表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことしろ  作者: 無色瞳明
第一章
60/166

新しいモノ作り

 今日もコトはごはんを食べると早々に隣へと遊びに行った。


 昨日よりは態度が軟化したらしい。


 アヤセの誤解をときにいった、


 「アヤセにはちゃんと伝えとくから、早くセクシーな下着よろしくね。」


 そうサラサさんに念を押された。


 ちゃんと誤解を解いてくれるのだろうか?


 あの人のことだ…なにか面白おかしく歪曲して離しそうで怖い。


 「とりあえず、デザインだけでも書いてみるか。」


 そう言い二階の自分の部屋へと向かった。


 よく考えてみると、女性の下着をちゃんと手にとってじっくり見たことなどないわけで。


 構造は自分の下着をみて応用するしかない。


 試行錯誤はしたものの、結局は縞パンをデザインしてしまう自分が情けない。


 型紙を作っている時にふと気付いた。


 この国にゴムってあったっけ?


 そうこれは非常に大切なこと。


 伸縮性のないパンツなどパンツじゃない。


 「とりあえずサラサさんにでも聞いてみるか。」


 席を立ちとなりへと向かう。


 

 ――――――


 俺は二階の自分の部屋へと帰ってきた。


 「…。」


 手に持った白い布を凝視する。


 いくらかぼちゃパンツでは興奮しないとは言っては見たものの、これがあのサラサさんが履いていたものだと思うと。


 「なにかモヤモヤする…。しかし、何故簡単に自分のパンツを男に渡すかなぁ。」


 あまり男性としては見られてないんだろうなと、少しがっかりする気持ちを隠しつつ。


 「やはり、ゴムじゃないのか」


 腰紐と付け根部分に紐がついておりそれで絞る形になっていた。


 「これは意外と難航しそうだ。」


 参考資料を見つからない場所へと隠し、俺はいつものドワーフお悩み相談所へと向かった。

 


 ――――――



 「ゴム?ゴムの木のことか?」


 「あるんですか!?」


 「あんなもん、近くの森に死ぬほど生えてるだろうに。」


 「はいぃ?」


 なんと、あの鬱蒼とした森の木々の中にゴムの木があるらしい。


 ゴム製品として生成はされていないらしい。


 とにかく助かった。


 「あのゴムの木が欲しいんですが、勝手に伐採しても平気ですかね?」


 「…。ちょっと待ってろ。」


 そう言うとおやっさんはどこかへ出かけていった。


 俺はその後三時間ほど店番をすることになった。お客は来なかったけど。


 来ても困る、値段知らないし。




 おやっさんが戻るとなにかおかしなことを言い始めた。


 きっと何かの聞き違いだろう。もう一度だけ聞いてみよう。


 「あの、なんて?」


 「だから、あそこの森のゴムの木を全部買ってきた。」


 「…はい?」  


 「又なにかわけわからんことを始めるのだろ?それとも一本で充分だったのか?」


 今後のことを考えればゴムは色んな物に使える。


 安くてに入るに越したことはない。


 「いくらかかったんですか?」


 「気にするな。食いもん関係なら又何か食わせろ。」


 あんたゴム食う気かよ。


 それでも採算性は充分に見込めるはずだ。


 「お金は後払いにしといて下さい。」


 「気にするな。で何を始める気だ?」


 俺はパンツ作りの事は伏せ、馬車のタイヤ素材から輪ゴム、ヘアゴムまで伸縮性と弾力性を活かした品の説明をする。


 あくまでもパンツの事は秘密だ。


最近は雨が多くて憂鬱です。

雨だと何故か筆がはかどりません。


貴重な時間を私の拙い小説にさいて頂いて有り難うございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ