桜散ル
綺麗に……綺麗に咲いている……小さな花弁……
ひと時の幻想…
一夜の儚き夢…
永遠の木々
桜散ル頃
皆は桜を眺めながら……
皆はどんちゃん騒ぎをし……
皆は笑い……
皆は恋をする……
そう、この……散ル桜に……
とある神社の桜の前で少女と青年が願う……
一人の少女は……小さな声で……
「…………また、来年も……見ようね?」
と、隣の青年に囁く……
青年は頷き
「来年も!!何十年後も!!一緒に見よう!」
手を握り桜散ル木の前で交わした契り
しかし……翌年……
2人はその桜を見ることは無かった……
少女と青年は
桜に魅入られたのかも……知れません
桜散ル散ル……
命……散ル……