国の中へ突入! お店の行方は…………?
色々と終了しました!
連れてこられた所は王城でした。キリリと受付の人がいて、この先が王様のお城です!的な感をかもし出してますけどなんか、強い。
「開門!」
直ぐに開いてあっさり感通り越して不信です。そして、王城内が凄い!キラッキラすぎす、高貴な印象です。
「何であっさり通れるんですか?」
「・・・この辺り、意外と治安良くてな。人々が争う事が無い。」
「へー。そうなんですね。本当に意外です。」
(物凄い不思議な力がありますね。)
「モンスターが大いに湧いて出てくる癖に、人々の仲が良いと言う。不思議だよこの国は。他は醜く酷く争うのにな。」
(・・・おじさん、なんか渋い感じがするセリフですね。)
「そうなんですか。」
「あぁ。俺…他の国に移ろうかと思うんだ。」
『リィリさま、私、この先行けません。神秘的過ぎて……。』
「どうしてですか?」
『無視っ?!』
「収入がな。」
「……そうなんですか。」
「さて、着いたぞ。謁見の間だ。」
と言われて、前を見るもドアで中は見えないから、恐る恐る見てみる。ギィィ。と動いてびくっとした。
「ようこそ♪我が王国、ウーツ・アインスへ。我、国王のルガイス・アインスだ。」
謁見の間には、白いカーペット、桃金の旗。真ん中に玉座?みたいな椅子が置いてある。その玉座?の前に立つ、少年。…少年!?おじさん、ひざまづいている。
「ルガイス様。私が不在時の3日間、門の番をしてくれた善人です。」
「ほう、貴様の名は?」
「あ、はい、リィリ。と言います。」
「では、リィリよ。貴様に礼を言う。良くやってくれたな♪」
「は、はい。」
「報酬は……店を開くとな。」
「そうです。お告げから、店を開くことになりました。」
「ほぅ……興味深い、では、我が案内を………」
「ル、ルガイス様!私が国の案内と、店の場所の確保を勤めます。」
「(ッチ。)そうか、では頼むぞい?」
「はい。ではこれで、失礼します。」
「……失礼します、国王様。」
「あぁ。また来ると良い!」
(結構、若い国王様でしたね……。)
『リィリさまぁ!』
(あ、イスイ)
『お疲れ様ですッ!』
『ありがとうイスイ。』
「では、早く行きましょうか。」
「はい。お願いします。」
城下町/繁華街大通商店街
「ここは繁華街だ。とはいっても、直ぐに商店街になる。」
ガヤガヤ賑わっている。始めて見る景色に、沢山の人。ワクワク、ドキドキする様な気持ちで一杯なリィリを見て、おじちゃんがクスッと笑ったのをイスイが暖かく見ていた。
「君には、一番良いところを取ってあげよう。どんな所がいい?」
「ウーン、そうですね。できれば!人がガヤガヤし過ぎず、中庭が広く取れて、外に近く、お城に近い所……ですねっ!」
「ちょっと難しいけど、それなら、中央王区がいいな。ガヤガヤ賑わっている訳でもないしな。」
「では、そこに行ってみたいですね。」
「そうか、ではそこに。転移。」
ターコイズの光が二人をフワッと包み込み、消えた。
「ハイッと。ここだよ。」
「広い……です。とても…大きい。そして、何か、綺麗」
そう。大きい、大木だ。
「だろ。でもな、上見てみな。」
「上?」
大木には秘密基地みたいな小屋が乗っかっていた。ログハウスだ!キラキラとログハウスを見ていると、
「ぴーちゅ。」
「?アルピチュか。小さいくても、モンスターだよ。」
「可愛い!」
「ぴよよょちゅ!」
褒められて嬉しいのか歌い始めた。
「では、次いこうか。」
行くと聞いてアルピチュが付いてきた。
(本当に可愛いなー。)
「お前も行くのか?」
「ぴょちゅ!」
「そうか。では、転移」
ターコイズの光で包まれた。
古の森
「着いたぞ?」
「ここは……?」
「一応森だ。」
「ちょっと怖いですね。」
『ちょっとどころでは、無いですよ?禍々しい魔力を感じます。リィリさま、止めときましょう。』
『そうだね。ありがとイスイ。』
「……嫌なら止めようか?」
「そうですね。怖いですし。止めてくれると助かります。」
「…………そうか。」
「ぴーちゅ。ぴーちゅ。」
「お前も嫌なのか?」
「ぴょょょ。」
「そうか。」
あぁ!おじちゃんが落ち込んでしまった……。
「この森もきっと良いところはあるんですよ。おじさん、次、お願いします。」
「!あぁ。わかった。……転移」
旧神殿/(神秘の)草原
「着いた。」
「わぁ。」
「何もないが、住宅街と商店街に近い。」
「そうなんですか。」
「元は神殿が近くにあったと言う。魔力暴走を起こして崩壊したがな。いまは、草原地帯だ。」
『リィリさま!ここ!ここが良いです!魔力も充分。質も充分!広さも自由です!』
「ここ、綺麗ですね♪」
「気に入ったか?」
「はい♪とても良いです。ここ。」
「そうか、では、早速始めよう。」
「へ?」
「ちょっと待ってろ?…転移」
ターコイズの光がおじさんを包んでファッと消えた。
「こうやって転移するのかー。」
『リィリさまっ!?』
「へ?」
転移方法に納得していたら、急に足場が無くなった?……否、取られた!
土吸飲が現れた!
イスイの先手攻撃!
『核を突いて。』
ぶしゅん。というなんとも言えない間抜けな音が聞こえた。
『……これは…………魔力切れ?』
土吸飲の攻撃!
しゅぅぅぅぅ……
辺りの土を吸い込んでいる!
「あー。ビックリしたよー。」
リィリが這い上がってきた!
「あれ?なんか、戦闘になってますね。それでは」
リィリの攻撃!
「古の金槌。」
土吸飲が砕けた!
土吸飲が逃げた!
『ビックリしたー。』
「私もビックリですよ。」
『土吸飲は何も吸飲してないと、透明です。吸飲していないと生きて行けません。あれは、魔力集めをしていたんでしょうね。』
「ほぇー。」
『にしてもあのおじさん遅いですね。どうしましょう?』
「…………もう、ちょっと待ちますか。」
『わかりました。』
数時間後…………。
タンタン♪タンタタタン♪
『なんでしょうか?』
タンタタタン♪タンタタタン♪
「とてもリズミカルな音が聞こえます♪」
『そうですね。とっても楽しくなっちゃいました♪』
タンタタタンタンタン♪タンタタタン♪
「あ、あれはワゴンですね♪」
『なんのワゴンでしょうか?』
「向かって来ますね♪」
「はーい!こんにちは!」
「『こんにちは!』」
「果物屋と!」
「ジュース屋の!」
「「ワゴンだよっ!」」
「おひとつどうですか??」
「はい、メニューだよ!」
『わぁー!色々なジュースの組み合わせがありますね!私も飲みたいです!…………変化。』
ぽしゅっ。
「お兄さん!私も飲みたいです!」
「おぉ!凄いねぇ!良いよ!」
メニュー
甘いジュース
酸っぱいジュース
すっきりジュース
濃厚ジュース
しゅあしゅわジュース
!今日の素材!
イチゴ、ベリー、ミカン、バナナ、珍しい果物の南国詰め(マンゴー、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ)、ハチミツ、チョコレート。
「お兄さん、南国の果物は珍しいのですか?」
「そうだよー!」
「ここは北国に近いからねぇ。暖かいとこのは珍しいかなぁ。」
「リィリさまっ!私も飲みたいです!」
「っとそうだった。」
「はやくっはやくぅ!」
「急かさなくても、ジュースは逃げないよ!」
「そうでした★お兄さん!ジュースはいくら?」
「って、イスイ、お金持ってるの?」
『あ………』
「……コホン。」
「セガル、わざとらしい。」
「あ、ご、ごめん。」
「まぁ、それはさておき、そこの……えっと、イスイさんかな?」
「はいっ!私はイスイです!」
「うん、その、さっきのぽしゅっ。?あれはどうやったのかな?」
「?…変化ですか?なりたいものを思い浮かべてぽしゅっ。と。大きさによって音がちがいますね。」
「そぉぉかい!」
(なんか、急にぎらぎらした目線ですっ!私は離れてましょう。)
「実は!そーゆー感じの、憧れてたんだぁー!」
「セガルッ!?」
「そうなんですかぁー。」
「そうそれで、ジュースをあげるので、ちょっと私の憧れに付き合ってください!」
(なんか、はじまった?イスイは?)
「ジュースっ!いいですよ!」
(買収されたぁーーー!!)
「ありがとうごさいます!」
そんなやりとりの合間におじさんが帰ってきました。
「なぁ御子さんよ…………」
「……なんでしょうか?」
「あれ……?は何をやってるんだ?」
「じゃぁ!じゃぁ、次は!」
『ハァッ……ハァッ…………。』
「セガルばっかずるいよ!僕も!」
『…ハッ…勘弁……してくだ……さいぃ。』
「しょうがないなぁー!次は譲るよ♪」
「やったぁー!」
『……話。き……いて……ませ……ゼェ……ハァッ……ね。』
「…………。」
「何も言えねぇな。これは、」
「このままだとお店、開けないですね。」
「そうだな。」
『……もう……本……当に………勘弁して……くださ……ぃいいい!!』
昼下がりの草原にそんな、虚しい悲鳴(?)が響いたのであった。
果物屋店長、ジュース屋店長……変態疑惑……。
イスイ、御愁傷様ですね。半分自爆してます、コレ。お店はどうなるのですか……半分呆れます。