表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/37

狭間の世界のレティア姫2 秘められたチカラ


とうとう試練が始まった。

そして、少女はチカラを解放する。


 重そうな鎧を着込んだ鋼鉄を軽々と一本背負いで投げるレティア。

 そのチカラに圧倒されて宙を舞いながら思わず声を出してしまう鋼鉄。


「ぬぅっ! その小さな体のどこに、そんな膂力がっ?!」


 お互いに距離を取り闘いの構えを取り直す。


「ねえ、背中の剣は使わないの?」


「君は武器をつかっていない。素手での勝負をお願いしたい」


「ふぅん…………」


 手足に着いた鉄球をブンブンと振り回しながら何か考え事をしているレティアだったが、ふと、鋼鉄の着ている鎧に目を向けると、何か思い出したように喋り出した。


「あ、…………その鎧…………ディフュージョンスーツでしょ」


「む? よくわかったな。その通りだ。ウィディア神から譲り受けた物だ」


「昔、その鎧の所有者と戦った事が……ある。とても…………強かった」


 振り回してた鉄球の手を止めると、彼女の周りの空気が変わっていく。

 とても深く、重々しいものに。


「その着ている鎧に恥じないチカラを…………わたしに見せてっ!!」


 突如として湧き上がる力の奔流!蒼と翠のオーラが、彼女の全身を包み込む!!


竜紋ドラゴニック・セイグラム!!」



 レティアの額と両手の甲に紫色の竜の紋章が浮かび上がり、空間が唸りを上げ稲妻が迸る。純粋なる身体強化のチカラ、ドラゴニック・セイグラム。その真価は底が見えない。



「はあああああああああ!!」



「むぅっ!! これがレティア姫の竜紋ドラゴニック・セイグラム! 凄まじいパワーだ…………!」


 レティアの解放したチカラに見とれる鋼鉄だったが、すぐに冷静さを取り戻し、自身の鎧の能力を引き上げる音声認識を読み上げる。すると鎧に付けられているヒーローベルトのようなものからシステム音が響き渡ってきた。


「感情ドライブ起動、各種ブーストのオーバーリミット解放」


 システム音)感情ドライブ起動承認。ブーストオーバーリミット解放シマス。


 鋼鉄、レティアともに深く腰を落とし闘いの態勢に入る。これから始まるであろう激闘の幕が、とうとう上がろうとしていたーーー




「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!


していただけたら作者のモチベーションが上がります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
活動報告に全体のストーリーラインを上げてますので、良ければ見ていってね~!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ