真面目に集うで章 21 沈んでいた記憶
ヒトクイ最南端の地、オキンド
一応ヒトクイに属する土地ではあるが、ヒトクイに広がる文化とは全く違う文化が広がっている。ある意味で別の国といっても過言では無い。
ヒトクイ南端にあるオキンドは気候は温かく、冬でも気温は高く暖かい。そのため服装は比較的薄着が多い。温暖な土地であるため、オキンドの人々の肌はヒトクイの人々に比べると黒い。と言っても日焼け程度の黒さである。
男女ともにヒトクイの人と比べると平均身長が高く、筋肉がつきやすい体質を持っており、勇敢な戦闘職の者達がいたりするが、基本温厚なため、滅多に戦いにでることは無い。
ヒトクイ統一の際、一切戦う事無く、統一を呑んだ。その理由としては、ヒラキが他国に対して攻め込まないという言葉だったという。
オキンドはヒトクイが統一される以前から、その温厚な性質から他国に対して侵略を行わないという土地であり、同じ志を持っていたからであった。
オキンドはその独得な文化を大切にしているようで、統一を呑む代わりに、オキンドに対して強制的な文化介入をしないという契約をヒラキとした。そのために未だオキンドは独自の文化を守ることが出来ているようだ。
真面目に集うで章 21 沈んでいた記憶
剣と魔法の力渦巻く世界、ガイアス
ヒトクイの人々に限らず、ガイアスの人々すら知らない世界の終焉の危機。それを未然に防ぐため、伝説の武具の所有者達はそれぞれの決戦前夜を過ごしていた。
と言ってもアキとブリザラはは未だ自分達が所有している伝説の武具の整備が終わっていないために鍛冶師ロンキによって身動きを封じられていた。
「……んっ……ああ?」
伝説の武具に対してのロンキの想いに当てられていつの間にか意識を失っていた伝説の武具の所有者アキ。トンテントンテンと鉄を叩くような音が響き、その音で意識を取り戻したアキは、自分の体が鉄を叩くような音に合わせて揺れている事に気付き、その音の発生元に視線を向ける。
そこには見るにもおぞましい表情でハンマーを振るロンキの姿があった。
「お、おおおおおお!」
アキはロンキのおぞましい表情に悲鳴をあげる。それはまるでアキを手に持ったハンマーで叩き殺そうとしているようであった。アキは状況が呑み込めなかったがとにかくこの状況から脱しなければと体を動かそうとするのだが、なぜか身動きがとれなかった。
「あ、気づきましたか?」
アキの悲鳴に伝説の盾の所有者であるブリザラは意識を取り戻したアキに気付き近づいて声をかけた。
「ぶ、ブリザラ……これは」
顔を引きつらせ、出来るだけロンキが視線に入らぬようにブリザラに今自分に起こっている状況を聞くアキ。
「あ、はい、今ロンキさんがクイーンさんの不具合の場所を直している所です」
ブリザラは少し困ったような顔をしながらアキに現在の状況を説明した。
「あ、ああ……なるほど……結局不具合があった訳か……なあロンキどんな不具合なんだ?」
手に持ったハンマーで一心不乱に伝説の武具を打ち続けるロンキ。その耳にアキの声は届いていないようであった。
「私が意識を取り戻した時もこんな感じで……声をかけても一切反応してくれないんですよ……そもそも顔が……」
ブリザラは異常といってもいいロンキの身の毛もよだつような顔に自分の顔を引きつらせていた。
「あ、ああ……それは俺も分かる……」
アキは目と鼻の先というぐらいの距離にあるロンキの異常な表情をチラリと視線で捉えすぐさまブリザラに視線を戻した。
「……所でお前の手にぶら下がっている……奇怪な生き物は何だ?」
アキの視界の中にうつるブリザラ。だがアキの視界の端にブリザラの腕にぶら下がるピーランの姿があった。ピーランの表情は子供が親に叱られた後、優しく諭されエグエグ言いながら泣き止もうとしている途中のような表情であった。
「何があった……?」
アキは得体の知れないものを見るようにピーランを見つめながら少し困ったような表情のブリザラを見た。
「どうやら私が意識を失った事で、錯乱しちゃったみたいで」
「なるほどな……見なくても想像できるな……元盗賊のくせして真面目な奴だな」
ブリザラを守れなかったとでも思ったのだろうなと今は泣き止みブリザラと仲良く話をしだしたピーランを見つめる。
「すいません、取り乱しました……」
我に返ったピーランは顔を真っ赤にさせブリザラに頭を下げていた。
「いえ心配してくれてありがとう……でも大丈夫だから、心配しないで」
ブリザラは頭を下げているピーランに優しく微笑んだ。
「それにしても……」
ここまでで一回も手を止める事無くハンマーで伝説の武具を打ち続けているロンキの異常な集中力に呆れを通り越し感心しそうになるアキ。だがチラと目に入る異常な表情をしているロンキを見てその気持ちが萎える。
その時であった。ロンキの手に持ったハンマーから火が上がる。
「……!」
火は火であり、それ以上でもそれ以下でもない。だが視界に現れた火に魅入られるアキ。記憶の奥深くでカチッという音が響く。それはアキの中に深く深く埋もれた記憶のカギが開く音であった。
それはアキがまだ物心ついて間もない頃。もう何処だったかも覚えていないが、アキは足の悪い老人と小さな村で暮らしていた。
僅かなアキの記憶の中で、老人は常にアキに辛くあたり、優しかった事は一度も向かった。
だが幼いアキは理解していた。その老人が自分にとっての世界であり、見放されたら自分が生きていけないということを。
幼いアキは研ぎ澄まされた本能でそれを理解し、できるだけ老人の機嫌を損ねないよう感情を殺し言われた事に従うことにしていた。
この時アキの視力は低下し始めていた。周囲はボヤケ、老人の顔は近づかなければはっきり分からなくなっていた。アキは老人の言動や行動を聞き洩らさない、見逃さないようジッと老人を見つめるようにしていた。
「おらァ! さっさと酒を持ってこい!」
それが老人の口癖であり、アキはその言葉を聞くとすぐにボロイ部屋を飛び出していく。アキと老人が住んでいるボロイ平屋から少し離れた村にある酒屋に向かい酒を買いにに行くためであった。だがアキは村にある酒屋には向かわず、別の方向へと足を向けていた。
その理由は老人もアキも酒を買うための金を持っていなかったからだ。そもそも老人は働けるような状態ではなく、金を稼げなかった。それは幼いアキも同じで労働力として働ける年齢には達しておらず、当然金は稼げないし持ってもいなかった。
ならば幼いアキはどうしたのか。酒屋や村にある家に忍び込み酒を盗むことも考えたが、そうはしなかった。小さな村だ、自分が盗んだ事がばれれば、居場所は無くなる。アキは考えた。幼いながらすでにそういった事を考えられるようになっていた。それはすべて老人の所為であり、老人のお蔭でもあった。
そしてアキは思いついた。
村の近くには綺麗な川が流れており、その川は村の飲み水としても使われている。アキはその水を酒の瓶に入れると老人のいるボロイ部屋へと戻りそれを渡した。
水の入った酒瓶を手に入れた老人は酒瓶の栓を抜くと早速それを飲みだす。アキは理解していた、老人が酒に体を蝕まれている事を。それは体中に回っており、舌も例外では無い。すでに老人の味覚が無い事を知っていた。
「くぅぅぅぅぅ……!」
唸りを上げる老人。それにビクリと体を震わせるアキ。
「うめぇ……」
老人は満足した顔でチビチビと酒を煽る。アキはそんな老人を見てホッと胸をなで下ろす。老人が酒だと思い水を飲む瞬間、それは何度となく繰り返して行為であり老人の味覚がすでに無い事も理解しているはずだったが、アキにとってその瞬間は何時までも慣れることが出来ない瞬間であった。いつか老人の虚ろな目に光が戻り自分が老人についた嘘が見破られ自分を捨てるのではないか、アキの心にはそんな不安が心の中に渦巻いていた。だから毎回ビクビクして、そしてホッと胸をなで下ろすのだ。それが物心つきはじめた幼いアキの日常であり、現在のアキが忘れてしまった過去であった。
そしてその日常は突然炎に包まれる。村はアキと老人が住んでいた平屋を中心として村を焼く。その炎はまるで生きているかのようにうねりながら村を炎の海へと変えたのだ。その光景を見つめるアキ。
「……」
叫びもしなければ泣きもしない。こんな時でもアキは自分の心に鍵をかけ感情を抑え込む。だが体は恐怖に正直だ。頭ではどうするべきか理解しているにも関わらず体がその命令を受けようとしない。アキの周囲にどんどん迫ってくる炎。一歩一歩近づく死の香り。
「はぁ……」
アキはそこで声を聞いた。その声は村を焼く炎のような熱さでは無く、人の体温の温もりのような感覚。アキはその声に誘われるようにして一歩、また一歩と歩き出す。アキを囲んでいた炎はその声が導く先には燃え移っておらず安全な道へと導いていく。アキはその声のする方へと歩き出し、気付けば燃え盛る村を脱出して村の近くに流れる川にまで向かっていた。
― もう大丈夫 ―
優しい声はそう言うとパタリとアキの耳には聞こえなくなった。温かく優しい声を追っていたアキは、忽然と聞こえなくなったその声に戸惑った。周囲を見渡しアキは声が聞こえないかとその場を歩き回った。だが声は聞こえない。その代わりに水が流れる音がアキの耳に入ってくる。気付けばアキは川に足を踏み入れていた。普段穏やかなはずの川がこの日に限って激しく、アキが気付いた瞬間にはすでに遅く、アキの足は激しい川の流れに持っていかれみるみるうちにアキの体を飲み込んでいった。
時を同じくアキと老人がいた村は炎もろとも得体の知れない闇に覆い尽くされた。アキは川に流されたことにより闇に覆い尽くされることはなかった。
「アキさん?」
「はぁっ!」
奥深くに仕舞われた記憶を思いだしていたアキにブリザラが声をかける。ブリザラの声に我に返るアキ。
「……あ、ああ……なんだ?」
「あ、やっと気付いた、何度も呼んだんですよ、ボーっとしていたので大丈夫かなと思って……」
意識を取り戻したとたんに心ここにあらずという状態になったアキを心配していたブリザラは何度も声をかけていたようで少し心配そうな顔をしている。
「ああ、悪かった……」
なんとも声に覇気が無いアキ。その様子に首を傾げるブリザラ。
(あれは……何だったのだろうか……)
記憶に出てきた風景も村も人々も、はっきりとでは無いが覚えている。あれは自分の記憶であり、夢や幻の類では無いとアキは確信する。だがなぜ今このタイミングでそんな事を思いだしたのかアキには分からなかった。ただ――
(あの炎……)
アキが纏う伝説の防具、クイーンを手に持ったハンマーで無我夢中に叩くロンキ。その周囲から漂うロンキとは別物の気配にアキは気付いた。
「ほほう……因縁があるようだなアキ」
「んっ? ……何の事だウルディネ?」
静かであったウルディネがテクテクとアキに近づいてくる。
「なーに、ロンキと共にいる上級精霊がお前の事を覚えているそうだ」
「覚えている……何の事だ? お前以外に俺は上級精霊に会ったことなんてないぞ」
アキは何を言っているんだという表情で幼いウルディネの顔をみた。
上位精霊は精神世界の住人であり、ガイアスに顔を出す事はそうそうない。
基本は精霊術師が契約のために精神世界から大精霊を呼び出し契約を交わすことになるのだが、その精霊術師の能力や、上位精霊事体がその契約者を気に入らないと契約は達成されない。そして大精霊達は決まって皆偏屈であり契約が達成されること事体が珍しい。
そして現状アキと行動をともにしているウルディネやロンキと共にいるインフルフィートはさらに珍しい存在であった。人間の体に乗り移り、契約も無しに行動を共にするウルディネ。そして契約しておらず、さらにまともな会話すら出来ていないのに、行動を共にするインフルフィート。
この二体の上位精霊の存在は異質以外の何物でもなかった。
そんな存在である上位精霊に過去に会った覚えなど無く、アキは首を傾げる。
「なるほど……その気配は上位精霊のものであったか……」
広間から忽然と姿を消していたヒトクイの王、ヒラキがアキ達のいる広間に姿を現した。
「ブリザラ殿にアキ殿も目覚めて何よりだ」
ヒラキ王はブリザラとアキの意識が戻った事を喜んでいたが表情は硬い笑みであった。二人が意識を失い、ロンキが得体の知れない気配を纏い作業を始め、そのあまりにも不気味な状況にスプリングがそそくさと脱兎のごとく広間から姿を消した時は、正直どうしたらいいか分からなくなっていたヒラキ王であったが、しばらく見ているとただ不気味だけで別段二人がどうにかされる訳では無いことが分かったヒラキ王は一旦広間から出て、別の仕事をこなしていた。
「あ、いや……なんかすいません」
ロンキの力なのか、それともロンキと行動を共にする大精霊の影響なのか、動かない体でアキはヒラキ王に謝った。
「い、いやいいのだよ……」
ヒラキ王も少し困った表情でアキの言葉に首を振った。
「所で、ロンキ殿の周辺にいるという大精霊は一体何を司る精霊なのだ?」
ヒラキ王はロンキの周辺で驚異的な気配を発する大精霊の正体が気になり、ウルディネに聞いた。
「インフルフィート、皆に姿を見せてやってはくれないか?」
ウルディネがロンキのいるほうにそう告げると、ロンキの周囲に火の渦巻きが突然発生する。だがそれでもロンキは気にすることなく手に持ったハンマーで伝説の武具を叩き続けていた。
「こ、これは……」
その場にいた者の目の前に姿を現す大精霊インフルフィート。
真っ赤に燃えるその体は何者にも消されることの無い強い力を感じさせ、触れた者はすべてをその赤き火で燃やし尽くす。そんな火の化身がガウルド城内にある広間に姿を現したのであった。
「……火の大精霊だったのか……」
広間の天井近くに姿を現したインフルフィートの姿を見上げながら驚きを隠せないといった表情のヒラキ王。
ヒラキ王は見た目人間であるが、その正体は夜歩者と呼ばれる種族であり、本名レーニ=スネックという。夜歩者は長寿命の種族であり、レーニもすでに長い年月を生きている。だがそのレーニですら、大精霊が姿を現すのを見たのはこの時が初めてであった。
「火……」
広間に出現したインフルフィートを見てアキの表情が強張る。インフルフィートから発せられている火、それはアキが幼い頃に見た村を焼いた火そのものであった。上半身は筋骨隆々であり、下半身は火に包まれているインフルフィートは自分を驚きの表情で見つめるアキを見つめ返した。
「お前があの時、村を焼いたのか?」
目の前の大精霊に語り掛けるアキ。その口調には自分が住んでいた村を焼かれた事やその場にいた人々がインフルフィートの力によって焼き殺されたという事に悲しんでいる訳でも、怒りに打ち震えるというものでもなく単に事実だけを聞きたいというものであった。
アキの問に頷くインフルフィート。
「そうか……」
幼い頃にアキが見た村が焼けていく光景、それはインフルフィートによるものであった。村に火を放った犯人を知ったアキであったがアキはそれでも何の感情も湧いてこなかった。ついさっき思いだしたような記憶に驚きはすれど、それほど思い入れが無いというのがアキの正直な感情であった。
「アキよ、インフルフィートがお前は大精霊に護られているのかと聞いておるぞ」
「あい? ……訳の分からない事を……ここ一番という時にあまり役に立たない大精霊なら一緒にいるけど、大精霊に護られているっていうのは違うな」
アキはそう言いながらウルディネをジトと見つめる。ウルディネはアキの視線が自分に向けられていることに気付いていないのか、後ろを振り向いた。
「はぁ……」
深くため息をつくアキ。
「なんだそのため息は?」
「いいや別に……それでインフルフィートは何が言いたいんだ?」
嫌味が通じない奴だなと思いながらインフルフィートが何を言いたいのかウルディネに通訳を頼んだ。
「ちょっとまてよ……ふむふむ……なるほど……どうやらインフルフィートの話によると、アキの目の前にインフルフィートが姿を現した時、アキから精霊の気配を感じたそうだ、しかも私やインフルフィートよりも強大な……って私達以上というと聖と闇の大精霊しかいないではないか!」
自分でインフルフィートの通訳をしておいて驚きの声をあげるウルディネ。
「聖と闇の大精霊?」
話を聞いていたブリザラが首を傾げる。それに答えたのはヒラキ王であった。
「ウルディネ殿やインフルフィート殿はガイアスの世界で四大精霊と呼ばれる存在だ、それはこの世界の魔法の基礎とも繋がっている、そしてその四大精霊の大本と呼ばれているのが聖と闇の大精霊と言うわけだ、この二大精霊はガイアスを作った双子神の生まれ変わりと言われているが、現状我々人間がそれを知る術は無い」
ヒラキ王はそういうとアキをじっと見つめる。アキはヒラキ王にじっと見つめられ自分が何か悪い事をしたのかとドギマギしていたが、ヒラキ王は全く違う思惑でアキをじっと見つめた。
その視線はヒラキ王としてでは無く、一人の夜歩者レーニとしてアキを見つめていたのである。
人間には大小の違いはあれど、誰しもが『聖』の力を生まれた時から持っている。逆に『闇』と呼ばれる存在達も文字通り闇の力を持っており、『闇』の存在であるレーニはアキからそれらを感じ取れないかとアキを見つめていた。結果、よくわからないという事がレーニには分かった。
本来ならば聖か闇どちらかの力を感じるはずであり、そもそも人間であるアキからは聖の力を感じなければならないのだが、アキから発せられているものは聖と闇その両方であった。
「……」
ヒラキ王の顔をしたレーニは難しい表情でアキを見つめる。
一つの個体に聖と闇の力が混在するという話をレーニは聞いたことが無い。しかもクイーンの力やその中に沈んでいる力がアキの内にある力を遮っているのかさらに不透明にさせている。
この事実を言うべきか言わざるべきかレーニは悩み、結局口にしない事にした。これからアキ達はこのガイアスの命運をかけた戦いに挑むことになる。そんな時に余計な心配事が増えては気の毒と考えたからだ。
「おいおい、ここにきてまた違う大精霊の話か、勘弁してくれよ……」
そう言いつつもアキには思い当たる節があった。
先程思いだした記憶の中で自分を焼ける村から安全な場所まで導いた声。もしかするとインフルフィートはその事を言っているのではないかとアキは思った。だがもう確かめる術も無いアキにとって考えても無駄な事であった。
そんな事をアキが考えていると、アキの纏っている伝説の武具にハンマーを打ち込んでいたロンキの手が止まる。
「出来たぁああああああああああああ!」
ロンキの突然の雄叫びが広間に響き渡る。その雄叫びが作業を終えた事を伝えていた。
ガイアスの世界
聖と闇
ガイアスの世界にいる生物の半分以上が『聖』と呼ばれる力を大小差はあるが持っている。そしてその他の生物は『闇』と呼ばれる力を大小差はあるが持っている。
ガイアスはこの聖と闇の力によってバランスを保っているといってもいい。このバランスが闇の方に傾けば、ガイアスの世界に魔王と呼ばれる存在が出現すると言われている。だがガイアスはバランスを保つために、魔王を滅ぼす存在を誕生させるようだ。
逆に聖の方に傾けば、聖者と呼ばれる存在が現れるといわれている。だがこちらも闇に傾いた時同様、聖者を滅ぼそうとする存在が誕生するようである。




