いて出てくる癖に、人々の仲が良いと言う。不思議だよこの国は。他は醜く酷く争うのにな。」

(・・・おじさん、なんか渋い感じがするセリフですね。)

「そうなんですか。」

「あぁ。俺…他の国に移ろうかと思うんだ。」

『リィリさま、私、この先行けません。神秘的過ぎて……。』

「どうしてですか?」

『無視っ?!』

「収入がな。」

「……そうなんですか。」

「さて、着いたぞ。謁見の間だ。」

と言われて、前を見るもドアで中は見えないから、恐る恐る見てみる。ギィィ。と動いてびくっとした。

「ようこそ♪我が王国、ウーツ・アインスへ。我、国王のルガイス・アインスだ。」

謁見の間には、白いカーペット、桃金ピンクゴールドの旗。真ん中に玉座?みたいな椅子が置いてある。その玉座?の前に立つ、少年。…少年!?おじさん、ひざまづいている。

「ルガイス様。私が不在時の3日間、門の番をしてくれた善人です。」

「ほう、貴様の名は?」

「あ、はい、リィリ。と言います。」

「では、リィリよ。貴様に礼を言う。良くやってくれたな♪」

「は、はい。」

「報酬は……店を開くとな。」

「そうです。お告げから、店を開くことになりました。」

「ほぅ……興味深い、では、我が案内を………」

「ル、ルガイス様!私が国の案内と、店の場所の確保を勤めます。」

「(ッチ。)そうか、では頼むぞい?」

「はい。ではこれで、失礼します。」

「……失礼します、国王様。」

「あぁ。また来ると良い!」

(結構、若い国王様でしたね……。)

『リィリさまぁ!』

(あ、イスイ)

『お疲れ様ですッ!』

『ありがとうイスイ。』

「では、早く行きましょうか。」

「はい。お願いします。」


城下町/繁華街大通商店街


「ここは繁華街だ。とはいっても、直ぐに商店街になる。」

ガヤガヤ賑わっている。始めて見る景色に、沢山の人。ワクワク、ドキドキする様な気持ちで一杯なリィリを見て、おじちゃんがクスッと笑ったのをイスイが暖かく見ていた。

「君には、一番良いところを取ってあげよう。どんな所がいい?」

「ウーン、そうですね。できれば!人がガヤガヤし過ぎず、中庭が広く取れて、外に近く、お城に近い所……ですねっ!」

「ちょっと難しいけど、それなら、中央王区ちゅうおうおうくがいいな。ガヤガヤ賑わっている訳でもないしな。」

「では、そこに行ってみたいですね。」

「そうか、ではそこに。転移。」

ターコイズの光が二人をフワッと包み込み、消えた。

「ハイッと。ここだよ。」

「広い……です。とても…大きい。そして、何か、綺麗」

そう。大きい、大木だ。

「だろ。でもな、上見てみな。」

「上?」

大木には秘密基地みたいな小屋が乗っかっていた。ログハウスだ!キラキラとログハウスを見ていると、

「ぴーちゅ。」

「?アルピチュか。小さいくても、モンスターだよ。」

「可愛い!」

「ぴよよょちゅ!」

褒められて嬉しいのか歌い始めた。

「では、次いこうか。」

行くと聞いてアルピチュが付いてきた。

(本当に可愛いなー。)

「お前も行くのか?」

「ぴょちゅ!」

「そうか。では、転移」

ターコイズの光で包まれた。

古の森

「着いたぞ?」

「ここは……?」

「一応森だ。」

「ちょっと怖いですね。」

『ちょっとどころでは、無いですよ?禍々しい魔力を感じます。リィリさま、止めときましょう。』

『そうだね。ありがとイスイ。』

「……嫌なら止めようか?」

「そうですね。怖いですし。止めてくれると助かります。」

「…………そうか。」

「ぴーちゅ。ぴーちゅ。」

「お前も嫌なのか?」

「ぴょょょ。」

「そうか。」

あぁ!おじちゃんが落ち込んでしまった……。

「この森もきっと良いところはあるんですよ。おじさん、次、お願いします。」

「!あぁ。わかった。……転移」

旧神殿/(神秘の)草原

「着いた。」

「わぁ。」

「何もないが、住宅街と商店街に近い。」

「そうなんですか。」

「元は神殿が近くにあったと言う。魔力暴走を起こして崩壊したがな。いまは、草原地帯だ。」

『リィリさま!ここ!ここが良いです!魔力も充分。質も充分!広さも自由です!』

「ここ、綺麗ですね♪」

「気に入ったか?」

「はい♪とても良いです。ここ。」

「そうか、では、早速始めよう。」

「へ?」

「ちょっと待ってろ?…転移」

ターコイズの光がおじさんを包んでファッと消えた。

「こうやって転移するのかー。」

『リィリさまっ!?』

「へ?」

転移方法に納得していたら、急に足場が無くなった?……否、取られた!


土吸飲アース・バキュームが現れた!

イスイの先手攻撃!

『核を突いて。』

ぶしゅん。というなんとも言えない間抜けな音が聞こえた。

『……これは…………魔力切れ?』

土吸飲の攻撃!

しゅぅぅぅぅ……

辺りの土を吸い込んでいる!

「あー。ビックリしたよー。」

リィリが這い上がってきた!

「あれ?なんか、戦闘になってますね。それでは」

リィリの攻撃!

「古の金槌。」

土吸飲が砕けた!

土吸飲が逃げた!


『ビックリしたー。』

「私もビックリですよ。」

『土吸飲は何も吸飲してないと、透明です。吸飲していないと生きて行けません。あれは、魔力集めをしていたんでしょうね。』

「ほぇー。」

『にしてもあのおじさん遅いですね。どうしましょう?』

「…………もう、ちょっと待ちますか。」

『わかりました。』


数時間後…………。


タンタン♪タンタタタン♪

『なんでしょうか?』

タンタタタン♪タンタタタン♪

「とてもリズミカルな音が聞こえます♪」

『そうですね。とっても楽しくなっちゃいました♪』

タンタタタンタンタン♪タンタタタン♪

「あ、あれはワゴンですね♪」

『なんのワゴンでしょうか?』

「向かって来ますね♪」


「はーい!こんにちは!」

「『こんにちは!』」

「果物屋と!」

「ジュース屋の!」

「「ワゴンだよっ!」」

「おひとつどうですか??」

「はい、メニューだよ!」

『わぁー!色々なジュースの組み合わせがありますね!私も飲みたいです!…………変化。』

ぽしゅっ。

「お兄さん!私も飲みたいです!」

「おぉ!凄いねぇ!良いよ!」


メニュー

甘いジュース

酸っぱいジュース

すっきりジュース

濃厚ジュース

しゅあしゅわジュース

!今日の素材!

イチゴ、ベリー、ミカン、バナナ、珍しい果物の南国詰め(マンゴー、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ)、ハチミツ、チョコレート。


「お兄さん、南国の果物は珍しいのですか?」

「そうだよー!」

「ここは北国に近いからねぇ。暖かいとこのは珍しいかなぁ。」

「リィリさまっ!私も飲みたいです!」

「っとそうだった。」

「はやくっはやくぅ!」

「急かさなくても、ジュースは逃げないよ!」

「そうでした★お兄さん!ジュースはいくら?」

「って、イスイ、お金持ってるの?」

『あ………』

「……コホン。」

「セガル、わざとらしい。」

「あ、ご、ごめん。」

「まぁ、それはさておき、そこの……えっと、イスイさんかな?」

「はいっ!私はイスイです!」

「うん、その、さっきのぽしゅっ。?あれはどうやったのかな?」

「?…変化ですか?なりたいものを思い浮かべてぽしゅっ。と。大きさによって音がちがいますね。」

「そぉぉかい!」

(なんか、急にぎらぎらした目線ですっ!私は離れてましょう。)

「実は!そーゆー感じの、憧れてたんだぁー!」

「セガルッ!?」

「そうなんですかぁー。」

「そうそれで、ジュースをあげるので、ちょっと私の憧れに付き合ってください!」

(なんか、はじまった?イスイは?)

「ジュースっ!いいですよ!」

(買収されたぁーーー!!)

「ありがとうごさいます!」

そんなやりとりの合間におじさんが帰ってきました。

「なぁ御子さんよ…………」

「……なんでしょうか?」

「あれ……?は何をやってるんだ?」


「じゃぁ!じゃぁ、次は!」

『ハァッ……ハァッ…………。』

「セガルばっかずるいよ!僕も!」

『…ハッ…勘弁……してくだ……さいぃ。』

「しょうがないなぁー!次は譲るよ♪」

「やったぁー!」

『……話。き……いて……ませ……ゼェ……ハァッ……ね。』

「…………。」

「何も言えねぇな。これは、」

「このままだとお店、開けないですね。」

「そうだな。」


『……もう……本……当に………勘弁して……くださ……ぃいいい!!』


昼下がりの草原にそんな、虚しい悲鳴(?)が響いたのであった。

果物屋店長、ジュース屋店長……変態疑惑……。

イスイ、御愁傷様ですね。半分自爆してます、コレ。お店はどうなるのですか……半分呆れます。

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