46話
今回から少し、ドゥエスサイドになります。
やぁ、久しぶりのこのオレ、ドゥエスのターン!
ここで一つおさらいでもしとこうか!
ひょんなことから、
『自称・異世界人の不思議ちゃん』こと、エリー(仮)ちゃんと王都で運命の出会いを果たし、カーヤが水の精霊の姉ちゃんと契約、風の精霊ちゃんに呼ばれて、アシャト村から東にある二トラスの町に来たんだけど、そこで会ったのは精霊王の……腕だったかな?それを探す最中に道に迷って戻れなくなったという、いたいけなガキども!
世の中の厳しさをとくと味わってもらわないとならなさそうだけど、女の子が一緒ならしょうがないね。
このオレ、ドゥエス様がやさしくレクチャーしてやらないと……おっと誰かがこっちをみている視線を感じるかな?
うん、下心はないから大丈夫。
それにしても精霊王の…腕の方が問題なんだよなあ……あんな物騒なものとっとと土に還ればいいものの……なんでかまだ地の精霊ちゃんが保管してたみたい。
マメな性格も困ったもんだねえ。
悪い子じゃないのは分かってるんだけど、どうにも優しすぎる。
オレはというと、先頭切って、冒険者のレニアちゃんと学院の魔法使いのたまごちゃんことラルカちゃんの二人を暗くじめついた地下から、安全なところまで案内するぜって張り切ったら、後方にいたエリー(仮)ちゃん達が流されちゃったぜ!
………………
……さて、どうしようかな?
野郎どもはともかく。
どうせどっかの出口から這い出てくるでしょ。そんなに大きな炭鉱でもなかったと思うんだけど
異界から来たっていうエリー(仮)ちゃんは、なんかほっといたら厄介になりそうな気がしたから、目が離せないんだよね。
……男だけど。
え、誰か忘れてるって?
近くを付いてきてる黒い仔犬かな?
双子座に似た名前だった気がするけど、名前なんて忘れたな!
オレは剣術の知識はあまりないから、彼の剣捌きが凡人に少し手を加えたぐらいってことしか分からないけど、自信もってたから、いざって時は盾にしよう、そうしよう。
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エリー(仮)ちゃん達が下の川に流されてから、周りにいた芋虫型モンスター『窮屈スラ=イム』達をどうにか駆除して、しばらく先に進んだんだけど……
どうやらラルカちゃんたちの持っていたランタンは魔物避けじゃなくて、『窮屈スラ=イム』を呼び寄せる効能があったみたいで、それを知ってからは、二人とも川に投げ捨てていた。
さすがに照明がないのは困るね。
その代わり、火の魔法を使って灯りの魔術を作っていくラルカちゃんとレニアちゃん。
ひとり残った男子、ジェ……なんとかって子も、腰に付けた魔法石に光を付けている。
火を使った魔法は、持ってて暑苦しくなるのが難点だよね。
かといって、魔法石の光は蓄光かってぐらいの力しかなくて、周りを照らせるほど明るくはない。
とはいっても、魔法石はこれでいて、鞄の中に忍ばせて、物を取り出しやすくする便利な使い道があるんだけどね。
オレも簡単な灯りを作っている。
小さい魔物はとりあえず踏みつぶして進んでいるけど、まだ出口は先らしい。
ガキらにバレないように先に精霊王の腕を見つけて、壊すか隠すかしてやろう。
そう、こっそり決意を抱いた。
閲覧ありがとうございます。
次の投稿は 6/27 の予定です。
Ta☆Bu☆N




