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マジ異世界転生  作者: 田中ジロウ
第一章 マジの始まり
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"異常者"ヤミヒコ


リマジハの街 ギルド内



「……話を再開するよ。この世界には恐ろしい力を持った魔王が存在し、また魔王の配下の魔物達が私たち人間に危害を加えたり、迷惑を働いたりする」


「冒険者の主な目的は魔物を討伐し、人々の平和と安全を守ること。最終的には魔王を倒さねばならぬが、無茶をして命を落とす者は後をたたん」


「だから冒険者はパーティを組み、地道に経験を積まなくてはならない。その為の組織がここギルドさ」


「ギルバート」


「なんだい」


「長い」


「……お前達ひよっこパーティは最低のGランクからスタート。ランクを上げれば冒険の範囲も広げられるし、名声と栄誉が与えられる」


「まあ最初は簡単な依頼しか受けられないからそこで冒険、戦闘のコツを学ぶ事だね」


「うむ。これでようやく野良冒険者から正規のパーティとして登録できた。改めてよろしくヤミヒコ」


「うむ」


「ギル婆。ヤミヒコのクラス診断を頼む」


「そうだね。ヤミヒコ。ちょっとその水晶に手を触れてごらん」


「クラスとは」


「冒険者の就く職業のようなものだ。戦士や魔法使いなど自分に合ったものをギルドが見繕ってくれる」


「ふーん」


俺は水晶を触る。ぺたり。


「……」


「……む……読めん……?ヤミヒコのクラス適正がわからぬ……」


「なんだって……!?」


「うむ……甘さ控えめで……まろやかで……それでいてしつこく無く……そういう感じじゃな……」


「なんかギル婆……ヤミヒコに影響されてない……?」


「つまりどういう事なんですか?」


「……何者でも無いが、何者でもある……。分かりやすく表現するなら、ヤミヒコは全てのクラスに対し適正がある。そういう事になるね……」


「マジか」


「!?まさか!そんな事あるわけが無い!!クラス適正は一人に一つのはずだ!」


「うん……。普通ならあり得ない事なんだが、その子は漂流者だろう。たまにいるんだよ、そういう特殊な才能を持った漂流者がね」


「信じられないな……」


「ヤミヒコさん凄い……!」


「嘘でしょ……こんなヤツが……」


「マジだ」


「ヤミヒコは戦士でも魔法使いでも100パーセントの力を発揮できる。ふふ……。だから言ったろう良い拾い物をしたって。まあまずは剣でも持って経験を積むのが良いんじゃないか」


「そうだな……武器屋で装備を整えたいところだが、あいにく金が……」


「俺はこの拳一本で十分だ」


「そうかい。ただし油断は禁物だよ。あんたはまだ見習い冒険者なんだからね」


「押忍」


「早速依頼でも受けていくかい?」


「次話で」


「そうかい」



「ギル婆……なんか慣れてきたわね……」



クラス診断を終えたヤミヒコに襲いかかる恐るべき依頼……!

その内容とは……!?

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