森
「とうちゃん、ここ?」
「ん?そうらしいな。」
思っていたよりも深い森緑だ。
「どうだコト、どっか違うか?」
「ん~~~。おもしろそう。」
よくはわからんが、気に入ったってことか。
「衛兵の話じゃモンスターも時々出るらしいから気をつけないとな。」
それに思ったよりも人が少ない。
よく冒険者が狩場に利用しているらしいと聞いたからもう少し人気があると思ってたんだが。
コトの首におやつと水筒をつめたポーチをかけ。
「怖い感じのする森だな。」
「とうちゃん!むしいたぞ!」
まコトのいい気分転換になればいいか。
「…完全に迷子だな。」
思いの外、森の深くまで潜り込んでしまったらしい。
「コトが。」
街でもよくいなくなる。買い物に行くたびにちょっと目を離すとどこかの屋台で無銭飲食していたり、知らない人や動物に着いて行く。
毎回注意するが治らない、いつかこういうことが起こりそうな予感はしていたが。
「うだうだしててもしょうがない。探すか。」
相手が大人なら此処で待つのもありだが、アイツがここまで戻ってこれるとは思えない。
コトは山林の育ちだ。そういう点ではあまり心配してなかったりするわけだが。
ハァ。暗くなったらやっかいだなぁ。
貴重な時間を私の拙い小説にさいて頂いて有り難うございます。
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