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第191話 推しから許可をもらったので推し活します

いつも応援ありがとうございます。


応援、感想、いつもいつも元気をいただいています。

どうぞ最後までご声援頂けましたら嬉しいです!


今、解き放たれる想い……!


 まずはわかりやすいところから行こう。

 人間の認知能力において一番ウェイトを占めているのは視覚。


 だから最初に語るとするならやっぱりそのビジュアル面ってことになる。

 見た目。もちろん大好き。超好き。頭のてっぺんからつま先まで余すところなく大好きさ!


 まずは髪。ウェービーロングな黒髪。100億万点!

 しかも先っぽがちょっと白いの、これ地毛ってのがポイント高い。生まれ持った才能。愛されるためにあるような特徴。俺はこの髪の毛一本一本を愛す。

 毛量多いから隠れがちだけど、そこからちらちら見える耳もいいよね。しかもめばえちゃんの場合感情表現のひとつに耳が赤くなるか否かってところあるから、揺れる髪の中からその綺麗な曲線を描くお耳を見逃せない。お、今赤くなってるね。カワイイね。

 そうそう、髪といえばアンソロや二次創作だとこのロングヘアが膝下とかなんなら地面につくくらい長く表現されたり強調されるくらいには、めばえちゃんと言ったらこの髪ってなレベルに特徴として認知されてる。それだけ魅力的だってな。好き。たまに触手みたいにうねうねさせてる作家もいたけど、俺はそっちもイケます。


 次に顔。こんなんなんぼでも語れますからね。I’m loven’it!

 全体的なシルエットで見ると細身側なめばえちゃんだけど、顔だけをじっくり見るとちょっとふっくらしてるんだよな。いわゆる幼顔とかロリフェイスって呼ばれる奴。髪のボリュームが頬を隠してるのもあってカワイイの度合いがバチクソ高まってるって仕組み。

 今は俺の顔見てビックリしてるから見開いてるけど、基本的に半眼なお目々。仄暗く紫色したこれがまた、ここだけ切り取ればどっちかっていうと美人系なスッと横に広いお目々で、半眼からさらにキッと睨みつけたときの圧が凄い。超美人。ゲームのカットインでこれ表示されたときは一発で心臓ぶち抜かれたよね。でも今みたいにくりくりお目々になってると顔のラインも合わさってキャワワ化するんだから、一粒で何度も美味しくめばえちゃんを味わえるチャームポイントよ。

 鼻と口はセットで語りたいね。めばえちゃん基本おしゃべりは小声だから、お口の動き小さくてめっっちゃ可愛いのよ。鼻もどっちかというとくっきりじゃなくふんわり丸っと小サイズだからさ、その小さな動きにヒクッて合わせて息吸うのとか、ずっと見てられる。愛しかない。声についてはまたあとで語るから、今はただ「めばえちゃんのお口って小っちゃくて可愛いね」だけ覚えて帰ってください。


 そうしたら次は首から肩、そして……ってところだろうけど、まずは全体のシルエットについて語ることを許して欲しい。まず大枠を理解してから中を詰めていった方がその魅力を理解しやすいってどっかの学会が言ってましたからね。

 めばえちゃんをシルエット化したとき、やっぱ特徴となるのはそのウェービーロングなんだけど、意外や意外、めばえちゃんの髪の長さって膝上ないし腰までなんだよな。これが何を意味するかっていうと……隈8小隊の制服のスカートのひらひらがシルエットでもわかる。あ、これ天2の制服も規格が同じだから同じね? つまりはめばえちゃんの腰から下はちゃんとシルエットで伝わるってワケ。ひらひらスカートからすっと伸びる細っこい足。正面立ちに現れる脚の間の逆三角形、ってかほぼ縦長の逆台形! 昨今太ももむっちりヒロインが増えてこの辺がなくなってるパターンとかもありますが、めばえちゃんのこれを見たとき、きっと君たちは世界の広さを実感し、世に萌えがどこまでも蔓延る未来を幻視するはず。フロンティアはまだある!

 オカルト少女としてキャラ立ちしてるめばえちゃんだけど、履いてる靴はシューズなんだよね。これは軍の規格を従順に守ってるんだけど、私服になっても同じシューズ履いてるの。なんかおしゃれで小さな革靴とか履いてそうなのに、シューズなの。その理由は楽だから。履きやすいから。わかる? このファッションに対する意識! でもね、ほら、みんな知ってるよね? 天2のめばえちゃんってギャルズと仲いいだろ? だからさ、今の休日のめばえちゃんってシューズじゃないのも履くんだよ! こぅれっ!↑ ヤバいでしょ? 原作越えって奴。事実は小説より奇なり。正体見たりって奴だな? 好き。


 衣装についてはまぁ、着こなし面で語ろうかな! ってことでシルエットの内側なんだけど、まず体型面。細い、細いよね。設定資料集で実は下着姿の画像とか見たことあるんだけど細い! 小柄とか細身とかじゃなく、痩躯って奴。儚い! どこのガガンボだよってくらい細い! 不健康! この世の不幸を背負って嫌な夢見せられ続けてるんだからストレスでこうもなるか。許すまじ悪なる世界観! でも好き。その細さ、儚さ、柔らかさより骨ばった硬さを感じそうなその細身も俺にはただただ愛おしい。

 しかしご安心を。天2のめばえちゃんといえばその辺も改善されています。なんかね、全体的なイメージとして柔らかさが増してるのよ。肉付きがいいって言いきってもいいかもしれないけど、有識者俺としてはちょっと違う。ちゃんとね、運動もして育んだ体なの。ただ食べて美味しいもので満たされてぷくぷくになったのとは違うふんわり感。それがボディラインにも出てるって感じ。ソースは膝枕体験。今見てもやっぱり細いなって思うけど、不健康なほど細いわけじゃなく、健康的なラインで細身って感じに仕上がってる。もうこれはただの完全無欠の美少女なのでは? 好き。

 んで制服の着こなしに入るわけなんですが、これがもうぴったり! ってか、天2の制服はめばえちゃんのためにあったんじゃないかって思うワケよ。白地に金の刺繍が入ったどこぞのファンタジー生徒会が着てそうな奴をめばえちゃんが着る。ん~、ビュゥリフォゥ(溜息)。まず黒髪とのコントラストが美しい。続けて低身長の美少女が着てると軍服なのに可愛さが強調される! この辺は天常さんあたりと比較するとわかりやすいんだが、この制服はバストサイズで見え方が大きく変わるデザインでさ、めばえちゃんみたく慎ましやかなタイプが着てると少し丈が長くてスカートと被さって、腰回りが隠されるからまとまりが良くなるんだよ! その辺気になって改造する子もいるけどめばえちゃんは既製品そのまま使ってる。結果としてスカートのひらひらは抑え気味になるんだが、そこもめばえちゃんの性格が出てて魅力的だよな! 好き好き大好き。個人的には私服バリエーションのひとつでもある白のワンピース姿についても語りたいんだが、あれは絵師さんごとに解釈がわかれるところもあるからまた後日!



 さぁさぁお立ち合い!

 外身について語ったんなら次は中身の話だ。当然の帰結にしてまだここは推し語りの一丁目。

 内面、好きかい? あぁ、大好きさ! めばえちゃんの心の魅力、語ろごたったい!


 と・り・ま。

 めばえちゃんってねぇ、自信なし子ちゃんなんだよなぁ。ん? ああ、わかるわかる。そういうのパッと見でもわかるって。キャラがどうとかじゃなくて、めばえちゃんっていう子が歩んだ道が、積み上げた物が、その人生がそれを形作ってるんだ。だからそれは今、めばえちゃんの個性といってもいい。良いも悪いもなくて、そういうモノって認識。だから俺はそれを自由に評価するし、とっても魅力的だなって思ってる。いやいやいやマジでマジでマジで。聞いて聞いて、ね?

 めばえちゃんの自信のなさは、成功体験の少なさってよりは、周りからの抑圧の強さが原因なんだよな。成功してもそれを打ち消すほどの圧がかかってる環境に長く自分を置いてたから、何かを果たしても自分の自信に繋げられなくなってるの。え、全然魅力的に感じない? 根暗で面倒くさいことしかしなさそう? あっまーーーい! SUNぱーる上天久佐で売ってるアイスクリームよりあっまーーーい! 小動物系ってご存じ? 常に回りが自分より大きなもので囲まれているその子は、いつだって自信がなくて臆病で、震えて、困って、動けない。でもな、そんな子の中にある本当の気持ちは、いつだって前を見て、夢を見て、光を見つめようとしてるんだ。めばえちゃんだってそう。光がそこにあるなら、見えるなら、見る。そこから目を逸らして闇へと自ら沈んでいこうとはしない。希望をまだ、信じているんだ。信じる心を持ってるんだ。そんな、どれだけの圧の強い世界であっても、自分の中にわずかな希望を抱き続ける心。それを尊いと、美しいと言わずになんて言う? 俺はただ強い人よりも、そんな小さな強さを持ち続けられる人の方が、ずっと素敵だなって思うぜ。


 俺はねぇ、知ってんですよ。めばえちゃんってすーぐ悪態吐くっていうか、最初の頃は親切にしても返ってくる言葉が嫌だとかやめてだとかばっかりでしょ? あれがほぼほぼ反射でしかなくて、本心じゃないって奴。もうね、俺くらいになるとああいう文句言われてもコレコレって喜ぶ以外ないんだわ。だからあなたと青春なんてしないって言われてもご褒美だったってワケ。その結果がこれ。今、なう、一緒にいる。つまりは通過点。めばえちゃんと紡ぐ思い出の1ページでしかない。傷ついた? まさかまさか! あれもひとつの魅力に触れた神イベントだったと言い切れるね。

 それが自分を守るための行為なんだって、俺は知ってる。めばえちゃんの歩んできた道は、その環境は決して良いとは言えなかったってのも知ってる。そりゃ、天2基準で見たらぜんっぜんマシとか大したことないとか平凡だとか言われるかもしれないけど、それをそう言えるのは、語る奴らが強いからだ。どいつもこいつも英雄の資質を持ってて、カッコよくて、輝いてる奴らだからだ。ま、当人たちには当人たちの悩みもあるけどな。でもそれは、めばえちゃんだって同じだ。めばえちゃんが歩んできた道を自分でどう思ってるか以上に、大事なことはない。めばえちゃんが辛いっていうのならそれが正解なんだ。周りなんて知ったこっちゃねぇでいいんだよ。

 そう、めばえちゃんは……弱い。超弱い。天2基準でいえば平均値を大きく下回る、よわよわ小隊員だ。あ、感応力に関しては俺普通にすごいと思うよ。出会った時点で俺の知ってる何倍も高い数値だったし。めばえちゃん、いっぱい頑張ったんだな。積み重ねてきてるじゃんっ。ね?

 それでも、めばえちゃんは自分を弱いって、何もできないって、何もかもが足りない、自分には価値がないって思ってるかもしれない。でもそれがダメだなんて俺は思わない。俺はそんなめばえちゃんだって魅力的だって思う。めばえちゃんのことを描いた2次創作漫画でさ、思い悩んで、自分のことを嫌いで、つい他人を呪っちゃうみたいな姿が描かれたりしてるんだけどさ。それを描いた作者さんが“私もこういうことしがち”って書いてたんだよ。それってさ、共感されたってことだよな。めばえちゃんの弱さって、決して誰にも理解されないものなんかじゃなくて、伝わって、受け取った人が共感できる弱さなんだよ。それって十分、価値があるってことじゃね? 少なくとも俺はめばえちゃんの弱いところも守ってあげたいなーとか、ステータス育ててやりたいなーとか、かわいいなーとか、そういうこといっぱい思うくらい好きだし魅力的に思ってるぜ? 強くなりたいならいくらでも手伝うし、弱いままで誰かに守られたいならお守りしますとも! ってな?

 弱さもあくまでその人の一部。変えるも変えないもその人次第でいい。少なくとも俺は、めばえちゃんがそう思えるような世界を用意したいと思う。そう思わせてくれるのが、俺にとってのめばえちゃんって女の子なんだ。


 いいんだよ、強欲で。

 いいんだよ、怠惰で。

 いいんだよ、嫉妬深くて。

 いいんだよ、プライド高くて。


 清貧であれ、勤勉であれ、高潔であれ、謙虚であれ、知ったことかよ。


 欲しいなら欲しいって言えばいい。

 ダルいならダルいって言えばいい。

 ダメならダメって言えばいい。

 嫌なら嫌って言えばいい。


 他人がどうとか関係ない。

 俺が、めばえちゃんにそうしていい、そうであれって言ってるんだ。


 それがめばえちゃんが生きるために必要なんだったら差し出す。

 それがめばえちゃんにとって不都合なんだったら遠ざける。


 めばえちゃんの都合で、めばえちゃんの望むがまま。

 めばえちゃんの欲しい世界を、いくらだってこれから作っていけばいい。


 誰の許可もいらないさ。誰にも邪魔する権利なんてない。

 それを選ぶこと。その選択は、誰でもないめばえちゃんだけの物だ。


 まぁつまるところ、俺はめばえちゃん全肯定マンなんだよ。めばえちゃんの全部が好き。良いところも悪いところも全部含めてめばえちゃんが好き。黒川めばえという存在が、外見も内面も、善性も悪徳も、過去も今も未来も、過ちも成功も、全部ひっくるめて、愛してる。


 たとえ世界が敵に回っても、俺はめばえちゃんの味方になる。そう選ぶ。

 たとえめばえちゃんが俺を拒否しても、俺はめばえちゃんを愛し続ける。そう選ぶ。


 それくらい愛してやまないマイフェイバリットラブマスターが、俺にとっての黒川めばえって女の子なんだ。


   ・


   ・


   ・


「ってことで、今のがチャプター1。俺という存在にとっての黒川めばえ編」

「ぁ……ぁ……ぁぁ……?」

「そんでこっからが、チャプター2。あの日紡いだ俺とキミとの数多の思い出編」

「っ!?」

「そう、最初の出会いは――」


 ――ドンッ!!


「うぉっ!?」

「~~~~~~~~~~~~っっ!! もうっ! 十分っ! だから……!!」


 まだまだ語り足りないところだったのに、俺の推し活は推し対象の体当たりによって阻止された。

 当然受け止めた。愛ゆえに。



「な、ぁ、んぁ……!?」


 再び俺の服を掴んで見上げてくる最高最愛の想い人こと黒川めばえちゃんは。


「~~~~~~~っ!!」


 全身が、まるでゆでダコみたいに真っ赤になっていた。


「こんな、もぅ、ぜんぶ……ぜんぶ、バカみたい……!」

「HAHAHA!」


 そのまま俯いてしまうめばえちゃんを前に、肩をすくめて笑う俺。

 どこかふわっと漂っていた悲壮感は、もうどこにもない。



「でさ、めばえちゃん」

「………」


 だからもう一度、押してみる。


「俺と結婚を前提に、お付き合いしませんか?」

「………」

「貴女を俺のすべてを賭けて幸せにします。生涯、未来、全部をキミに捧げます」

「………………」


 長い沈黙の、そのあとに。


「ふぅ~……」


 彼女の口から、さらに長い長いため息が出て、そして。




「ごめんなさい。私、他に好きな人がいるの」

「はい」




 俺は見事に、推しにフラれた。

それは、少女の器で受け止めるには……いささか、重すぎた。


応援、高評価してもらえると更新にますます力が入ります!

ぜひぜひよろしくお願いします!!

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― 新着の感想 ―
1ページ見開きどころか1話まるまる推し語りしてたら、そりゃ気味悪がられる。 しかも目の前で面と向かって。
百年の恋も冷めるレベルの気持ち悪さwこれは好きな人が居なくても「好きな人が居る」って断るわwww
愛は無限だよね…。でもそれを書けるのはほんとすごい…
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