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第4円 武器屋ガンダ

なりたいシリーズ初めての友好的な人間登場です。

ハルトは落ち着くと重大なことに気づいた。


「僕……一文無しじゃん……」


そうハルトには商品を買うための頭金すらなかったのだ。


今手元に持っているものといえば赤、青、黒のインクが出る3色ボールペンが1つと7色が入っている油性マジックセット、カッターが1つ、飴玉が10個、マスクが15枚だけだ。


(これ売れないかなあ……とりあえずこの町の質屋を探してみるか……)


ハルトはそう思うと裏路地を出て、街を歩いてみることにした。


赤レンガの建物が立ち並んでいる道を歩きながら店に出ている看板を見る。


(話してる言葉は分かるんだけど……文字はよめないって不思議だなぁ)


(売ってるものとかも日本で見たことあるようなものもあるけどほとんど見たことないやつばっかだし……)


10分くらい歩くと赤レンガの立ち並ぶ道を抜けて武器が多く売られている店が立ち並ぶ道に出た


(へぇーやっぱり異世界は武器とかあるんだなぁ)


ハルトはマンガの中でしか見たことないような剣や鎧を見て、改めて異世界に来てしまったことを再確認した。


興味津々に店頭に展示されている武器や防具を見ていると2人の男が話しかけてきた。


「おいお前。見たことないような格好してるな」


「ちょっとこっちに来いや」


「えっ?僕ですか?」


「そうだよお前だよ!」


「どこに国のもんか知らんが質のいい服きてるじゃねぇか。俺たちに少し恵んでくれや」


(あっこれヤバイやつだ……)


ハルトはそう思うと即逃げることを決意した。


「僕もお金ないんですよぉ……勘弁してもらえませんかね……」


「そんな立派な服着て何言ってんだ!いいからこっちに来い!!」


ハルトが来ていたのはコンビニのユニフォームであるポロシャツとジーパンだった。


ジーパンなんかは大安売りの時に買ったものなので1000円ほどで買ったものだ。


(へぇーこの世界ではジーパンとかポロシャツも立派なものに見えるのか……)


ハルトはいいことを知ったとばかりに少しニヤついていたがそれが2人の逆鱗に触れた。


「何笑ってんだ!舐めてんのか!!」


「兄貴やっちまいましょうぜ」


今にでも殴りかかってきそうな2人に素早く背中を向けるとハルトは全速力で走った。


中学時代駅伝を少しかじっていたハルトは走ることに対してだけは少し自信があったのだ。


「このっ!待やがれ!!」


「逃がすなよ!追いかけろ!」


2人組が携帯していたナイフを抜きハルトを追いかけてきた。


(やばいやばいやばい。あいつらナイフ抜きやがった……捕まったらマジで殺される……)


異世界には銃刀法違反も傷害罪もない。


大きい街には衛兵などもいるが基本見えないところでの事件は自己責任なのだ。


ハルトは走った。


無我夢中で走った。


何回か角を曲がった時後ろに2人がいないことを確認し、近くにあった店に入った。


「はぁはぁはぁはぁ」


息を切らしながら店に入るとハルトはしゃがみこんでしまう。


すると外で「くそどこ行きやがった」「あいつ足早すぎですね」「おい増援呼んでこい」「ここら辺探すぞ」などと言った声が聞こえた。


(何であいつら……絡んでくるだよ……)


「おいお前さんどうしたんだ?」


ひとまず2人を撒けたことに安堵していると店の奥からだれかに話しかけられた。


「あっいやすいませんちょっと追われてしまって少しいさせてはもらえませんでしょうか……」


「ああ。別に構わねぇがうちを巻き込むのだけはやめてくれよな……もしあいつらがお前さんを渡せと言うなら俺は素直に渡すぜ」


「はい。それで構いません。その時は自分で出ていくんで……迷惑はおかけしません」


ハルトが逃げ込んだ先は古びた武器屋だった。


薄暗がりでよく分からなかった店主の顔が目がなれるにつれ見えてきた。


褐色色の肌にヒゲを生やしたちっちゃいおじさんだった。


「おじさん……もしかしてドワーフってやつですか?」


「おじさんはやめてくれ。俺はガンダ、お前さんの言う通りドワーフだよ」


「やっぱり!すげー初めて見た」


思わず口に出てしまった。


「ドワーフを始めてみる?おいおいそんな珍しい種族じゃねぇぜ。ここらの武器屋は大体ドワーフがやっているからよ」


ドワーフは日本でも知られているようにモノづくりが得意な種族らしく武器や防具、道具、衣類などを作る技術が優れているみたいだ。


「それはそうとお前さんなんで追われてたんだ?」


「僕にも分からないんですよ……ただ身ぐるみ剥がされそうにはなりました……」


「たしかにお前さん見たこともないような服を着てるな。ちょっと見せてくれんか?」


ハルトはガンダの近くに行くとポロシャツを脱いで渡した。


「ほお……風通しが良さそうだな……そっちのズボンも丈夫そうだな」


「そんなに珍しいですか?」


「ああ。この国にはここまで上等な服を持ってんのは貴族くらいのもんだぜ。もしかしてお前さんもそっちのでかい?」


「いや実は……」


ハルトはガンダに自分が異世界人であることを話した。


「それはおでれーたな。まさか異世界人とはな。じゃああれかいもしかして勇者様とも知り合いだっりするのか?」


「勇者?誰ですか?」


「そっちとは別口みてぇーだな。まあ珍しいのに変わりはねぇか……おいもしかして服以外にも何か持ってんじゃねぇか?」


「なんでそう思うんです?」


「いやな……勇者様や義賊様、光の魔女様も異世界人らしいんだがこっちの世界には無いものを数点持ってたらしいんだわ」


そう異世界のものはこっちの世界では何でも高性能なのである。


「持ってるのっていえばカッターですかね」


「カッター!なんだそれは!」


ガンダの食いつきがすごい。


ガンダにカッターを渡そうとすると「おい!ここを開けろ!!」っという声が響いてきたのであった。

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