78.5 平和な世界とぼくの剣
魔王との戦いは終わった。別れの時を惜しむトロンとミリィ。
この星にくるのは数十年後かもしれないと鋼鉄は言う。
トロンは聖剣をそっと鋼鉄に差し出した。
平和な世界に聖剣はもう必要ないから、オイラの聖剣、兄ちゃんが使ってくれよ!と。剣を受け取ると、その場で空をズバズバと切って見せた。
「へへ、やっぱにいちゃんはすごいや。伝説の勇者みたいだ……」チャキン!と剣を背中に刺すと、すっと後ろを振り向き、「その思い、確かに受け取った!」と鋼鉄は言う。
空が晴れていく。絶望の時代が終わる時が来た。新たなる光の時代へとシフトしていくのを、鋼鉄たちはその眼で焼き付けていた~
「終わった……のか?」
「zzz……」
「メイリャン? ふ……寝ているのか」
緊張が解れ、メイリャンは深い眠りにつく。
「トロン、ミリィと仲良くな……」
「いつかまた来るよね?」
「この星にまたやってくるのは数十年後かもしれない……」
トロンは、聖剣をそっと鋼鉄に差し出した。
「平和な世界に聖剣はもう必要ない……オイラの聖剣、兄ちゃんが使ってくれよ!」
トロンは握れなくなった左腕を右手で強く握りしめ、唇を噛み締める。
鋼鉄は剣を受け取ると、その場で空をズバズバズバ!と切って見せた。
「へへ、やっぱ兄ちゃんはすごいや。伝説の勇者みたいだ……」
チャキン!と背中に剣を刺す。すっと後ろを振り向き、言葉を放つ。
「その思い、確かに受け取った!!」
「鋼鉄さん! レインさんと仲良く! メイリャンさんも!」
「ああ、ミリィも、トロンのことを支えてやってくれ……」
そうして、鋼鉄とレイン、メイリャンの三人は、転移の紋珠を使い、消えていった……
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