51 過去編 能力否定の執行者10 獲物(若い男)を狙う女神たち
「さ~て! 今日のランチはスィードマンモスのステーキだ! 豪勢に決めるぜぇ!」
「僕らもいただいていいのですか?」
「おう! おまえらの分も焼いておいたから存分に味わえ!!」
リビングの食卓にカチャカチャと食器を並べていくリーシャ。ルンルンと嬉しそうな表情が、愛くるしさを物語っていた。
「リーシャさん、お料理上手なんですね」
「まあな! こう見えても俺は『モンスター調理免許』を持ってるからな!」
「ほう、これがスィードマンモスのステーキかのう」
「おいしそう……わたしたちも……食べていい?」
「ま~たこれは精が付きそう……ねぇ? イールミ♡」
リーシャが料理を配膳し終わると3女神たちが目を輝かせながらリビングに入ってきた。メイティアは舌なめずりしながらイールミの下半身を見つめていた。
「ひぃっ!!」イールミはおもむろに自分の股間をガードする。
「おまえらの分もあるに決まってんだろ! たくさん食え食え!」
「よしっ! ガッツリブドウ酒はみんな持ったな?! え~それでは! イール・ミーヤ一行のスィードマンモスの討伐、及びマッスルネズミの女王の捕獲祝いと! 至高の聖剣作成を願って! 乾杯!!」
一同「かんぱ~い!!」
「それでは、いただきます」
「いただきま~す♪」
「いっただきま~す……シュバババ」
4人「むしゃむしゃ……あむあむ……」
「……うむ! うまいぞい!!」
「……おいしい……!! はぐはぐ……」
「はぁ~~~♡ お肉にかぶりつくのってさいこ~~~~♡」
「んふ~~っ!!」
「どうだ?! うまいだろ?!」
3女神「……ごくんっ」
リーシャの作ったスィードマンモスのステーキは、絶品だった。シンプルだが素材の味を最大限に活かした素晴らしい出来だ。一同はその美味しさに舌鼓を打ちながら、あっという間に平らげてしまった。そして……
「くぅ~!! やっぱこれだな! 脂身と赤身の絶妙なバランス!! でっけぇ仕事前はこれに限る!」
「ん~っ! やっぱりお肉って……最高ね!」
「はぁ~~……おいしかったぁ……」
「うむ、なかなかの美味じゃったぞい」
「ふぅ……ごちそうさまでした! ありがとうございます、リーシャさん!」
「へへっ! 喜んでくれたなら何よりだぜ!」
「……ねぇ? ところで……このあとの予定は?」
「そうねぇ~、今日はこの後どうするのかしらぁ?」
「ふむ。まだ日も高いしの」
「うぐっ!」
急にうずくまり苦しそうにするイールミ。
「どうしたのじゃっ?! イールミ!!」
するとリーシャが思いついたように語りだした。
「すっかり忘れてたぜ……フォール人以外がスィードマンモスの肉を食うと……」
一同「ごくりっ……」
「精力絶大になる」
「?!」
顔を赤らめながら必死に股間を抑えるイールミ。ズボンからパンパンに張ったテントがその作用の強さを物語っていた。
「そうだな……この量だと3日はおっ立ったままだろうなぁ……」
4人の視線が一斉にイールミに注がれる。その目は獲物を狙う肉食獣のように鋭く光っていた……
「リーシャ……今日はパーティーよね?」
「ん? 決まってんだろ? 今日はイールミの歓迎会だよな?」
「……だからぁ、これからの予定はどうするの? って聞いてるのよ~ん」
「ねぇ~……イールミ?」
「……え?」
4人「今夜は寝かせないぜ?(わよ?)」
「……ひぃっ!!」
4人の女豹たちは、獲物を逃さぬようジリジリとにじり寄ってくる。そして、ついに壁際に追い詰められてしまった。
「ふひっ……今夜は寝かさねえぜ? イールミ……♡」
4人「へへっ……♡」
4人はイールミの身体に触れるか触れないかの絶妙な距離を保ちながら、妖艶な眼差しで見つめている。逃げ場はない。絶体絶命の状況だ。
「……じゃあまずはぁ~……味見しちゃおっかなぁ?」
「んふふ……そうねぇ~……」
「では、わしもいただくとしようかのう……」
「よーし! 決まりだ!! ほら、イールミ!さっさと脱ぎな!」
「そうだよぉ~! 早くぅ~!」
リーシャたちは獲物の衣服を剝ぎ取るように乱暴に脱がせていく。
「え? え? ちょ……ちょっと待っ……」
4人「問答無用!!」
こうしてイールミは4人に美味しくいただかれてしまった。そして……
ー翌朝ー
「……んふふ♡ ごちそうさまでしたぁ~♡」
「うし! 軽く運動もしたことだし、聖剣を打つ準備だ!」
「3女神! 手伝え! とっておきの聖剣を作るんだろ?」
「当然じゃわい!(よ!)(…)」
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