78 魔王編 信じる心! 聖剣 ブライトホープ
ウィディアとの闘いによって体力を大きく削られて魔王城に帰って来た魔王。そこには二人で聖剣を握る姿が見える。
「予想外だったが……あとは聖剣を持つ貴様だ! お前さえやれば……」
「うう……」
「トロン君?! まさか……」
聖剣を握れないことに気付いたミリィは素早く駆け寄りトロンに声をかける。
「トロン君! 一緒に聖剣を握って魔力を込めて!」
「ミリィちゃん! でも魔結錠の模様が顔まで……! っっ!!」
「いいから! 信じる心を! 剣に!!」
「あの時の輝きをもう一度……!! ドラゴニック・セイグラム!」
二人で聖剣を持ち大きく魔力を込める。黄金に光り輝く聖剣が巨大な輝く柱を放ち、魔王を切り裂くー!。
「ぐあああああああ! ばぁがなぁぁ!?」
セイグラムによって体の限界を超えたトロンは剣を握れなくなり、ミリィは魔結錠の酷使で倒れた。
「ミリィちゃん! ミリィちゃん!」
トロンの声を聴いても起きない。
「まだだ……僕が守るって決めたんだ!」
トロンは静かに唇を重ねる。額と手の甲の竜の紋章が光り、周囲に蒼と翠のオーラが張られると……奇跡が起きた。
「…………トロン君?」
魔結錠の紋様が体中に薄く残っているが、それは確かに、ミリィだった。
手を握りお互い静かに涙を流した~それは、闘いの終わりを告げる涙だった。
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