兎に角真面目で章 16 痛み
ガイアスの世界
火の大精霊、インフルフィートと火の神精霊インフェリーの関係性
ロンキの下にいるインフルフィートと神精霊インフェリーは同じ属性の精霊であり、名前が似ている。これには二人のとある関係性が関わっている。
実はこの二人は姉弟である。しかしそれはもう遥か昔のことであり二人ともお互いの事を覚えているかも定かではない。
(決して名前が被ったからでは……ない……ないと思いたい……ないんじゃないかな……ないということで……)
兎に角真面目で章 16 痛み
闇の力渦巻く世界、ガイアス
異変が起こっている事が信じられないほど晴天のフルード大陸。しかしその晴天を汚すように沿岸近くの空は突如として出現した黒い球体の禍々しい存在感によって重い空気が漂っていた。
重々しい空気の元凶である黒い球体はその存在感の割に物体では無いようででユラユラと揺らめいていた。それが物体では無い何かであるのだが、それを見つめる者達はそれが何なのか理解できない。
それを知っているのは物体では無い黒い球体の中心をまるで歩くかのように移動する中心黒い液体を体に纏わせる女性だけだった。
女性の体に纏わりつく黒い液体は、黒い球体から流れる黒い液体と同じ物のようで、よくよくみれば滝のように流れる黒い液体は女性の体から放出されているものであった。
「……」
己の体から流れる黒い液体を見つめる女性の目は虚ろで、まるで自我を失っているようであった。しかし自我が無いはずの女性の表情はどこか辛そうにもみえる。虚ろながら自分が行っている行動に罪悪感を抱いているそんな表情のように見えた。
「テ……イチ……」
滝のように流れる黒い液体は、容赦なくブリザラ達の頭上へと流れ続けていた。その液体は考えるまでも無く人体に有毒であることはその場に立つ者達には一目瞭然であり、その影響から自分の所有者であるブリザラやその仲間を守るため伝説の盾キングは、ブリザラ達のいる高台一帯に絶対防御を発動、頭上から流れ続ける黒い液体との接触を拒んでいた。
「……ブリザラ様、はっきりとはわかりませんが、黒い水が流れているのは黒い球体からでは無く、その中心にいる者が放出しているようです」
ティディの異常なほど高い視力をもってしても、その姿はぼやけはっきりとは分からない。しかし常人ならばそこに何者かがいることすら認識できないほどの高さにいる者をその目で捉えられるティディの視力の高さはやはり驚異的であった。
その常人離れした目で見たものを横で自分の言葉を待つブリザラに伝えるティディ。その言葉を耳にしてブリザラの顔は険しくなった。
「……そうですか……」
それは正確ではい情報であったが、ブリザラの中でそれは正確で残酷な事実に変わっていた。黒い球体の中心に居る者、それはブリザラが知る中で、アキと最も長い間一緒にいた人物であり、そしてブリザラとも共に苦楽を共にした仲間、水の神精霊、ウルディネ。
なぜ表情が険しくなっているのか分からないティディは心配するようにブリザラを見つめる。それに気付いたブリザラはティディに大丈夫と短く告げると自分の目では確認することが出来ない黒い球体の中心にいるであろうウルディネを見つめるのであった。
そんなやりとりをしている間にも球体状に張られた絶対防御には黒い液体が滝のように流れ落ちてくる。高い所から流れてくる黒い液体の威力は凄まじいものであったが、その威力をもってしても絶対防御はびくともせず威力の乗った黒い液体を受け流していく。絶対防御を滑るようにして流れてく黒い液体の行きつく先はブリザラ達が立つ高台の根元、フルードの雪の大地であった。
雪の大地に流れついた黒い液体は、まるでお湯を雪にかけた時のように瞬時に雪を溶かしていく。そこから立ち上る湯気は黒く、確実に害をもたらすだろう湯気であった。
溶ける雪の中から顔を出すフルードの土の大地。雪を掻き分けるように顔を出したフルードの大地に流れ込んでいく黒い液体。むき出しとなったフルードの大地は、黒い液体の影響でその色を黒く変色させていく。黒い液体を浴びたフルードの土はみるみるうちに腐り始めていた。
『くっ……不味い、このままでは我々の足場が崩れるぞ!』
フルードの土は目に見えるほどの速度で腐りはじめておりその牙はブリザラ達が立つ高台まで迫っていた。このままでは高台の根元が腐り始めるのも時間の問題であり、根本が腐れれば当然高台はその形を維持できずに崩れ、この場にいる者達を高台から落下させてしまうことになる。まだ動ける者ならばどうにでもなるが、先の戦いで戦闘不能になった者や黒い霧によって体の自由を奪われた者は高台から落下すればその命はない。
「くぅ……」
己が持つ槍を強く握るソフィア。何か手はないかと考えるが、どう考えてもソフィアの頭の中にはいい手が思いつかない。それもそのはずソフィアはもうすでに最大の手を打っていたからだった。
己の力を最大まで引き上げた渾身の一撃。それをもってしても黒い球体に傷一つつけることができなかった。伝説の武具達より力が劣るとはいえ、ソフィアが持つそれも伝説と名の付く武具であり、その威力は強力である。その攻撃が効かないとなればその場でまだ戦える者達の攻撃が効く訳も無く、その場いた者達はただ絶対防御の中で流れ来る黒い液体を見つめ続け、自分達の足場が崩れるのを待つことしか出来なかった。
「……ナイト、この状況をどうにかする方法はないの?」
自分の体を纏っている簡易型伝説の武具ナイト聞くソフィア。
『……ソフィア様! この私に不可能はありません!』
今の状況を理解していないのか、ナイトは喜ぶようにそして自身満々にソフィアの問に答える。
「何かあるの! あるならさっさと言いなさい!」
何か手段があるというナイトになぜすぐにそれを提案しないと多少苛立ちを覚えつつもこの状況を打破できるかもしれないという望みにソフィアはナイトの言葉を聞く体勢に入った。
『私をアレに向けて投げてください!』
「えッ? ……それはさっき試したじゃない!」
期待した自分が馬鹿であったと深くため息をつくソフィア。ナイトが提案した方法はさっきソフィアが試した方法であったからだ。さすがのソフィアも失敗した方法をそう何度も繰り返すほど馬鹿では無い。
『いえいえ、先程のソフィア様の攻撃は単に槍を投げただけ、今度は私自身を投げるのです』
言葉が足らなかったと、先程よりも詳しく説明するナイト。
「さっき投げたのと何が違うの?」
しかしナイトの説明が伝わっていないのか、自分が手に持つ槍はナイトの一部であるのだからさっきの攻撃と何が違うのかとソフィアは首を傾げた。
『ですから先程のはですね、単に私の一部を投げただけ、それでは私の力はごくわずかしか伝わりません……ですから、私の全てを槍にすることで、最大威力の攻撃を……』
更に丁寧に説明を始めるナイト。しかし
「ふんふん、なるほど、わかったこういうことね!」
ナイトの話を途中で遮りソフィアは自分が纏っているナイトを槍に変換するというイメージを頭に思い浮かべる。
『あ、あの話は最後まで……』
するとナイトが慌てている間に、ソフィアの体を纏っていたナイトは、ソフィアの体から離れ、ソフィアが手に持つ槍へと向かって行く。するとそこにはソフィアの三倍はあろうかという特大槍が姿を現した。
「これでいいのね!」
どう見てもソフィアが扱える大きさでは無い特大槍の形となったナイトであったが、その見た目ほど重量は無いのか、軽々と手に持つソフィア。
『ソフィア様……これがどういうことか理解していますか?』
特大槍の形になったナイトは、今までの能天気な口ぶりが一切消え、真剣な声で今この状態がどういうことなのか自分の所有者であるソフィアに聞いた。
「……全く」
今までに無い雰囲気を放つナイトに気圧されたかと思われたソフィアであったが、ソフィアはポカンとした表情で首を横に振った。
『……あ、あの……』
ソフィアのポカンとした表情に呆気にとられるナイト。
『あの私の全てが槍になるということは私を放った後、ソフィア様は私の力を失うかもしれないということですよ!』
黒い球体に自分を放てば、ブリザラの下に自分が帰ってこれないかもしれないという事を伝えるナイト。
「ブリザラお願い! 少しの時間だけ、この大きな結界にナイトが通る穴をあけて!」
しかしナイトの話を無視しブリザラに絶対防御に特大槍の形となったナイトが通るだけの穴をあけてくれと頼んだ。
「……はい!」
ソフィアの願いを受け入れ頷くブリザラ。しかしその表情は重々しかった。ソフィアの放つナイトが黒い球体を消滅させるだけの力を持っているとするならば、その中心にいるウルディネを消し去ってしまう可能性があるからであった。
『いや、あのだから話を聞いて欲しいのですが!』
『短い間ではあったナイトよ』
唯一ナイトの話を聞いていたキングが最後の別れ言葉を口にする。
『老害! お前の言葉などどうでもいい!』
「それじゃ行くよ!」
『えっ?』
キングと会話してしまった事で、ナイトはソフィアと話す時間を失うことになった。ナイトの心など気になどせずにその場から走り出すソフィア。
『ちょ、ま、まってク……』
ソフィアがナイトを放つ体勢になった事を見計らって、ブリザラとキングは絶対防御の一部に瞬間的に穴をあける。
「私達の為に逝ってこい!」
ソフィアの死の宣告とも言える言葉と共に、ソフィアの手から特大槍の形となったナイトが放たれる。
『う、うそぉおおおおおおおお!』
大槍の形となったナイトは風切音と悲鳴と共に矢のように黒い球体へと向かって飛び立っていく。
『くぅ……こうなれば絶対にソフィア様の下へ戻ってきてやる、我この姿は神をも殺す可能性のある究極の一撃!』
そう言葉を発したと同時に更に速度と勢いを増す特大槍の形となったナイトは黒い球体に向かって突き進んでいく。
しかし黒い球体を目の前にしてナイトに立ちふさがったのは、先程ソフィアの攻撃を軽々防いだ見えない壁であった。激しくぶつかりあう大槍と見えない壁。そこには互いの行き場を失った力が激しい渦を巻く。しかしその均衡はすぐに破られた。勢いの衰えないナイトは見えない壁をあっさりと粉砕しその先に待つ黒い球体を貫かんと真っ直ぐに突き更けていく。
「!」
黒い球体の中心に浮遊していた女性はその光景に驚く。しかしその瞬間には特大槍の形となったナイトは女性を通り過ぎ、ユラユラと揺れる黒い球体を捉えそして力を爆発させた。
「……!」
ナイトから放たれた爆発に巻き込まれた女性は浮力を失いフルードの大地へと落下していく。すると主を失ったと言わんばかりに黒い球体は徐々にその姿を失い初め、崩れ始めた。当然黒い液体もその源であった女性が爆発に巻き込まれたことによってその勢いを失い流れが止んだ。
『……落下してくるぞ』
キングの言葉に頭上を見上げるブリザラ。そこには崩れゆく黒い球体から落下していく影が見える。その影を見つめるブリザラの表情は苦痛に満ちていた。特大槍の形となったナイトの爆発に巻き込まれたその者の正体を知っているブリザラにとって、今目の前に起こった結果は、あって欲しくないものであったからだ。
意識がないのか、まるで動かない影は、それから数秒ののちフルードの大地へ落ちていった。
「キング!」
『分かっている』
頭上へと落下していた黒い液体が全て消えた事を確認するとキングは、今まで自分達を守っていた絶対防御を解いた。すると一目散に影が落下した方向へと駆けだすブリザラ。
「ま、待ってブリザラ!」
その後を追うようにしてソフィアもブリザラの後を追った。
流れは止まったとはいえ黒い液体の影響が消える訳もなく、ブリザラが走るフルードの大地は黒く変色し異様な臭いを放ちながら腐っていた。腐った土から立ち込める黒い煙を吸い込まないよう口を塞ぐブリザラ。
「酷い……」
影が落下した場所は更に酷く、周囲は焼けただれるようになっており、およそ生命が活動できるような場所では無くなっていた。
『ここが限界だ、人ではもうこれ以上は近づけない!』
ブリザラの身を案じ、もう先に行くなと警告するキング。しかしブリザラは歩みを止めず、影が落下した場所へと向かって行く。
「ゴホゴホ……不味い……もう私、ここから先へ進めない……」
どんどん先に進んでいってしまうブリザラの背中を見つめながら、ソフィアは自分の体に起こり始めた異変に、足を止める。
「はぁはぁ……ウルディネさん! 何処ですか!」
気付けばブリザラの着ている防具は黒い煙によってボロボロになり、その体も黒ずみ始めていた。
『王よ! 止まるのだ! もう限界だ!』
キングの悲鳴のような声がその場に響くが、それでもブリザラは歩みを止めない。キングの力の影響を受け、全ての攻撃に対して耐性があるとはいえブリザラは人間であり周囲に漂う毒が蓄積していけば、キングの耐性も役に立たなくなる。それを危惧するキングであったが、ブリザラはそんな事は承知のうえで、近くに落下したウルディネを探した。そんなブリザラの前にユラリと姿を現す影。
「ウルディネさん!」
ブリザラの前には黒い液体を漂わせ、虚ろな目を向けるウルディネの姿があった。
「……」
「ウルディネさん、どうして……どうしてこんな事を!」
黒い液体の影響で体が黒く変色し始めているブリザラはその痛みに耐えながら、目の前に現れたウルディネに疑問をぶつける。しかしウルディネはブリザラの疑問に答えることなく、自分の手をブリザラに向けた。
『王よ!』
叫ぶキング。それと同時にウルディネの手からは黒い液体が放たれる。
「きゃあ!」
反応が遅れたブリザラに代わりキングが強引にブリザラの前に出てウルディネの手から放たれた黒い液体を防いだ。
『ぐうおおお……』
鉄壁の防御を誇るはずのキングからは苦しみの声が漏れる。
「……キング!」
苦しむキングの声に異変を感じ取るブリザラ。今まで戦いの中でキングがここまで苦しい声を上げるということは無く、それが異常事態である事を告げていた。
『王よ、私を心配している暇は無い……今は、目の前のウルディネをどうするかを考えろ』
絶対にブリザラは傷つけさせない。それはキングが伝説の盾としての存在理由であり、己の
存在証明であった。したがい自分を心配してくれることは有難いと思うキングではあったが、自分の心配をする余裕は無いと厳しい口調でブリザラに伝える。
「で、でも!」
しかしブリザラはキングを心配せずにいられない光景がそこにはあった。
「変色している……」
ウルディネから放たれた黒い液体によってキングは黒く変色し始めていた。
『くぅ……月石でさえも侵食してくるのか……』
ガイアスの世界で一番の強度を誇る月石。本来その強度は物理的な物だけではなくあらゆる攻撃に対して強い耐性がある。しかしその耐性を上回るほどウルディネの放つ黒い液体はキングを苦しめるほどの威力を持っていた。
「絶対防御!」
キングの状態が危険と感じたブリザラはウルディネとの間に絶対防御(パーフェクトディフェンスを発動し、キングと黒い液体の物理的接触を阻んだ。
「……」
絶対防御が張られたことによって自分の攻撃が無効化される事を理解しているウルディネは、手から黒い液体を放つのを止めじっとブリザラを見つめる。
「キング大丈夫!」
絶対防御を波動した事によって少し余裕が生まれたブリザラは、手に持っていたキングの状態を確かめる。
キングの半分以上が黒い液体の影響で黒ずんだ状態になっていた。
『大丈夫だ王よ……』
「大丈夫じゃないよ……もうキングは戦えないよ……」
黒く黒ずんだ場所は非常にゆっくりではあるがひびが入り、もうブリザラを守るどころか、少しでも衝撃を受ければ崩れそうなほどに脆くなっていた。
『……くぅ……王よ、ここは一旦引くんだ……今の我々にはウルディネを止める手段が無い』
「……これも私の所為だね……私がキングの指示をちゃんと聞いて入れば……」
『フフフ……私の指示を聞かないのは昔からだ、もうあきらめている……』
危機的状況でありながら、キングはブリザラを心配させまいと軽口を叩く。
「……そうだね……ならこれから私がする行動も分かるよね……」
『ッ! ……待て王! それは許されない、待つんだ王!』
満身創痍になっているキングを地面に置いたブリザラはゆっくりと目の前で自分達を見つめるウルディネに向けて歩き出した。
『待つんだ王よ! 絶対防御の中から出ては駄目だ!』
「ごめんね……キング」
一度キングに視線を向け謝ったブリザラは、真っ直ぐウルディネを見つめ絶対防御の外へと出ていく。
「ウルディネさん……」
絶対防御の外に出たブリザラを確認したウルディネは再び手をブリザラに向ける。
「一体、何があったんですかウルディネさん……」
『王!』
ウルディネの手から黒い液体を圧縮した矢が放たれ、ブリザラの肩を貫く。
「ぐぅ!」
『王!』
強い衝撃と痛みがブリザラを襲う。しかしブリザラは立ち止まることなくウルディネに向かい歩き続ける。自分に向かってくるブリザラにウルディネは次々と黒い液体の矢を放つ。その矢はブリザラの腕や足などをかすっていく。
『止めてくれ王よ!』
自分の目の前で傷ついていくブリザラにもうやめてくれと願うように叫ぶキング。その光景はキングにとって自分の存在意義と存在理由の消失を意味していた。ブリザラが傷ついていく姿は他のどんな痛みよりもキングに激痛をはしらせる。
「……ウルディネさん」
触れ合えるほどの距離に二人の距離が近づいた時、ブリザラの体中は切り傷だらけになっていた。しかし最初に肩を貫いた一撃以外はどれもがかすり傷程度であり、見た目ほど酷い状態では無い事をブリザラは理解し、なぜウルディネの攻撃がすべてかすり傷程度になっているのかその意味も分かっていた。
「ウルディネさん……目を覚ましてください……」
ブリザラはウルディネの虚ろな目の奥に隠れる本当のウルディネの意思を感じ取っていた。その意思が辛うじて攻撃の手を鈍くし今自分がこの場に立っているという事をブリザラは理解していた。
「……」
「ウルディネさんは、こんな事で操られるような人ではないはずです……目を覚ましてテイチさんを安心させてあげてください!」
「…テ……イ……チ」
今までピクリとも動かなかったウルディネの表情がブリザラのテイチという言葉に反応し歪む。
「……帰りをテイチさんは待っています! 帰って来てください、ウルディネ!」
「ああああああああ!」
錯乱するウルディネ。
『王おおおおおおおお!』
キングの叫びとともにブリザラの頭上に腕を振りあげるウルディネ。腕の先にある手からは黒い液体で作られた刃が鈍い光を放っていた。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!」
そこに一人の少女の叫びが響き渡った。
ガイアスの世界
黒い液体
ウルディネが放つ黒い液体の名は黒流水。その水は黒くそして毒を持っている。水の神精霊が操る水の力と、ウルディネを纏う怪しげな黒い力が融合した力であり、その威力は月石すらも劣化させるという非常に凶悪な攻撃である。
人の身でこれを受けた場合、弱い者ならば瞬時に溶け始める。耐性がある者はまず精神をやられ徐々に動けなくなっていくという。




