限界ギリギリ仏恥義理!!??
リマジハの街 ギルド内
「ギル婆。約束のスラ石だ」
ドザッ
「おお!? どういう事だい? 随分たくさん集めてきたようだが……」
「それがかくかくしかじかなんです……」
「……ふむ。なるほど。スライムが合体を……。おかしいね。ここのスライムがそんな事する筈無いんだが」
「ヤミヒコのおかげで助かったってワケなのよ」
「そうかい。やはりワシが見込んだ通りの子だったね」
「まあともかくよくやったねお前たち。これは報酬の5000ゴールドだ」
「えー! いいのギル婆!? 500の筈なのに!」
「特別ボーナスだよ。この袋のスラ石は特上の質のものばかりだからね」
「ありがとうギル婆。恩にきる」
「それじゃ次はレベルボーナスだね」
「レベルボーナスとは」
「ヤミヒコは初めてだな。私達冒険者の強さは数値によって可視化されている。それを倒したモンスターの強さに応じてギルドが強化してくれるのだ」
「要するに経験値を貯めてレベルアップということか」
「ま……まあそういう事だな……」
「今回の依頼によってお前たちのレベルは……
シャルテ 8LV → 13LV
リッカ 6LV → 11LV
ホーリ 7LV → 12LV
に上がったよ」
「おお!一気に5レベルも!」
「やっぱあのデカいスライムを倒したのが効いたのね」
「新しい魔法も覚えたみたいです!」
「ヤミヒコのレベルは……
…………」
「どうしたギル婆?」
「ヤミヒコのレベル…………1500」
「……せ……せんごひゃく……!?」
「バ……バケモンじゃない!!」
「ただ者では無いと思っていましたがまさかこれ程までとは……」
「水晶が壊れているわけでは無い……正しい数値だね。ヤミヒコは"S"クラスの冒険者の能力を持っている事になる」
「 Sか。俺はどちらかと言うとドMなんだが」
「ワシも漂流者はいろいろ見てきたがこれ程の逸材は初めてだね。長生きはするもんだ」
「ヤミヒコ……君となら魔王討伐も夢じゃない!!」
「ヤミヒコさん! これからも是非よろしくお願いいたします!」
「Sクラスって……どんだけよ……」
「ムホホ」
「しかし気を抜くんじゃないよお前たち。今回のスライムの事もそうだが魔王も着実にその魔力を強めている。ヤミヒコだけじゃなくパーティ全体のレベルを上げなきゃ魔王には決して敵わないよ! 分かったね!」
「分かったらさあ行け! 次の依頼が待ってるよ!!」
「「「はい!!」」」
「ムホホ」
「で、ヤミヒコのレベルだが
ヤミヒコ 1500LV → 1500.02LV
こんな感じだね」
「細かいわね……」
またも驚愕の強さが明かされたヤミヒコ!!
一体次は何が明かされると言うのか!?