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ことしろ  作者: 無色瞳明
第一章
22/166

叫び

今月中はモン大目指して、少しづつ更新ペースを上げて行こうと思います。

 


 『ガバッ』


 『ダッダッダッ』


 『ガランッ!ガシャッ!ゴワワワン!』


 「あああ。」 


 フライパン落とした…。通常営業だな。コト。


 朝から元気だよ…本当に。


 

 「ふぁぁああ。」


 ひとつあくびをする。


 

 この世界に明確な時間という概念はない。


 いや、あるのかもしれないが一般的に浸透していない。

 

 例えば、時計はあるがその時計には長針がない。

 

 時計盤は12(0)、3、6、9の印だけ。


 細かな時間設定はない。


 待ち合わせで一~二時間遅れるなんてザラだ。


 商談なんかはどうやってるんだろうと思う。


 貴族クラスになると俺が知ってる時計なんかを持っているんだろうか。


 そうそう、時間計算は元の世界と変わりない気がする。

 あまり気にしたことはないが。


 「今日は天気が良いな。」


 さて、なにをしようかな。


 

 ――――――



 軽くパン朝飯を済ませた俺は早くも昼飯に思いを馳せる。


 この世界の料理は何故か茹でたり蒸したりしたものが多い。


 肉でさえ蒸すのだ。


 焼けと声を大にして言いたいが、油が貴重なんだそうだ。 


 「満足のいく食事がしたい。」


 カレー、ハンバーグ、デミグラスソース、ラーメン…あげたらきりがないが俺は濃い味付けが好きだ。


 この世界の食べ物は、ほとんどが塩味な為。

 何を食べても同じ味がするのだ。


 「なぁ

コトは何か食いたいもんあるか?」


 「ん?ひさしぶりにさかなくいたい!」


 魚か。


 そういえばコイツは山育ちで、日々近所の川で魚とって暮らしてたんだよな。


 「よし、魚買いに行くか!」


 「さかなくえんのか?やったあああ!」


 そして食材を探しにメイン通りに出た俺達は思わぬ現実を目の当たりにする。


 ……。


 …ない…。


 魚屋がない。

 時々行く定食屋に聞いてみたものの。


 「魚?この街じゃ魚は難しいよ。」


 その一言でコトは見たこともない絶望的な表情で膝をついた。

 その姿はまさに【ムンクの叫び】




普通に食べているラーメンやカレー、ハンバーグ、餃子等…。

それはこの世界にはないんですよね。

異世界に憧れはあれど、そういうものを二度と口にできないかもと思うと躊躇が半端ないです。


次は3時頃には…。

次は3時頃の予定です。

読んで頂いてありがとうございます。

【パラダイス ロスト】も、ことしろ同様よろしくお願いします。

http://ncode.syosetu.com/n8658cj/

ブクマ、評価して頂けると今後の励みになります。

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