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高校世界  作者: くるあ
1/1

コワス

初投稿です(⌒▽⌒)


試しに投稿してみたしだいなので

プロローグ的なかんじです!


暖かく見守っていただけると幸いです、笑

下らない。


この世は本当に下らない。


特にこの高校という世界は、

目立つだけが生き甲斐のバカでうるさい奴らばかりが強いんだ。

学生の本分は勉強です、我が校の生徒は文武両道の素晴らしい生徒たちです。

てさ、先生たち入学説明会で言ってたじゃん。じゃあさ、真面目に勉強も部活も頑張ってる奴が報われるべきじゃないの?


私みたいなさぁ。



キーンコーンカーンコーン



あおい。たかい。今日の空は。


「あーずっっ!起きろぉおぉ!!」

ふわふわ栗色の毛先をくるんと揺らして、私の視界にはいってくる人形みたいに可愛い女の子。


「あ、美紅ー。おはよぉー。」

うるせぇな、髪の毛視界の邪魔なんだよ切ってやろっかな、うぜぇー

なんて思いは億尾にも出さず、私は呑気な風を装って答える。


「おはよぉー、じゃなくって!おら、購買いくぞぉー!今日、私弁当忘れたってさっきの休み時間に話したじゃんかぁ!」

「あー、そやったねぇ。そーいえば。」

知んねーよ、お前との話とか適当に流してるだけだわ、つか1人で行けねぇのかよ面倒くせぇぇ…。

「もぅ、ほら早く行くよぉ〜っ。いちごスペシャル売り切れちゃうってぇぇ。」

はい出ました、いちごスペシャルぅぅ。量産型ふわふわ女子がうちの購買でよく買うやつぅぅ。いちご食べてる私かわいーとか思ってんだろーなぁ。うげ。

「はいよー。行こうかぁー。」

そう言って購買に向かう私たち。


階段を下っている間も美紅はずっと喋っている。昨日、好きな人と目があったー、好きな人にミサンガ作ってるのー、好きな人とずっとLINE続いてるのー。

くっそどうでもいぃー。好きな人お前からとったら生活の9割空洞化すんだろうな、おい誰かこいつの好きな人と付き合ってくれ、そしたらこいつの話のネタなくなっから。

美紅の話に適当に相槌を打ちながら、階段の窓からなんとなく世間を見つめる。


きれい、だなぁ。


空の高さも光も、

日を全面に浴びてたっぷり膨らんだグラウンドも、

塗装工事を終えたばかりの部室棟の白さも。


簡素で無機なものほど美しい。


「ねぇっ!あず聞いてる??」

ぱちぱちと目をしばたかせ、上目遣いで聞いてくる美紅。

「きいてるよー、まぁやっぱあれだね、かっこいいよね大原くん。」

そう言うと、美紅が目をぱっと輝かせる。

「そうなんだよぉ!もう、ほんと好きすぎるー!」

きったないなぁ。なんか塗りたくってる肌も、ばさばさ黒い塊つけてる目も、もとの色を失った髪の毛も。

汚い汚い汚い汚い汚い。


それでも私は、この汚い塊と決別す

ような真似はしない。

なんでって、平穏無事だからだ。

高校生活において、目立つ可愛いバカの隣は。


やだなぁ。こんな世界。


やだなぁ。外はあんなにも美しいのに。


こんな狭くて息苦しいところで私たちは3年間をすごして、美化して、いい高校時代だったなんて、後に語るのだろうか。


やだなぁ。


高校、という世界とも言えぬ世界を。


私は。


壊してみたいんだ。


本編はじまるまで、あとちょい、かな(⌒▽⌒)

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