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『鋼鉄のレイン』~星のチカラを継し者~   作者: アメノマコト
衛星機甲 クレイジー・ムーンの章
30/37

幼き勇者 トロン編5 ビッグ・ボア


ボア討伐をしていたら大ボスのビッグボアが姿を現した!

トロンは果たしてこの状況をなんとかできるのか?!


「トロン! そいつの突進は盾では受け流せない! 距離を取るんだ!」



「わかったよ鋼鉄さん! 距離を取って……ズドドド!! うわ……うわあああああ!!」

 ビッグ・ボアの突進に押し込まれてしまうトロン。



「いかん! 直撃魔法 風神桜花! ハイブースト70%!」



「マスター」



「大丈夫だレイン! 半分程度ダメージを与えるだけだ!」



「うおおおおおお!! ドドドドド!!!」

 ビッグ・ボアの体が鋼鉄の風神のような素早い拳打でボコボコと唸りをあげる!



「プギィ! プギッ!! プギッ!!」



「ブルルルル!!」

 今一度トロンの方へ向き直すビッグ・ボア。標的を定めて前足を動かし突進をする体勢に入る。



「ぬうっ! またトロンの方向へ?!」



「ダメアル! 間に合わないヨ!」

 メイリャンでも間に合わない素早い突進が、トロンを襲おうとしていたその時だった。



「オイラだって……勇者なんだ! オイラがみんなを守るんだ!!」



「キィィィィン!!」

 突如としてトロンの体が黄金色に輝き出し、ビッグ・ボアの側面に凄まじい速度で回り込む!



「うおおおおおお! ザシュザシュザシュ!」



「くそっ……剣が重いっ……!!」



「トロン! 重心が高すぎるんだ! もっと腰を落として腰で切るようにするんだ!!」



「腰で切る……こうかっ!!」



「はあああああ! ズバシュ! ズバシュ!」



「プギャアアアアア!!!」

 ドシーンとビッグ・ボアが地面に倒れこむ。なんとトロン一人で倒してしまった。



「や……ったー!! オイラでビッグ・ボアを倒したぞ! オイラだってやればできるんだい!!!」

 トロンのレベルが上がった!!



「マスター。今のは……」



「ああ、レイン。一瞬だがハイブーストのような動きをした。しかも体が金色に光っていた……」



「アイヤー!! でっかい肉☆ これは調理のしがいがアルね! 豪快に丸焼きにするか~?」



「ちょうどいい。ここでキャンプにしようか」

 焚火を囲んで丸太に座る鋼鉄たち。和気あいあいとしている。



「メイリャン姉ちゃんのお肉もーらいっ!」



「それ私の肉アル! 返すヨロシ!」



「それにしても、鋼鉄さんの鎧ってスゲーんだな!! まるで勇者の鎧みたいだ! オイラにもくれよ!」



「これは特別製でな。しかも私専用だ」



「ちぇっ! いいもん! オイラにはこの聖剣があるんだ!」

 聖剣をスラリと抜き堂々と天に掲げるトロン。光り輝いている。



「む?! その輝きは……?! トロン、その聖剣を少し見せてくれないか?」



「ちょ、ちょっとだけだからな!」



「ありがとうトロン。レイン、解析できるか?」



「了解。解析……完了。特殊金属感知……レーンベッツ鋼です」



「やはりか……む、しかも古代語で何か文字が彫られているな。これも解析できるか?」



「解析完了。『信じる心を忘れるな イール・ミーヤ』と彫られています」



「ふむ、ではこの剣に付与されている魔法はわかるか?」



「解析不明」



「なにっ?! 君の解析能力でもわからない魔法なのか……」



「ありがとうトロン。とてもいい剣だった」



「えへへ……鋼鉄さんてなんか兄ちゃんみたいだ。これから兄ちゃんて呼んでいいか?」



「…………好きにするといい」



「今日はもう遅い、明日に備えてみんなもう休もう」



「信じる心を忘れるな……か」




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活動報告に全体のストーリーラインを上げてますので、良ければ見ていってね~!
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