集合で章 1 伝説の武具が集う場所
ガイアスの世界 9
月とガウルド
ガイアスの世界で、月とは神がいる場所といわれており信仰の対象となっていることが多く、月の神を崇める為の祭りとしてガイアス全土で行われている。しかし現在では何を祝う祭りなのか殆どの者は知らない事が多く、ただ楽しむ日と思っている者も多い。
ヒトクイの中心であるガウルドの祭りは夜通しで行われる。
集合で章 1 伝説の武具達が集う場所
剣と魔法の力渦巻く世界ガイアス。
― フルード大陸 サイデリー王国 氷の宮殿内地下宝物庫 ―
例えその場所が宮殿の地下にある宝物庫だとしても、暖房対策のされていない場所で眠りにつくのはオススメしない。外からの隙間風が入ってこない地下だとしても暖房対策がされていない部屋では外気によって温度が下がり簡単に凍え死ぬことができるからだ。
毎度宝物庫で眠ってしまうサイデリー王国の王、ブリザラに何度も忠告するのだが全く聞き入れず毎回気持ち良さそうに寝息をたてているブリザラの寝顔を見て今回だけはとため息を吐きながら許してしまう伝説の盾キング。
ブリザラが宝物庫で凍えないようキングは柔らく暖かな光を放ち宝物庫を温めた。いつの間にか宝物庫に持ち込んでいた毛布に包まり安心した表情で寝息をたてるブリザラ。綺麗な長い黒髪に、『フルード』大陸で生きる人々特有の白くきめ細かい肌。そして人懐っこそうな幼さを残しつつも、女性としての階段を上り始めたブリザラの顔は、日ごとにその美しさを増して行く事をキングは実感していた。
『……全く寝るならば、こんな埃っぽい場所でなく自分の部屋で寝ればいいものを……』
そう言いながらもキングの声は少し嬉しそうであった。
『……さて、それでは行くとするか……』
安らかな寝顔をキングに向けるブリザラ。手足の無く何処かに行けるはずの無いキングは、気を引き締めるようにそう言うとただの特大盾になったかのように沈黙するのであった。
― 同時刻 ― 小さな島『ヒトクイ』 城下町ガウルド
山岳に囲まれた町『コルルド』の周囲にあった『光のダンジョン』で伝説の武器を手に入れたスプリング=イライヤは、普通の人間では持ちあげる事もできない特大剣を軽々と背負った重剣士ガイルズと、スプリングが持つ伝説の武器を狙う自称義賊ソフィアと共に、『ゴルルド』を後にして『ヒトクイ』の中心と言われる大都市、城下町『ガウルド』に辿り付いていた。
そこまで長旅とは言えない道中で色々とあったのか、スプリングは疲労した表情を浮かべながら『ガウルド』に着くと大都市の夜景を楽しむ事もせずに今日休む宿を探し突入していく。
「……それじゃ俺はもう寝るぞ」
「え? 『ガウルド』散策しないの?」
「おいおい、夜の『ガウルド』で楽しまないとか有り得ないぞ」
自分の部屋に辿り付くなりベッドになだれ込むスプリングに対してまるで仲間のような口ぶりでソフィアはスプリングに声をかける。それに続くようにいやらしい表情でスプリングの言葉に驚くガイルズ。
「ソフィア……仲間でも無いお前と何で俺が街を散策しなきゃならない?」
「う、うう……そ、それは……」
ソフィアは伝説の武器ポーンを狙う盗賊。スプリングからすれば敵である。そんな者と一緒に街を散策する奴が何処にいるのだと疲労に加え呆れたような表情になるスプリング。そんなスプリングの正論があまりにも正論すぎて言葉を失うソフィア。
「ガッハハハ! そういう訳だ小娘、スプリングは俺と夜の街にしゃれ込むからお前は邪魔だ去れ」
スプリングに仲間と認められず街への散策を断られたソフィアの茫然とした表情を見て笑うガイルズ。
「……ガイルズ……襲って来る魔物全てを全部俺に押し付けたお前にそれを言う資格はない……」
『コルルド』から『ガウルド』までの道中は決して険しい道のりでは無い。普通の冒険者や戦闘職の者ならば、半日も歩けばたどり着く距離である。だがそれはあくまで魔物達が襲ってこなければの話である。
当然魔物が襲ってこない訳も無くスプリング達は『ガウルド』に向かう道中で何度も魔物と戦闘になっていた。しかしそんな状況でガイルズは、修練だと突然言い放ち襲ってくる魔物達全てをスプリングに押し付け自分は一切魔物の相手をしなかった。
「いや、だからあれはお前の事を思ってだな」
スプリングは知っている。襲って来る魔物がガイルズにとっては全く脅威にならず、戦う事すら面倒であった事を。だからこそお前の為だと言い訳を付けて自分が戦闘に加わらなかったという事を。
「兎に角、俺は疲れてるんだ……お前で勝手にやってくれ……」
「……あれ、スプリング? おーいスプリング?」
普段ならガイルズの言葉に一言二言必ず返すはずのスプリング。しかしガイルズの言葉に対して何も言い返さずスプリングは寝息をかき始めた。
『眠ってしまったようだ』
スプリングの腰に差されたままの伝説の武器ポーンは、自分の所有者が眠りについた事をソフィアとガイルズに報告する。
「はぁ……仕方ない、一人で『ガウルド』の夜の街に向かうことにするか」
「……」
スプリングが寝てしまった事を残念に思いながら一人で『ガウルド』の夜の街に向かう事を宣言したガイルズはそう言うと踵を返し扉の前に向かって行く。
「あ……その……」
何か言いたそうなソフィアであったが結局なにも言えないままガイルズの後を追い扉へと向かう。
「そいじゃお休み」
「お休みポーン」
『ああ、二人ともお休み』
それぞれポーンに挨拶を交わすとガイルズはソフィアはスプリングの部屋から出ていった。
「……行ったかポーン?」
ベッドになだれ込むようにして倒れていたスプリングは、ソフィアとガイルズの気配が部屋から感じられなくなった事を確認すると片目を開きポーンに二人が居ないかを聞いた。
『ああ……部屋の外にもいない』
二人が部屋から出て行き、扉の外にも気配が無い事をスプリングに告げるポーン。
「はぁ……こうでもしないとガイルズの奴しつこいからな」
深くため息を吐くとスプリングはベッドの横に備え付けられた小さなテーブルに腰に差していたポーンを置く。
スプリングは寝たフリをしていた。これ以上面倒な事に巻き込まれたくないスプリングの苦肉の策とでもいえばいいのか、だが結果ポーンの見事な援護によってガイルズはスプリングが寝たと信じ込み作戦は成功に終わった。
「これで邪魔は入らないな……ありがとうなポーン」
『ああ……しかしソフィア殿に対して少し冷たくはないか主殿?』
ソフィアに対しての先程のスプリングの発言が引っかかったのかポーンはソフィアに対しての扱いが冷たくはないかと告げる。
「おいおい、勘弁してくれよ、あいつは盗賊でしかもお前を狙ってるんだぞ……なんでそんな奴に俺が優しくしなきゃならない、勝手についてくるのを許してるだけでも異常だって言うのに」
自分が所有するポーンを狙っているソフィアになぜ自分が優しくしなきゃならないんだとベッドに顔を埋めながら言うスプリング。
『ならばもっとそれなりの行動を取るべきだ、ソフィア殿の命を奪えば私を盗まれる心配は無くなる』
『お、お前……唐突に過激な事を言うな』
あまりにも極端なポーンの発言に驚くスプリング。
『殺すは冗談だ、だがもし私を奪われたくないのならソフィア殿に対してそれなりの行動をとるべきだ』
「それなりの行動ね……」
睡魔が襲ってきているのかスプリングはポーンの話半分も聞いておらず今にも眠りそうであった。
『……もしかして主殿はソフィア殿に気があるのではないか?』
「……何言ってんだよ……あんなチンチクリンに気がある訳ないだろ」
寝返りをうちポーンに背を向けるスプリング。
『だったら……』
「ああこの話は終わりだ、俺は寝る」
話を切り上げるようにスプリングは掛布団を手にとる。
「それじゃお休みポーン」
今度はフリでは無く本気で眠るといった感じでスプリングは潜り込んだ布団を頭まで被った。
『ふぅ……全く……お休み……と言いたいところだが主殿……』
「何だよ?」
寝る体勢に完全に入ったスプリングは、ポーンの言葉に若干の苛立ちを覚えた。
『ソフィア殿が扉の前に来ているようだ』
「え、何で? ソフィアが?」
どうして戻ってきたのかよく分からないスプリングは、潜り込んでいた布団から顔を出す。
「たく、今度は何の用だ? ……まだ一緒に街を散策したいとか言わないよな……」
ぶつくさと文句をたれながらスプリングは上半身起こす。するとそれと同時同時に扉をノックする音が聞こえた。
「あ、あの……スプリング?」
間違いなくソフィアの声が扉の向こうから聞こえる。若干弱々申し訳なさそうに聞こえるソフィアの声にベッドから立つスプリング。
「……はいはい」
そう返事しながら扉に向かい扉をあけるスプリング。開けた扉の隙間から外の様子を覗くスプリング。そこには何やらモジモジしたソフィアの姿があった。
「どうしたスフィア?」
基本ソフィアという人間は良い奴だとスプリングは思っている。しかし自分の目の前で堂々とポーンを盗む事を宣言したこともあり警戒しない訳にはいかない。スプリングは開いた扉の隙間を広げることは無くソフィアに声をかけた。
「ああ……その……なんだ……」
何故か言葉に詰まるソフィアに首を傾げるスプリング。何か言いたそうではあるがソフィアは両手をもじもじさせながら考えこんでいた。
「なんだよもじもじして……」
「ん……クソッ……お、おやすみ!」
何故か顔を真っ赤にしながらソフィアはスプリングにおやすみと叫ぶと宿の廊下を駆け抜けていく。
「ああ?……なんだったんだ……?」
頭をかきながらソフィアが駆け抜けた廊下を茫然と見るスプリング。
『鈍感だな……主殿』
「ああ? 何か言ったかポーン?」
『いや別に……』
何かを察したポーンの呟きがよく聞き取れなかったのか聞き返すスプリング。しかしポーンは何でも無いと沈黙する。
訳の分からないソフィアの来訪に首を傾げながらも今度こそ寝るぞとベッドに再び潜り込むスプリング。
「んじゃ……寝るぞ、お休みポーン」
『ああお休み主殿』
部屋の灯を消し、真っ暗になる部屋。どうやら外では祭りの真っ最中らしく、夜になってもその騒がしさは消えない。しかし一日戦い歩き続けたスプリングにとって祭りの騒がしさなど気になる事は無く、一瞬で夢の中に落ちていくのであった。
『……王様の命令は絶対……集合命令……いつぶりだ?』
祭りで明るくなった街の光が窓から入ってくる真っ暗な部屋の中、静かにポーンは呟くとまるでただのロッドになったように沈黙するのであった。
― 同時刻 ― ムウラガ大陸 闇の森
『ムウラガ』大陸にある『闇の森』。魔物達が何十何百と肉塊と成り果て転がる中、化物のように巨大な木に持たれ眠りにつく漆黒の全身防具を纏った男が一人。
男の名は、アキ=フェイレス。魔物達の肉塊の山を作り上げた張本人であった。現在顔を覆っていたフルフェイスの兜は首の付け根に収納され静かに眠りにつくアキの表情が露わになっていた。
『……マスターの体力が回復するまで後少しと言った所でしょうか……』
優しく見守っている、そんな優しげな女性の声が眠るアキの近くで聞こえる。アキが纏っている漆黒の全身防具、伝説の防具クイーンは、自分の所有者であるアキが眠りから覚めるのを待っていた。
『……さて……危険な魔物の気配は……無い……まああれだけやば当然よね』
周囲を気にするクイーン。聖母のような口調であった語り口はいつの間にか何処にでもいるような一般的な女性のものに変わっていた。それが本来の彼女、伝説の防具クイーンの本性であった。アキの前では猫を被っていたクイーンは、伸び伸びとした口調で周囲の状況を監視し続けていた。
アキの周囲にはおびただしい程の魔物の肉塊が転がっている。この全てがアキの所業。だが正確にはアキとクイーンの中に眠る『闇』の力『黒竜』の力であった。
ひょんなことから『黒竜』を取り込んでしまったクイーンはその力でアキを暴走、狂戦士にしてしまったのであった。その力は凄まじく、何百もの『ムウラガ』の魔物を圧倒し殲滅、蹂躙していった。
『どうやらマスターが眠りについている間は『黒竜も表に現れる事は出来ないようね』
今はアキと同様に深い眠りについているのか『黒竜』の破壊衝動を感じられないクイーンは、とりあえず一安心と思いながらつい先程自分宛に送られてきたある言葉の事を考えた。
『王様の命令は絶対……集合命令……か』
その言葉を送ってきたのが誰であるのか、そしてそれが何を意味しているのか理解しているクイーンは、自分の所有者であるアキの事を考えた。
『もし私が居ない間にマスターが意識を取り戻したら……でもこの集合命令には逆らえない』
そう言いながらクイーンはもう一度周囲を確認する。
『ち、ちょっと待って……これって』
やはり現在アキに牙を剥こうとする魔物の気配は感じられない。それ以前に魔物の気配事体が感じられない。クイーンは魔物の気配を探索する範囲を広げる。
『やっぱりだ……』
クイーンはある結論に行きついた。
『私が取り込んだ『黒竜』の影響がまだ続いている』
アキを中心にして『黒竜』の気配が『闇の森』一体を包み込むようにして広がっていることに気付いたクイーン。
『『黒竜』の聖域ってとこかしら……全く聖域とは程遠いけど』
ただそこにいるだけで漏れ出す物騒で危険な『黒竜』の気配。それが垂れ流されるだけで『闇の森』は『黒竜』制圧されてしまったという事を意味していた。今この『闇の森』の支配者は『黒竜』の力わその身に宿したアキであるという事に気付いたクイーン。
『マスターがこの森の支配者になったとなれば、魔物達に襲われる心配はなさそうね……』
支配者に牙を剥こうとする魔物は早々いないと考えたクイーンは、自分に向けられ送られた言葉を受け入れることにした。
『マスター……しばらく寂しいかもしれないけど、我慢してくださいね』
猫を被るように聖母のような優しい声でアキにそう語り掛けるクイーンは、それを最後にまるでただの全身防具になったかのように沈黙するのであった。
― 時刻不明 ― 場所不明
ガイアスという世界を球体で現すとすれば、その球体を取り巻く別の世界が存在する。しかしそこはガイアスのように何かある訳では無い。そこに広がるのは闇。しかしその闇はガイアスで言われている『闇』とは違い、禍々しい力も感じなければ何かの意思も存在しない。生命の気配すら感じる事が出来ないそんな場所にあるのは果てしない孤独とその孤独から湧き出る恐怖のみであった。しかしその恐怖を少しでも和らげる為なのか、まるでその闇に数えきれない程穴が開いたように小さな光がちりばめられていた。唯一その空間で孤独と恐怖を感じとる事が出来る彼らはその場所を宇宙と呼んでいた。
ガイアスの遥か上空、空とはすでに言えないその場所で浮遊する謎の建造物。その中に彼らは居た。無機質な部屋には大きな一枚のガラスのような物がはめ込まれ外の様子を伺うことができるようになっている。その部屋の中央には大きな円卓テーブルが置かれている。しかし大きな円卓テーブルであるにも関わらず椅子は3つしか用意されていない。
その無機質な部屋に霧がかかると人影が浮かび上がる。その霧から抜けて部屋に入ってきた者の姿は、立派な髭を蓄え王冠をかぶっておりこれぞまさしく王といった風貌の男であった。
その男に続くようにして霧に人影が浮かび上がる。先程の男と同じようにその霧から抜け出て部屋に入ってきたのは、綺麗な黒髪と整った顔立ちの男であった。
男二人は互いの顔を見合うと大きな円卓の席へと座る。すると再び霧がかかりそこに人影が浮かぶ。コツコツと小気味よい靴音を鳴らしながらその霧を抜け部屋へと入ってきたのは黒髪の男以上に美しく手入れされた金髪をなびかせ、胸を強調するかのように胸元がパックリと開いたドレスを纏った女性の姿であった。
「あら、二人ともお変わりなく元気なようね」
王冠を被った男と黒髪の男に挨拶すると女性は、大きな円卓で残った最後の席に腰を下ろす。その席は王冠をかぶった男の隣に位置付けられた席であった。
「ジョブブレイカーよ……毎回思うがその露出度の高い服装はどうにかならんか?」
黒髪の男は王冠を被った男の隣に座った女性をジョブブレイカーと呼びその姿を注意する。
「いやーんジョブマスターが私をいやらしい目でみるわジョブアイズ」
黒髪の男をジョブマスターと呼んだジョブブレイカーはそう言いながら強調された胸を横に座る王冠を被った男、ジョブアイズに押し当てた。そんなジョブブレイカーの行動にジョブマスターはやれやれと頭を抱える。
「いいでしょ別に、サービスよサービス」
「誰に対してのサービスなのだ? ……アイズよ、お前も何か言ってやってくれ……」
頭を抱えながらジョブマスターはジョブアイズに話を振る。ジョブマスターそう言っている間にもジョブブレイカーは隣に座っているジョブアイズの腕をとり、更に胸を押し当てていた。だがそれに動じることもなくジョブアイズはより姿勢を正した。
「うむ……私は別にかまわん、私にとっては全く不利益にはならんからな……」
「ブレイカーもブレイカーならばアイズもアイズか……」
ジョブマスターは呆れたように呟くと深いため息を一つはいた。
「……さて皆揃った、それでは、ジョブ会議を始めることにしよう!」
ジョブマスターが呆れかえっている事など気にも留めずにジョブアイズは、ジョブ会議のスタートを宣言する。
そこは彼らの世界。伝説の武具達の自我が人の姿となって集う場所。ガイアスの遥か上空で伝説の武具達の会議が始まるのであった。
人物紹介
名前……ジョブアイズ(人間体) (キング)
伝説の盾が人間体になった姿。この姿はジョブ会議のみの姿で、現実世界でこの姿になることはほとんどない。
王冠と立派な髭がトレードマークでどこから見ても皆が想像する王様といった風貌をしている。伝説の武具をまとめる存在ではあるが、他の伝説の武具達よりも偉い訳では無い。
名前…… ジョブブレイカー(人間体)(クイーン)
伝説の防具が人間体になった姿。
露出度の高い服を好んできている。本人曰くサービスらしいが、一体誰に向けてのサービスなのか。
伝説の武具達は、ジョブ会議をする場では、姿や衣服などは思うままに変更する事が出来る。
名前…… ジョブマスター(人間体)(ポーン)
伝説の武器が人間体になった姿。
丹精な顔を持ち世に言うイケメンである。ただ本人はそれを自覚していない。名前上キングや クイーンよりも下の立場にいるが、実際は対等で特に上下の関係があるわけではない。キングと は有効な関係にあるが、クイーンは少し苦手のようだ。
ジョブ会議は伝説の武具達が集まりなにやら話す集まりである。一体どんな事がこの場で話されているのかは謎である。