プロローグ
今回が初めての投稿となります。
初めて小説を書くので、拙いところが多々あると思います。
投稿もゆっくりとやっていくつもりなのでヨロシクお願いします。
「…ス。シ…ウス。…ねぇ、起きて。」
そんな鈴を鳴らしたような、心地よい声が聞こえてきて、俺はそれに応じるように目を開ける。
「…あぁ。おはよう、オーフェリア。」
と答えると、
「おはよう!シリウス‼︎」
という元気な声が返ってくる。
俺が目を開けると、視界に一人の女性が映る。まず目に飛び込んでくるのは、窓から差し込む光に照らされてキラキラと輝く金髪である。そして、エメラルドグリーンの瞳が俺を見つめてくる。
「起きるからそろそろ離れてくれないか?」
俺が起きても一向に離れようとしない彼女に言いながら身を起こす。
「えぇ〜…もう少しだけ〜。」
と言って、離れない彼女を剥がしながらベットから立ち上がる。立ち上がってから彼女の方を見ると、俺はサッと目を逸らす。
なぜならそこには…服がはだけて肌が露出し、彼女の豊かな胸がこぼれ落ちそうになっていたからだ。
俺が目を逸らしたことを不思議に思い、自分の体を見下ろした彼女は…
「いや〜ん。シリウスのえっち〜。」
とこちらを揶揄うように声を出す。
「そんなことしてないで、早く着替えるぞ。」
そう言うとようやく彼女はベットから起き上がり着替え始める。そして着替え終えると二人揃って部屋を出て、そのまま泊まっていた宿を出る。
「シリウス。今日はどうする?」
「今日もいつも通り、自由気ままに行くだけだ。」
そう…あの日、これからは自由気ままにやると決めてから、俺の考えは変わらない。誰かの為ではなく、自分の為に自分のやりたい事をやっていく。
二人並んで街を歩きながら、俺はあの日のことを思い出すのだった。