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マジ異世界転生  作者: 田中ジロウ
第一章 マジの始まり
3/55

ヤミヒコ、敬老精神に目覚める!?


リマジハの街




「……」


「どうした皆。元気が無いぞ」


「あんたの所為でしょうが!!お金全部無くなっちゃったじゃないどうしてくれんのよ!!」


「フッ」


「フッじゃないわよ!!!」


「ま……まあまあリッカさん落ち着いて……」


「そうだな……。冒険には予想外な事が付き物だ。ヤミヒコはよほどお腹が空いていたんだろう……。とりあえずギルドに向かおうか。依頼をバンバンこなせば金などすぐに稼げるさ」


「さ」


「あんた反省してんの!!!!??」



などと談笑している内に冒険者ギルドに到着した。


ギィ……


「いらっしゃい……」


「おや、シャルテ達かい。ん?なんだい見ない顔の子がいるね。新入りかい?」



「ギル婆。今日はパーティ登録をしに来た。頼めるか?」


「ほお。念願のパーティ登録かい。それは良いけどそこの男の子……妙な出で立ちだがまさか……」


「ああ。ヤミヒコはこの世界の者では無い。漂流者だ。まあさっき出会ったばかりなんだが、パーティの誘いを持ちかけたら快諾してくれた」


「ほう……漂流者ねえ……。お前たち、いい拾い物をしたかもね。これはあまり知られてない事だが、実は結構多いんだよ。今まで大きな功績を残した冒険者の中にはね。この世界の出身では無い者が」


「そうなんですか?」


「ああ。何故かはよく分からないが、非凡な才能、能力を持つ者が多いのさ。漂流者にはね」


「非凡な食いっぷりならさっき見せて貰ったけどね……全く……」


「それを聞いて俄然燃えてきた。ギル婆。登録を頼む」


「はいよ。じゃあそこのヤミヒコ。ちょっとこっちに来てもらえるかい」


「押忍」


「登録する前に聞いとくが、ヤミヒコ、あんたは漂流者で、見たところ子供だね。冒険者とは死と隣り合わせの危険な職業。いきなりそんなもんになっちまって良いのかい?国に保護して貰う事も出来るんだよ?」


「構わん。命など既に元の世界に置いてきたようなもの。今の俺には血を血で洗う戦いの世界こそ相応しい」


「な……なんかえらい覚悟がキマっとるね。じゃあ最後にもう一度確認だ。あんたを冒険者としてギルドに登録するよ。良いね」


「くどいぞギルバート!!!」


「あたしゃギル婆だよ!!!……ふぅ。漂流者には変わり者が多いがあんたもなかなかだね。じゃあこのペンでここに名前を書いとくれ」


キュキュ……キュッッッ


「よし。イジュウイン・ヤミヒコ。あんたは今この時より冒険者だ。見習いのね。頑張っとくれよ」


「次はパーティ登録だ。シャルテ、リッカ、ホーリ。あんた達三人はこのイジュウイン・ヤミヒコとパーティを組む事を誓うかい」



「誓う」


「誓います」


「……」


「リッカ」


「はいはい。誓うわよ。うう……」


「ヤミヒコ。あんたはこの三人とパーティを組む事を誓うかい」


「どうしよっかな……」


「おいヤミヒコ!?」


「ヤミヒコさん!組んでくれないんですか!?」


「組むよ。パーティを組む事を誓う。ノリで」


「よし。これで登録完了だ。ふふ。なんだか面白いパーティになりそうな予感がするねえ……」


「ホントに大丈夫なのコイツで……」



「じゃあ改めてあんた達に冒険者の説明をするよ。ヤミヒコにはクラス診断もしてやらないとならないね」


「ギルバートよ」


「なんだい?」


「ちょっと長くてダレてきたから続きは次話からで頼む」


「む……そうかい。じゃあちょっと休憩してからにするよ」


「もうなんなのよこのノリは……」


次回、明かされる冒険者のお仕事内容……

そしてヤミヒコの恐るべきクラスとは……!?

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