表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことしろ  作者: 無色瞳明
第一章
131/166

きっとまた明日もいい日


 「あれ?リオンさん…と蒼炎の。」


 「やあ、こんばんわ。悪いけど上がらせてもらってるよ。」


 「蒼炎のって…ああそうか、改めても何だが、アウレリオだ。お前の酒のファンなんだ。これからもいろんな酒を作ってくれよ。」


 いや…俺は酒屋でも醸造所でもないんだが。


 『ドンッ』


 何かが腰にへばりついてくる。


 「ティファ!?」


 『ギュッ』


 『ギュッ~~~~』


 「グッぐあ…ティ…ファ…ちからちから。」


 「とうちゃん!コトにまかせろ~~~!とう!」


 「いや、おまえはくるっがあああ。」


 後ろからティファの胴締め、前から勢い良く飛び込んできたコトのボディスプラッシュを浴び、上半身は後ろへ下半身は前へ、そのまま無重力を数秒味わった後、きれいな弧を描きジャーマン・スープレックスホールドが完成する。


 何なんだお前等ちびっ子は。


 


 「「ご、ごめんなさい。」」


 俺は腰と後頭部をさすりながら本日二度目の土下座をうけていた。


 コトのムダに高い跳躍力に加え、ティファの力があんなに強いとは…。


 つか最後お前投げたよね?綺麗にブリッジしてなかった?


 やはり冒険者侮りがたし。



 しかし、よく客が来る家だよ。


 すごいメンバーらしいけど、俺的にはいまいちぴんとこない…。


 リオンさんやティファ、そしてアウレリオさんはこの街の有名人だしわかるんだけど。


 おやっさんとは偶然金物屋で知り合っただけで、伝説とかそういうのは後からついてきたもんだしなぁ。


 そういや、最近テオ見ないけど元気かな?店には行ってないからなぁ。


 まぁ、ディアンジェラさんはなんだかわからないけど、魔法がすごいっていうのは体感済みだから…。


 聖獣に至っては損座自体がよくわからない。なんでコイツと一緒に住んでるのか時々不思議になるくらいだ。


 アグエロさんとアルフィは王族ぽいし。ぽいというか王族なんだろうけど…そんな感じがしないんだよなぁ。あの二人は…なんか庶民的だし。ただあのヘンタイメイドといい、要注意といえば要注意だな。…色んな意味で。


 リオンさん曰く、「こんなメンツ王宮でも揃うことはないよ。」らしいけどね。


 やっぱ実感できないのは俺が異世界人だからなんだろうか。


 それでもまぁ、楽しいからいいけどね。


 きっときっと、また明日もいい日だ。



第一章 終。


第二章開始は、数日頂くかもしれません。


宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ