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 真面目に集うで章 29 プライド

ガイアスの世界


 『絶対防御パーフェクトディフェンス』の性質


 『絶対防御パーフェクトディフェンス』は術者の身を守る術であり、術者に物理的、魔法的な攻撃を無効にするというもので、それは熱や冷気、感電、毒などの状態異常をも防ぐ。

絶対防御パーフェクトディフェンス』の内部はほぼ無敵といってもいい。勿論絶対安全というわけでは無く、術者の精神に依存する訳で、精神が弱れば途端に『絶対防御パーフェクトディフェンス』はその防御力を失うことになる。

そしてこの術を扱うためには必要なものがある。月石ムーンロックである。



 真面目に集うで章 29 プライド




剣と魔法の力渦巻く世界、ガイアス




特大の剣と闇で出来た刃が幾度とまじりあい火花を散らす。それはまじりあったかと思えばすぐに離れ、そして再びまじりあうという事を繰り返していた。


「なんだ? 犬に変身しないのか?」


黒い刃を手に持ち背中に黒い翼を生やした少年、闇歩者ダークウォーカースビアは、そんな軽口を叩きながら黒い刃を振う。


「いやいや、お前が本気だしてないのに俺が出す訳ないじゃない!」


素早く下ろされた黒い刃を、人が持つには大きすぎる特大剣で弾くガイルズ。二人は互いに腹を探り合い挑発を続けていた。


「全く……これだから犬は……」


闇の嵐がスビアを包むと次の瞬間、その闇の嵐はスビアから離れガイルズへと迫っていく。


「力の差を見せなければ理解できないか?」


まるで蛇が得物を飲み込むかのようにガイルズを包み込む。それを暗い笑みを浮かべながら眺めるスビア。だがその笑みはすぐに苛立ちに変わる。


「おいおいこんなもんか?」


闇の嵐に呑まれたはずのガイルズの声がしたかとおもうと、闇の嵐からが光が染み出しそして闇の嵐をかき消す。


「あの時は確かに手も足もでなかったが、お前俺を舐めすぎだろ……それぐらいじゃ俺は喰らえないぞ」


「……」


表情には出していないが、スビアは焦っていた。以前戦った時よりもガイルズが遥かに強くなっていたからだ。だがそれが問題なのではない。以前戦った時、赤く染まった月によってスビアの状態は最高潮を迎えていた。だが今その赤き月はおろか、ガウルドの頭上では太陽が空を支配している。

夜歩者ナイトウォーカーのように朝晩によって力を縛られる訳では無い闇歩者ダークウォーカーではあったが、ガイルズの急激な成長は通常状態のスビアと同等もしくはそれ以上の力を持っていた。

明らかな火力不足。このままでは不味いとスビアは何か策は無いかと周囲を見渡す。だが今この劣勢を覆すほどの何かは周囲には無い。


「あらっ? どうしたのかな闇歩者ダークウォーカー? ……切羽詰まったような顔しちゃって」


あからさまな挑発をしてくるガイルズの表情はニタニタとスビアの癇に障る。


「チィ……」


舌打ちを打つスビアは、通じないと分かりつつも、翼のように闇の刃を生やし、そしてガイルズに向けて放つ。


「だから聞かないって」


難なくそれを捌いていくガイルズ。だがそれはスビアにとって予想通りであった。今はどうにかして時間を稼ぎ、この状態を覆す方法を考えなければと闇の刃の弾幕を放ち続ける。


(……何か打開策……この場を覆す策は……待て……)


そこでスビアはある事に気付いた。


(何が打開策だ……なぜ僕がそんな事を考えなきゃならない……僕は絶対者だぞ……なぜこんな犬に苦戦しなきゃならないんだ)


スビアの思考は全く別の所へ向けられた。それは絶対者、闇歩者ダークウォーカーとしてのプライド。全くこの場を切り抜ける打開策とは呼べないものであった。

しかしそれがスビアの力を更に引き上げる引き金の一つになった事は間違いない。そしてスビアが強さの壁を乗り越える事が運命付けられているように、もう一つの要因が姿を現したのである。


「あら、夜歩者ダークウォーカーさん、取り込み中ですか?」


髑髏の仮面を付けた真っ黒なフード付ローブの姿をした者が何の前触れもなくスビアの影から姿を現したのだ。


「見れば分かるだろう」


だが別段驚く様子は無いスビアは、時間稼ぎのため闇の刃をガイルズに向けて放ち続ける。


「あっ? なんだお前、死神みたいな奴と友達なのか?」


闇の刃をつまらなそうに弾きながら、スビア達の様子をうかがうガイルズ。


「はぁ……」


「その姿は全国共通だ、諦めろ」


ある意味トドメのようなスビアの言葉が胸に刺さる髑髏の仮面を付けた者、死神は胸を押えながら地面に倒れ込んだ。


「下手な大根芝居を見せに来た訳ではないだろう、一体なんの用だ」


地面に倒れ込んだ死神に視線は向けずガイルズを見据えたままスビアは死神に要件を聞く。


「えぐえぐ……みんな酷い……」

ワザとらしく口で泣いている事を表現しながらひょろりと立ちあがる死神は、攻撃を続けるスビアの耳元に髑髏の顔を近づけた。


「どうやら苦戦しているようですね」


「チィ……そんな事を言いに来たのか」


何やらコショコショと内緒話を始める二人を見ながらガイルズは援軍が来たのかと考えた。だがすぐにその考えを止める。

ガイルズはまだ数えるほどしか話したことはないが、スビアはプライドが高く、そしてこの世界全体を恨んでいる事を知っている。そんな奴に助けを求める仲間も、スビアのピンチに駆けつける仲間もいるはずが無いとガイルズは考えていた。

ならば何かしら利害が一致しているだけの間柄であると突如として現れた死神を推測するガイルズ。


「……」


ガイルズはスビアの闇の刃を捌きながら死神の隙の多さに呆れ逆に感心するほどであった。

だがそんな奴がこの場に突然姿を現したということは、スビアに対して有利に事が運ぶ何かを持ってきたということではないかと考えたガイルズは、二人の内緒話を邪魔しないように観察することにした。

ガイルズは新たな力を手に入れてヒトクイへと帰ってきた。それは圧倒的な力を持ったスビアと再戦をするためであった。だが今のスビアにはあの時の強さは無い。ガイルズはそれが不満でしかたなかった。だからこそ、あの時の力を取り戻せるのならば二人の内緒話を黙認することにしたのだった。

 それを悟ったのか死神がガイルズのほうに顔を向ける。


「少しお話をしたいので時間をいただいてもよろしいでしょうか?」


見た目が不気味の割に明るい声である死神の提案に頷くガイルズは腕を組みその場に座り込んだ。


「いや、お話の分かる相手で助かりましたね……おっとさてさて、無駄話はそのぐらいにして本題に入りましょうか……」


そう言うと死神は何やらをとり出した。


「これは?」


死神の掌に収まる石。それは何の変哲も無いただの石にみえる。


「お前……僕を馬鹿にしているのか?」


「いえいえめっそうも無い、これは思いを力に変える石」


「思いを……」


死神が手に持つ石は『月石ムーンロック』であった。死神の言葉を疑いながらも『月石ムーンロック』を手にするスビア。


「波長が合わなければ、その石は反応しないそうですが、私の主がそこら辺はうまく調整しているそうなので大丈夫だそうです、後は貴方の想いがどれだけ強いか……だけです」


死神はそう言うと顔を再びガイルズに向けた。


「お時間をいただいてありがとうございます、こちらの話は終わりましたので私はお暇しますね、それでは」


死神はそう言うとスビアの影へと入り込み、姿を消した。


「たく、器用な奴だ」


自分の影を利用され、何とも嫌な気分になるスビア。


「話は終わったか?」


死神が姿を消した事を見て、ガイルズは腰を上げ何とも言えぬ表情をしたスビアに話かけた。


「ああ」


「そうか……それじゃ続きといこうか」


「ああ」


なんともはっきりしないスビアの返事に首を傾げるガイルズ。


(想いを力に変える……本当にこれが赤い月を超える力を僕に与えるのか?)


死神の言葉にスビアは半信半疑であった。そんな都合のいい物があるならば、すでにこの世界は誰かの手によってどうにかなっているのではと考えたからだ。

 

(ただ、それが本当だとするならば、僕が使いこなして、この世界を消滅させようじゃないか)


スビアは知らない。スビアが手にした月石ムーンロックが、自分が欲していた伝説の武器に使われている素材であった事を。


「……僕は望む……絶対的な力を!」


スビアの手に握られた月石ムーンロックはスビアの想いに反応するように光出す。その光は『聖』の光とは全く異なる光でスビアを包み込んでいった。



― 小さな島国 ヒトクイ ガウルド ギンドレット跡地外周 ―



鈍く低い金属がぶつかり合う音がギンドレッド跡地の外周に響き渡る。


「くぅ……ハルデリアさん?」


そこには純白な全身防具フルアーマーに身を纏ったハルデリアが自身の手にする特大盾でブリザラに攻撃を仕掛けていた。ギンドレッド跡地全体に出現している結界とは別に、自身を守るために発動した『絶対防御パーフェクトディフェンス』によってハルデリアの攻撃を防いだブリザラは、そんなハルデリアに驚愕する。


「なぜ……ハルデリアさん、その恰好……それに……」


ブリザラはハルデリアのその姿にどうしてと戸惑いの表情を浮かべる。

盾士は先制攻撃をしてはいけない――盾士としてのルールが目の前で破られた事に動揺するブリザラ。


『王よ、気持ちを揺らがせるな!』


伝説の盾キングの声に我に返るブリザラは結界の状況を確認するように後ろを振り向く。そそこには揺らぎをみせる結界の姿があった。


「しまった!」


直ぐに気持ちを立て直そうとするブリザラ。だがそうはさせないとブリザラに攻撃を叩きこんでくるハルデリア。その姿にブリザラの心は揺さぶられていく。


『まさかここでこんな伏兵を出してくるとは……ビショップ……』


ビショップがハルデリアの件に関与している事は明らかであり、この状況をほくそ笑んでいるビショップの顔が浮かぶキング。


「……障害と確認、排除開始」


「それは!」


ハルデリアは両手で持っていた特大盾を左手に持つと、右手には盾士としてはご法度である剣を手にしていた。


「ハルデリアさん、それは駄目です!」


盾士の矜持、それはサイデリー王国を背に守護する者のプライド。武器を持ち攻撃を仕掛けてくるハルデリアは盾士が犯してはならないルールを破っていた。その姿はブリザラの心を狙い撃つかのような精神的な攻撃でもあり、まさにビショップの術中にはまってしまったブリザラの心に痛みが走る。


(くそ、ビショップやってくれる)


 ハルデリアの今の姿は、サイデリー王国の王として、一人の盾士として許してはならない所業。ブリザラはそんな姿のハルデリアを見て心を痛めながらも助けなければと考えていた。そしてブリザラは決断する。


「キング、結界の維持できる?」


『ああ、任せろ』


ブリザラは結界の操作をキングに渡すと、ハルデリアに向けて盾士としての初歩的なしっかりとした構えをとった。


(……任せろとは言ったが……正直あの力を維持するのは……だがやらねばなるまい)


それは伝説の盾として少々不甲斐ない言葉であった。だがキングはブリザラの力が凄い速度で成長している事、まだムラはあるがその力はすでにキングを超えようとしていることを実感していた。

 

「ハルデリアさん! 目を覚ましてください、あなたは盾士としてサイデリー王国に必要な人間なんです!」



ハルデリアの心を呼び起こさせようと必死に語り掛けるブリザラ。だがそのブリザラの声は五月雨の如く突いてくるハルデリアの剣戟の音にかき消されていく。ハルデリアの攻撃をキングで辛うじて全部防いでいくブリザラ。その時キングはある事に気付いた。


『王よ! なぜ『絶対防御パーフェクトディフェンス』を使わない!』


ブリザラは『絶対防御パーフェクトディフェンス』を使わず己の技量だけでハルデリアの猛攻を防いでいたのだ。


「今ここで、力を分散させたら結界の力が揺らいでしまう……そうなったら、中にある力が結界を割って、この町に被害が出てしまう」


ブリザラは一撃一撃を必至に捌きながら、早口でキングで自分が『絶対防御パーフェクトディフェンス』を使わない理由を口にする。


『しかし……』


そんな事を言っている場合ではと言いかけキングは口を閉ざす。ブリザラの言葉は正しくそしてブリザラの信念でもあった。それがたとえ他国の町、人々を守ることであってもブリザラにとって守る対象は変わらない。そんなブリザラの考えを理解しているキングには、それ以上言葉を口にすることができなかった。


『わかった……だが五分で決めろ……そうしなければ伝説の盾として所有者を守るという私のプライドが許さない……』


キングはブリザラの信念を尊重する。だが約束が守らなければ、容赦なく自分の信念を突き通すと付け加える。


「五分か……できるかな……うん、やってみる」


苦笑いを浮かべ必至にハルデリアの猛攻を防ぎながら、キングの言葉に答えるブリザラ。

 今までキングや仲間が一緒に戦ってきたブリザラにとって、初めてと言っていい一対一の戦いがはじまる。


 ハルデリアによる執拗な突きの猛撃が始まって一分、ブリザラは己の力のみだけでそれを全部凌いでいた。


(まずは、ハルデリアさんの意識を絶つ)


ハルデリアが操られていることは明白であり、その呪縛から解放するため、動きを封じるためにもハルデリアの意識を絶つ事が得策だと考えるブリザラ。しかし……


(攻撃が速い……隙を突く事が出来ない)


ハルデリアの攻撃は、本当に元魔法使いなのかというほどに卓越した剣技であり、戦闘経験が少ないブリザラにとって攻撃を防ぐことで精一杯という状態であった。そんな自分のつたない技量を感じ、周囲の者達にどれだけ迷惑をかけていたのか、助けられていたのか、どれだけ頼っていたのかを再確認するブリザラ。


(でも、今は頼れる人がいない……私一人でやらなきゃ……)


既に赤く染まったブリザラの目がその想いに反応するようにさらに赤みを増していく。そして連鎖するようにそれはキングをも光らせる。


「私は、人々を守りたい……いいえ、町を……この世界に住む人々を!」


ブリザラの想いが最高潮に達した時それは起きた。

周囲の時間がピキッという音を立て、色を無くす。数ある条件と運命が巡り合って起きた現象、今ブリザラを中心として世界の時が止まった。


「あ、あれ?」


色を無くした世界には今まで聞こえていた音というものすら一切聞こえず、ただブリザラの声が響くだけであった。異変をみせた世界にブリザラは動揺し、周囲をキョロキョロと伺う。しかし何処をみても色の無い事に変わりなく、寂しいほどに無音であった。


「どう……なっちゃったの?」


目の前で次の攻撃の動作に入ったまま動きを止めるハルデリアから数歩距離をとり観察するブリザラ。人も世界と同じく色を無くしその場に彫刻のように佇んでいる。

 

「キング、ねえこれどうしちゃったの?」


キングから眩い光が発せられた事を思い出したブリザラはこの状況の事を知っているだろうとキングに問いかける。だがキングからの返答は無い。


「……キング……」


一体どうなっているのか分からないが、今この世界で自分は一人なのだと実感するブリザラは不安が胸を支配していく。

今まではどんな事があっても一人になることは無く、誰かがブリザラを支えていた。前サイデリー王であった父親が死んだ時も、塞ぎこんでしまった時も、氷の宮殿にいる人達が、キングが、町の人がブリザラを支えてくれていた。だが今この場には自分を支えてくれる者は誰一人としていない。


「寒い……」


それはフルード大陸のような極寒の寒さでは無く、精神的に感じる寒さ、孤独であった。それは父親が死んだ時と似ており、何かを消失したような感覚。

 ブリザラは膝をおり地面に座り込む。訳の分からない今の状況にブリザラは何も出来ず、ただ茫然と色を無くした空を見上げる事しかできなかった。


《どうした?》


どれほど経ったのか、僅かな時間であったようにも、長い時間であったようにも感じるブリザラは、突然の女性の声に救いを求めるようにその声の先を探す。


「これは一体何なんですか? 私はどうなってしまったんですか?」


声の先には何も無くブリザラは周囲を見渡し、何か答えを持っているかも知れないその声の主を探す。


《お前がどうにかなってしまったのではない、この状況を作り出したのはお前……お前の想いがこの世界を守るために世界の時を止めた》


声の主はブリザラにこの状況を引き起こしたのは自分の所為だと告げた。


「な、何を言っているんですか? そんな事あるはずがない、私にそんな力は無いです!」


声の主がどこにいるのか分からずその場にまき散らすように叫ぶブリザラ。


《いいえ、お前は王……その資格を持つ者》


王と言う言葉に違和感を持つブリザラ。


「……その王とはどういう意味ですか?」


《王とは……この世界の理を解き放つ者の事》


やはりとブリザラは声の主の言葉に納得する。明らかにブリザラが意としている王と、声の主が示している王の意味が違う。


「確かに私はサイデリー王国の王ですが、あなたが示している王ではありません!」


《そうか……片鱗を現しておきながら、まだ自分の力に気付いていいないのか》


「片鱗?」


その瞬間、ブリザラの目の前は真っ赤に染まる。


「ならば、気付かせてやる、その赤き瞳を持つ者がどういう事か……」


気付けばブリザラの目の前には、赤い瞳をしたブリザラとそっくりな姿をした者が立っていた。


ガイアスの世界


 赤き月と闇歩者ダークウォーカーの関係


月が赤く染まるその理由は解明されておらず、赤く染まる周期に法則も無く数カ月にわたって赤く染まる事もあれば、数十年赤く染まらないこともあるそうだ。

 月が赤く染まると『闇』の力が上昇すると言われ人々の間では不吉の象徴になっている。だが実際に影響があるものは限られており、夜歩者ナイトウォーカー闇歩者ダークウォーカーに影響を及ぼすようだ。

 夜歩者ナイトウォーカーによって生み出された闇歩者ダークウォーカーに至っては、その力を夜歩者ナイトウォーカーが制御するため、赤き月が出ていない時、自分達に歯向かわないよう力を押えるために夜歩者ナイトウォーカーが人為的にその性質を極端にしたと言われている。

 しかし夜歩者ナイトウォーカーの思惑通りにはならなかった。誕生した闇歩者ダークウォーカーは力を押えられていたとしても、夜歩者ナイトウォーカー以上の力を持っていたのだ。

 どうやら古代に生きていた夜歩者ナイトウォーカー達は、赤き月の制御もしくは不規則と言われている周期を知っていたと思われる。


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