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戦場の天使  作者: ぼぶぼぼべべ
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文章ははちゃめちゃだけど何か書かなきゃ人生終わるので書きます


 「…ろッ!小林ッ!起きろ!!」


 はっとして目を開けると、必死の形相をした相方が、俺の胸ぐらを掴んでいた。

 視界は霞んでいて、周囲の音も反響しているようで、はっきりと聞こえない。

 「近藤…ここは…おれは…」

 「バカやろう、作戦中だっ、お前負傷したんだぞ、いいか寝るなよ、返事しろ」

 負傷?相方の近藤は今にも泣きそうな顔で叫んでいるが、どこも痛むところはない。身体中に粘土を詰め込まれたようなだるさがあるだけだ。

 「返事ィ!!」

 「おう、わかったって」

 近藤が涙を振りまきながらちからいっぱい揺さぶるので、慌てて返事をする。おいおい、おれは負傷してるんじゃないのかよ。そんな手荒に扱うなよ。

 近藤はトランシーバーを口にあてがって、何やら交信をしている。

 少しすると目が冴えてきて、音も多少まともに聞こえるようになってきたので、首を少しだけ回して周囲の様子を確認する。

 どうやら屋外のようで、曇天のなかに戦闘機の豆粒のような姿が、隊列を組んで飛行しているのが見える。戦闘服を身につけた兵士達が慌ただしく行ったり来たりしている。そして怒号や爆発音、銃声がひっきりなしに鳴っていた。

 次に負傷箇所を確認しようとするが、身体が思うように動かない。ヘルメットが邪魔で下を向けないので、ヘルメットを脱ごうと右腕を上げる。

 「あっバカ、動かすんじゃない」

 近藤が慌てて俺の腕を押さえる。腕というよりは肩に近い部分を押さえる。

 あ、なんかおれ分かっちゃったな。怪我したの右腕かあ。利き手なんだけどな。

 そう思った途端、右腕に痛みのような違和感が生じた。

 「今救護班が来るからな、寝るなよ」

 「おうよ」

 近藤と会話しながら救護班を待つうちに、だんだんと身体の感覚が戻ってきた。

 空気は埃っぽく、男くさい。そして嫌な血のにおいがする。これは俺の血のにおいだろうな。そんなに酷く負傷したのか。なんでだっけ…


 目の前でブーツが立ち止まった。

 「救護班です。この負傷者は本部まで運びます。班長にはもう伝えてありますか」

 「はい」

 近藤が短く返事をする。ブーツが視界から消えると次は担架がやってくる。

 「1、2、3」

 掛け声と一緒に体がぐいと引っ張られ、担架にのせられた。服が引っ張られたせいか、今までじくじくと疼いていただけの右腕に衝撃的な痛みが走る。

 「う、ああ、あぁぁぁ」

 途端に冷や汗が吹き出し、視界が渦を巻き始める。吐き気が酷い。悲鳴とも嗚咽ともつかない情けない声を止めることができないまま、おれは担架で運ばれていく。

 「小林死ぬなよ!」

 近藤がそう叫んだのが聞こえた。

 


読んでくれたら続き書けます続きを読んでくださいお願いしますなんでもしますから

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