表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/62

第0話 永い眠りとかすかな呼び声

 その声は遥か遠くから聞こえてくるみたいだった。


 何も見えず、何も感じず、何も聞こえない。

 永遠にも等しい時が流れていく中で、それでもいつかの再会を信じて待ち続けた。


 どれほどの時が流れたのかなんて、もう憶えていられない。


 それでもただ耐えて、ついに、その日が来た。




「何か……いや誰かいる……? 女の子だ……!?」


 音のない私の世界に、その声だけははっきりと届いた。


 感触のない私の世界に、頬に触れる手の温かさがもたらされた。




 ややあって、私を磔にしていた()()が消え去るのが分かり、一体いつぶりか。裸体を空気の冷たさが包み込む。


 私は残されたわずかな力を振り絞って、目を開けた。


 ぼんやりとぼやける視界。

 そこには、驚いた様子でたたずむ一人の少年の姿があった。


 ああ。


 顔はよくわからない。でも、きっと。


「やっと――やっとお会いできましたね……――――様……!」


こちらはプロローグになります。


お読みいただきありがとうございます!

面白いと思っていただけた方は感想、ブクマ、評価、壁を頂けると嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ