表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことしろ  作者: 無色瞳明
第一章
62/166

休息

総合評価が149に有り難うございます。

 森にたどり着くといつもとは違う暗い森の中を進む。


 どうもゴムの木の群生林は奥にあるらしい。


 しかし薄暗い上、雨が葉に当たる音が騒々しい。


 おかげで体に当たる雨粒の量は減ったが、ジメッとした空気が増した気がしてなんかイヤだ。


 柔らかいグチャグチャの土を踏みしめる感覚も勘弁して欲しい。


 愚痴ろうと何しようとおやっさんはドンドン森の奥へと進んでいく。


 「結構、広いんだなこの森は。」


 かなり歩いたつもりだが、目的の場所はまだらしい。


 途中冒険者達ともすれ違う。


 特に挨拶をするわけでも、会釈するでもなく通り過ぎる。


 「あそこに荷物を置くぞ。」


 おやっさんが刺した指の方向に見えるのは立派な巨木。


 だが、枯れている?大人二人位が入れるような洞窟のような穴が開いていた。


 近づくにつれその周辺にボコボコと地面に穴が開いてるのが確認できた。


 「あれは?」


 「冒険者の休憩所みたいなもんだ。」


 巨木の前にたどり着くと、地面を斜め状に掘り下げた穴が複数点在していた。


 「人口の洞穴ってところだ。ここで冒険者などが休憩したり、夜を明かしたりする。

 はじめはあの巨木だけだったんだがな。それを目印にしていくつかの穴が出来た。」


 「なるほど。無料休憩所って感じなのか。」


 おやっさんは、ひとつの穴に入ろうとして足を止めた。


 「先客か。失礼した。」


 どうやらすでに別の冒険者がいたらしい。


 隣の穴に入り、バケツやら何やらをその場に下ろす。


 「ここって自由に使っていいんですか?」


 「そうだ。空いてれば早いもん順だ。」


 おやっさんは二本の斧を片手でつかみ


 「一休みしたらいくぞ。すごそこだ。」


 「ホッ。わかりました。」


 少し休めることに安堵し地べたに腰を下ろす。


 雨は少し弱くなってきたようだが、未だ振り続けている。


 地面のあちこちには水たまりが出来、当たり前のように舗装されていない土の上を歩く事を考えると憂鬱になる。


 そんなことを考えていると、『『バシャッバシャッ』』激しく水たまりを踏み散らす音が聞こえた。


 しばらくすると一気に騒々しさが増す。


 「おい!出たぞ!」


 「よし!」


 そんな自分に関係ないであろう声を気にしながら、ふと見上げた空に浮かぶ雨雲が厚みを増していくのが見えた。


街はどこもクリスマスの雰囲気ですね。

きれいなツリーに陽気な音楽が、時に寂しく聞こえてしまうのは何故でしょうか…。


みなさんはどんなクリスマスを過ごす予定ですか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ