死闘!! VSスライム!!
スライムのこうげき!
「グルオアアアアアッ!!!」
ピョイーン
「その動きは既に見切った…」
スゥッ
「フギャ!」
べちゃり。スライムは俺にかすりもせず地面に激突した。
(……今のは武闘家のスキル"打撃見切り"と同じ動き……? ヤミヒコ……やはり君は……)
「一気にキメる」
俺は右手に力を込め、スライム目掛け必殺の一撃を叩き込む。
ボゴ
「グギュウウウ…っ」
「ウ……ウ……ウウウッ」
サササッ
スライムは倒された……かと思いきや最後の力を振り絞ったのか、茂みに向かって逃げ出していった。
「逃げられちゃいましたね……」
「ダメじゃ無いちゃんとトドメを刺さなきゃ……まぁ最初はこんなものかもね」
「うむ。いい動きだったぞヤミヒコ。スライムなら幾らでもいるからな。まだまだこれからだ」
ガサガサッ……
「待て三人とも……油断するな」
茂みからさっきのスライムがまた現れた。
「追い込まれたジャッカルは……スライムよりも"凶暴"だ……!」
「??……アンタ何言ってんの……?」
ピョコピョコピョコッ……
茂みから更にスライムが現れる……。
「さっきのスライムが仲間を呼んだのか。1、2……合わせて9匹。好都合だな、こいつらを倒せば依頼達成だぞ!」
「あら良いわね。じゃあ今度は私が魔法で一掃してやろうかし……
ピョコ……ピョコ……ピョコ……
「ん……何よ……?」
ピョコピョコピョコピョコピョコピョコピョコ
ボゴボゴボゴボゴゴゴゴゴガボボボボガボボゴボゴボゴボゴボボガガガゾ!!
「まさか……"合体"……!? おかしいですよ……この辺りに住むスライムにそんな生態は無い筈なのに!」
ゴボゴボジャキーン!グルッガキーン!ズゴゴゴ……グイイーン!!ガコッ!スポッ!
……キュピーン!
「馬鹿な……合体粘体生命体……コンバインドスライムだと……」
「今の私達が手に負えるレベルのモンスターでは無い!逃げろ!!」
「マジか」
シャルテたちはにげたした!
「ウグオオオアアアアア!!!」
ダダダダッズダアアーーン
しかしコンバインドスライムにゆくてをふさがれた!
「駄目です逃げられません……! 合体した事によりスライムのパワー、スピードは元のものと比べ物にならないぐらい向上しています!」
「はあっはあっ……ちょっと嘘でしょ……なんでスライム退治でこんな事になるのよ……」
「まさか……パーティを組んでいきなり……全滅するのか……⁉︎」
「シャルテ!縁起でも無い事言わないで!!」
「でもシャルテさんの剣もリッカさんの魔法もあのスライムには通用しない……」
「やってみなきゃ分からないわよっ!!」
「待て」
ザッ
「多分俺のせいだからな。俺がきっちり責任を取る。多分」
「ヤミヒコ! 無茶だ!!」
「任せろ。大体戦い方のコツは掴んだ。多分」
「ヤミヒコ……。アンタ……」
「ヤミヒコさん……!」
「グッ……グッ……グオオアアアアアッッッ!!!!!」
巨大スライムは怒りに身を任せ俺に向かって突進してくる。
「ふぅ……」
「追い込まれた俺は……スライムよりも"凶暴"だ……!!」
「多分」