48話
酔って書いてたのでフィート表記。
ドゥエスくんも世界も日本じゃないですし
地の精霊ちゃんのナビゲーション付きで地上への登り道を進んでいたんだけど、しばらく進んだあたりで先の方から何かの気配があった。
後ろを進む3人に静かにするよう合図をして、そっと物陰から伺う。
オレ1人だったら別に気にしなくていいんだけど、お荷……同行者がいる時は慎重に進まないとだしね。
照明のない暗い洞窟内だけど、一目見て『ソイツ』は薄ぼんやりと光って見えた。
『ソイツ』はピチャピチャも音を立てて、しゃがみこんで何かを啜っている。
足元に溢れる暗い色をした液体と、ブヨブヨしていて明らかに『何かの中にあったもの』と思われるもの一部。
すこし距離はあるものの、湯気が立っており、生暖かい臭いがこちらにも漂ってくる。
え、コレを横切るの?
誰にも聴こえない声で、他の道はなかったのかと地の精霊ちゃんに文句言ったら、
【なら、自分で道を作って下さい】
と断られてしまった。
地の精霊と契約してても、オレ自身は土と石の魔法は相性良くないんだけどなぁ。
知っててイジワル言ってくるとか……ちょっとツンデレ期かな?可愛い子だなぁ。
鼻で笑われる気配を感じつつ、
「なにか居るんですか?」
小柄な身長だからなのか、上目使いで聴いてくるラルカちゃん。
うーん、可愛い目線をくれるのはありがたいんだけど、残念なことに、今はそれどころじゃないんだよぉ。ごめんよぉ。
「……見たところオークのようですが、わざわざ隠れる必要があるんですか?」
とオレの横からそっと覗くレニアちゃん。
そりゃまあ、手慣れた冒険者だったらちょっとコツ掴めりゃ倒せる相手だろうけど……
何て言うか、はっきり言えないんだけど、どうにも違和感があるというか……
うまく言えないから誤魔化すけども
「んー……なんとなく避けて通りたいんだよね」
「え、怖いんですか?精霊と契約している『強い魔法使い』なのに」
おっと、それ言っちゃう?
まあ、自慢しちゃいたいところだけども。
レニアちゃんはオレに何を期待しているのか、オレをヨイショしてくる。
そういうのも悪くないんだけど……あんまり期待されるのはなあ…………
「お、オレもアンタの戦い……ちょっと見てみたいな……」
うるせえだまれ小僧。
三人は期待の眼差しでこちらを見てくる。
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どうしようか悩んでいると、イヤリングから精霊ちゃんの囁き声が聞こえた。
【ドゥエスさん、精霊王の欠片恐らく……ですけど近いです】
「マジか……詳細はわかる?」
【ここから60フィート前方付近といえばなんとなく掴めますか?】
前方60フィート……およそ18m付近ていったら、丁度、あの録でもない音をたてて、気色の悪いものを啜ってる魔物の辺りじゃないかな。
狙っていってるようにしか思えないんだけど。
ひょっとしてオレら、嵌められてる?
閲覧ありがとうございます。
次の投稿は 7/11 の予定です。




