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『鋼鉄のレイン』~星のチカラを継し者~   作者: アメノマコト
衛星機甲 クレイジー・ムーンの章
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幼き勇者 トロン編6 顔合わせ


 冒険者ギルドにてパーティーを組むことにしたトロン。そこには和気あいあいと自己紹介しあうメンバーがいた。



「オイラ、トロン! 勇者やってんだ! みんなよろしく!」



「戦士ゴルビーだ。よろしくな」



「僧侶のアリシア……よろしく」



「魔法使いのミリィです! よろしくね! トロン君」



「えへへ……よろしくね~ミリィちゃん~」



 トロンはミリィにデレデレのようだ。



「ふむ、最初はソロでいけると息巻いていたようだが、なかなか上機嫌じゃないかトロン」



「おや? この3人はトロンの知り合いか? とても風変わりな恰好をしているが……」



「気にしなくていい……わたしたちは……そうだな、君たちの補佐官とでも言っておこう」



「補佐官? 一応名前と目的を聞いといていいか?」



「ああ……私の名は鋼鉄。こちらはレイン。レインの後ろで寝ているのがメイリャン、武闘家だ。先に言っておく……わたしたちは転移者だ。神に頼まれ、勇者トロンを鍛える為にこの世界に来た……よろしく頼む」



「神? 転移? 変わった人たちだな……まあとにかく、トロンの師匠ってことだな! ガッハッハ」



「うむ……いまは信じなくていい。そういうことにしておいてくれ」



「この人たち……そうとう強いわよ、ゴルビー」



「わかるのか? アリシア」



「ええ、なんとなくだけど……私、占いが得意でよく人のオーラとかを見たりするのだけど、なんか……すごいわ」



「君たちの旅に付いてはいくが、戦いに参加はできるだけしない。助言や補助の全体的なサポートといったところだ。もし危険な場面に遭遇したら、私たちも介入させてもらう」



「でぇへへ~ミリィちゅわん~君って何才なの~?」



「ひぃっ! 助けてください鋼鉄さん!」



 鋼鉄の後ろにさっと隠れるミリィ とても怖がっている。



「そ、そんなに怖がらなくてもいいじゃんか~」



 怖がられてしょんぼりするトロン。



「トロン、後衛を守るのは前衛の役目だ。君がミリィやアリシアを守ってやるんだぞ」



「わ、わかってるよ兄ちゃん! オイラの聖剣にまかせておいてくれ!」



「わぁ~ 綺麗な剣ですねぇ~」



「危ないミリィちゃん! オイラの剣、すごくよく切れるんだ……それこそ触っただけでスパっと」



「募集主の欄に勇者って書いてたから疑ってたけど、その剣を見る限り本物のようね」



「俺も最初は疑っていたが、アリシアが言うなら安心だな。しかし綺麗な剣だ……名前はあるのか?」



「意味はよくわからないけれど、『ブライトホープ』って呼ばれてるみたいだよ」



「どうやら地球の英語のように聞こえたが……レイン」



「ブライトホープ……『明るい希望』と訳す事ができます、マスター」



「うむ……剣を打った者の想いが込められている、いい名前だ」



「さて……旅に出る前に君たちがどれだけスキルを使えるのか聞いておきたい。サポートするのに必要だ」



「おう、俺は戦士。前衛だ 役割は主にタンクで、スキルはウォークライ、シールドバッシュ、パワースラッシュだ」



「私は僧侶、後衛。役割は回復と味方の強化よ。スキルは初級回復魔法、全体強化魔法が使えるわ」



「魔法使い、後衛です! 役割は遠距離からの攻撃魔法! スキルは初級火炎魔法、初級氷魔法です!」



「オイラは勇者! 前衛! 役割は物理攻撃だ! スキルはゼロ!」



「ん? ゼロというスキルか? なんか強そうだな」



「勇者だからさぞ強いスキルなんでしょうね」



「すごいですトロン君!」



「いや~あの~……そういうことではなくてですね……」



「この子は訳あってスキルが使えないんだ」



「な?!」



「なんですって?!」



「ほんとなのトロン君?!」



「実は……そうなんです……はい……」



 もじもじと申し訳なさそうにするトロン。



「おいおい……勇者がこれで大丈夫なのか? 共倒れはゴメンだぜ」



「安心してほしい。そのために私が……いや私たちがいるのだ。君たちの旅を全力でサポートすると誓おう」



「……まあいいだろう。よし! では戦闘での大まかな流れをとりあえず決めておこう! まず前衛は……」



 ゴルビーがパーティーでの戦い方を指揮している後ろで、鋼鉄とレインがなにやら話し合っている。



「マスター、トロン様はもう少し剣術の腕を上げてからパーティーを組んだ方がよかったのではないでしょうか」



「いや、それでは遅すぎる、一流の剣捌きを獲得してから戦場に出るのでは、場慣れしているのとそうでないのではいざという時に大きく差がでてしまう。

求められるのは咄嗟の判断力。個々の戦闘力ではない。試合ならばいいのかもしれんがこの旅は命のやり取りをしている。私は戦場を通してトロンに戦闘のセンスを磨いていってほしいのだ」



「かしこまりました、マスター」




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活動報告に全体のストーリーラインを上げてますので、良ければ見ていってね~!
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