表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

エピローグ


「成功してくれればいいな」



 次元に通じる道をペンタグラムに見つけたときは、大感激していた京之助たちだったが。


 軽々しく星へなど行けるはずもない。

 しかし、確かにイグジットという次元の出入り口は〈地上〉にあったのだ。

 その前に、通信が出来ないかと星座に電磁波を送ってみたが、何の返答もない。やはり電波では届くのに相当時間がかかるのだろう。


 そこで考えついたのが、単純明快な方法。次元が開いていたときと同じように、ヤツらを増殖させて、ペンタグラム星座へ送り込んでみると言うものだった。

 どのくらい増殖させれば良いかがわからないため、バケツいっぱいほどにしたものを送り込んで、渦の状態を観測する。その実験は、何度も何度も繰り返された。

 そこでたどり着いた答えが、今、京之助たちが見ている、競技用のプールがすっぽり入りそうなドームの中いっぱいにいるものだ。


 時間はかかったが、大切にヤツらをここまで増やしてきた。


 あとは成功を祈るのみ。けれど、失敗したら? その時はまた考えてやり直せば良い。

「では、天井オープンします」


 マイクから声が流れ、ズズ…、と少しずつドームの天井が開く。

 すると、ヤツらはいっせいに解き放たれ、金・銀に姿を変えてペンタグラム目指して飛び出した。

「すげえ~」

「ホーウ」

「まるでオーロラが空に上っていくようね」


 本当にそれらは、オーロラとも見えるし、ホタルがいっせいに星を目がけて飛んでいくようにも見える、息をのむような美しい光景だった。

 やがて、ペンタグラム星座の中央にひときわ明るい渦が出来上がる。少量だったときはすぐに消えてしまっていた輝きが、今は失われるどころか、どんどん渦を巻いていくのがわかった。

 そのとき。

 夜空を見上げていたバリヤ隊員とクイーンの耳に、通信機とつながったスピーカーから、興奮したような声が聞こえてきた。



「こちらイグジットJ! 今、出入り口が!次元の出入り口が、開き始めました!」





ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今回は分析を主とする第5チームが主役のお話です。


そして、今回登場した一角獣。

ネットで遊んでいたら偶然目に留まった『貴婦人と一角獣展』のポスター。そこにいた一角獣が、もう可愛くて可愛くて一目惚れしてしまい、どうしてもお話に出したくて、出してしまいました(笑)まあ物語の中の一角獣は麒麟ですが…。

楽しんでいただければ幸いです。


まだ続きそうな展開ですね。焦らずのんびりと更新しますので、たまに覗いてみて下さい。

来ていただいた皆様に感謝を込めて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ