○○○お前もかぁ
もうすぐ評価200Pらしいです。
皆様に感謝を!
「とうちゃん!とうちゃん!」
ん?あれ…?寝ちゃったのか?
「ん~…ハッ?夢落ちかよ!!?」
「どうしたんだ!?とうちゃんだいじょうぶか!?」
ハァハァハァ…。
なんだろう、このやるせなさは。
「いや…取り乱しました。」
「ほ、ほんとうにいたいとこないか?」
コト心配しすぎだ。
「ああ、あっおやっさん。わざわざすいません。」
「いや…でその絵の書いてある石とかいうのは何処だ?」
「石碑ならそこ…に…って。それもねぇのかよ!!」
俺は思わず頭を抱えた。
「「どうした!?シロ(とうちゃん)」」
俺はコトがおやっさんを迎えに行っている間に起こった?いや夢見た事をすべて話した。
こんな話を真剣に聞いてくれるおやっさんは本当にいい人だなと思いつつ。
「夢かもしれませんが。」とつけたした。
「ふむ、コトまで見たのなら石碑は真実なんだろうな。」
石碑自体はコトもしっかり見ていたことでその存在が実在していたことを信じてもらえたようだ。
「シロ、お前がいうことも疑ってなどおらんさ。ただな…クリスタルとなると事は別だ。」
「別?」
一見、コトの隣に座る狂狐を見て、おやっさんは口を開く
「前にも話したが、本来聖獣というのはクリスタルの側を離れん。詳しくは知らんが、クリスタルのないところでは生きられないというのがこの世の常識だ。」
そう。そう聞いている。
だが実際狂狐は、一日の殆どを俺の家で過ごしている。
何度か戻ってるのかもしれないが、基本家にいる時間のほうが多いはずだ。
それはこの世界の常識ではありえないことらしい。
だからこそ、面倒臭い連中や胡散臭い連中がうちに訪れるんだろうけど。
「そこから導き出される答えは、お前の家の何処かにクリスタルがたまたま眠ってる。
というのが学者どもの意見らしい。」
「うちに!?」
「そしてな、この森のクリスタルは未だ見つかっていない。軍が総出で探そうとも、名のある冒険者がクエストを受け挑戦しようとも、その姿形すら見つからなかったのだ。」
おやっさんは続ける。
「学者はこう考えておるんだ。実はあの森には最初からクリスタルなどなかったのだと。実はこの街の地下に眠っていたのだとな。
少し距離はあるが、森とお前の家を行き来している狂狐を見るとクリスタルの影響の範囲が思いの外広かった。
とするのが今までの自分達の研究とプライドを守る結論なんだろう。…安易だがな。」
まぁそれが常識と言うなら常識を覆さず答えを出すとしたらソレしかないんだろうけど。
学者というのも意外と俗物的なんだな。
「そして、シロ…お前は今、夢でクリスタルを見たといったな。」
俺は確かに巨大なクリスタルを見た。
夢で…。
「それがほんとうに夢の中での話なら問題はない。…だが…それが夢だとするなら、今お前の両肩に乗っているそのちまっこい狐はなんなんだ?」
ピシッと俺の表面に氷壁が貼ったように固まった。
『ギィィィィ』っとそんなギミック音が響きそうな感じで首を横へふる。
『ペシッ』
片手肉球ツッコミ…。
逆へと首を振る。
『ペシッ』
おうふ、ピンクお前もかぁ…。
いろんなことに巻き込まれていくシロ。
実はかくいう私も巻き込まれ系だったりするわけですが…。
色々大変です。はい。
お昼はおそばがいいかなぁ。なんて考えながら、読んで頂きまして有り難うございます。




