おっぱい
『ガタッ!ダッダッダッダッダッダッ』
またか…あれ程体拭いてから出てこいと毎日毎日言ってるのに…。
俺は呆れ気味にため息を付き、ビールを注ぎながらつぶやく。
「ハァ…おい、コトいつも言ってるだろ?風呂あがりに裸で走りまわる…なっ…?」
「お姉ちゃん!!大変!!コトちゃんが!!」
「……。コトちゃんが?」
「コトちゃん女の子だった!!!」
………。
………。
「そ、そう…でもあんたの方が衝撃だわ…。ここうちの家じゃないのよ?」
そう言われたアヤセは、まだ口をパクパクさせながら、何かを姉に伝えようとあたふたしている。
タオル一枚で…それも、バスタオルの半分くらいの大きさしかないハーフタオルを、かろうじて下半身に纏っているだけの姿で。
バタバタと手を動かすそのたびに、二つの双球は抜群の破壊力でブルンブルンとやわらかく揺れる。
かなりのテンパリっぷりで、身体中ビチョビチョのままだ。
「ダメだわこの子…。シロ、私はこの子お風呂に戻してくるわ。鍋見ててね。」
「お姉ちゃんコトちゃん…って、シロ??あれ??…い…。」
うわ…、なんかすごーく嫌な予感がする。
とりあえず俺は、素早く床に身を伏せる。
アヤセとはある程度距離があるし、彼女がティアのように魔法を使えるとは思わない。だが身体が反応するのだ。
「いやあああああああああ!」
………。
……。
…よしっ今回はブラックアウトしない。
ふと伏せた顔を恐る恐る上げ、周りの状況を確認する。今のところ俺自身に被害はないのだ。…大丈夫。
顔を上げるとまず真っ赤な顔で身を捩る(よじ)アヤセ。
一度パーンアップした視線を再びダウンさせると、ヤバイとすぐ気付いた…。
艶かしくくねくねする濡れた素足…。これじゃまるで…タオルの中を覗くヘン…タッ!?
「このスケベッ!ヘンタイッ!!」
俺の顔面に投げつけられたワインボトルがスローで、俺の額に直撃する数秒をスローモーションに感じながら。
振りかぶった瞬間から上下に激しく揺れ、ぶるんと波を打つアヤセの魅力的なバストに「ブラジャー必要だろ…。」と冷静なことを考えながら俺は闇へと沈殿していった。
暗転。ブラックアウトは友達だ!石崎くん!
7000UN有り難うございます。




